「ターンアラウンド」の意味とは?ビジネスやIT分野での使い方

ビジネスシーンで「ターンアラウンド」という言葉を耳にしたことはあるけれど、その意味がいまいちわかっていないという方に、「ターンアラウンド」の本来の意味からビジネス業界における「ターンアラウンド」の意味を解説します。

またIT用語ではまた違った意味で使われる「ターンアラウンド」の意味についても併せて紹介します。



「ターンアラウンド」のもともとの意味

「ターンアラウンド」の意味は「方向転換」

ターンアラウンドとは「方向転換」という意味です。

英語の「turn around」が語源のカタカナ語で、ビジネスで使われる「事業再生」という意味に派生します。

英語の「turn around」にはさまざまな意味がある

ターンアラウンドの語源となった英語の「turn around」には「方向転換」以外にも様々な意味があります。

「回転する」や「意見を変える」、悪い事態や状況が「好転する」という意味でも使われます。

またビジネス業界で使われる「業績が回復する」という意味もあります。

どの意味にしても、今まで進んできた方向とは違う方向に向かい、それが悪い結果へ結びつくよりはいい結果を導き出すという意味で使われると考えていいでしょう。

一般的なビジネスにおける「ターンアラウンド」の意味

ビジネスでは「事業再生」の意味

ビジネスでターンアラウンドが使われるときは、特に「事業再生」を意味しています。

経営状態が芳しくない企業に対して、企業の立て直しのために中長期的なプランを打ち出します。その内容は事業面から営業、財務、組織構造に至るまで多岐にわたります。

短期的な解決策は「ワークアウト」

経営再建の解決策として「ターンアラウンド」と対照的な解決策として挙げられるのが「ワークアウト」です。

ワークアウトは、ターンアラウンドとは違い、短期間が結果を出すための経営再建の方法で、例えば、過剰債権や固定費などの一時的な削減、資産売却、リストラなどといった戦略が取られます。

結果が出やすいため多くの会社で取り入られている戦略方法のひとつです。

「ターンアラウンド」のビジネスシーンでの使い方

「ターンアラウンドマネージャー」は企業再生人

ターンアラウンドマネージャーとは、次に紹介するターンアラウンド戦略を軸に企業の立て直しをする人材のことです。

経営破綻した企業や経営困難な企業に働きかけて、企業の再生に向けて従来の経営者に代わって企業運営に取り組みます。

ターンアラウンドマネージャーは財務から事業内容、組織面など企業のあらゆる方向からアプローチをして企業再生を試みますが、一企業の再生を担うという大きなプロジェクトのため、ターンアラウンドマネージャーの肩にかかる責任は大変大きなものがあります。

同時に、そのプロジェクトの大きさから注目度の高い職業とも言えます。

「ターンアラウンド戦略」で企業再生を試みる

ターンアラウンド戦略とはターンアラウンドビジネスとも呼ばれ、ターンアラウンドマネージャーが行う企業戦略の手段であり理論のことを指します。

ターンアラウンド戦略の目的は企業の活性化であり、経営状態が芳しくない企業のテコ入れとして、設備投資や営業の強化、事業内容の見直しなどを行い長中期的な改善案を提出するので、企業の中枢である企業経営に直接かかわります。

傾向としてトップダウンによる支持が多く、企業全体の経営を改善するために組織・財務・事業での改革が行われます。

「ターンアラウンド伝票」は発注書としても使える伝票

ターンアラウンド伝票とは、オンラインでの受発注の際に使われる従来の伝票に、発注書としても使えるように伝票と発注書を兼務した伝票のことです。

従来の発注方法では、納品する会社が発注会社に発注された内容を確認するという意味合いで使われる書類でしたが、ターンアラウンド伝票では発注時に使われる発注書としての機能も持ち合わせています。

このように伝票と発注書をまとめることで、従来よりも簡素化された発注手続きが完了します。

「ターンアラウンドタイム」のIT業界での意味と類語

「ターンアラウンドタイム」とは「データの処理時間」の意味

IT業界で使われる「ターンアラウンドタイム」とは「TAT」とも略され、パソコンに処理してもらいたいデータを入力してから結果が出るまでの時間のことです。

このターンアラウンドタイムには、単にデータの処理時間の場合もあれば、人がデータを入力する時間やそのデータを転送する時間も含まれる場合もあります。

またソフトウェア開発においては、テストとテストの間の待ち時間のことを指すこともあれば、ソフトウェアの開発から納期までの時間を指すこともあります。

レスポンスタイムとの違い

ターンアラウンドタイムと似た言葉に「レスポンスタイム」があります。

「レスポンスタイム」もターンアラウンドタイムと同じく、パソコンにデータを入力して処理を要求してから結果が出るまでの時間を指します。

ターンアラウンドタイムとの違いは、「レスポンスタイム」は主にリアルタイムシステムに使用される用語だということです。リアルタイムシステムとは複数の端末からの要求に対して即座に処理及び応答をするシステムのことで、オンラインによるチケットの予約販売等に使われています。

まとめ

「ターンアラウンド」とは本来の意味である「方向転換」から始まり、ビジネスでは「事業再生」、そしてIT業界では「ターンアラウンドタイム」として「データの処理時間」という意味で使われています。それぞれ意味が違いますので、状況に応じてどの意味で使われているのかを判断してみましょう。