「ケイパビリティ」の意味とは?使い方を解説!コアコンピタンスも

社会人になると多くのカタカナ語が飛び交うようになりますが、中でも能力を表す言葉として使われるのが「ケイパビリティ」です。ビジネス本では頻繁に「コア・コンピタンス」と比較されていますが、違いは一体何なのでしょうか?

ここでは「ケイパビリティ」に焦点を当て、言葉の意味と使い方、「ケイパビリティ」の高める利点、「コアコンピタンス」との違いなどを紹介しています。

「ケイパビリティ」の意味とは?

最初に「ケイパビリティ」という言葉の意味について紹介します。

「ケイパビリティ」とは英語の「capability(能力・性能)」

「ケイパビリティ」の語源は英語の「capability」です。「capability」のもともとの意味は広く、人が保持する「能力」「素質」「才能」「手腕」、車やコンピューターなど機械の「性能」や「機能」、それに加え、個人に潜在する「可能性」や「将来性」となります。

「capable(能力がある)」と形容詞的な使い方もする

「capability」は名詞ですが、「capable(能力がある)」で形容詞的な使い方もします。ちなみに「She is capable as a presenter(彼女はプレゼンターとして有能である)」「Are you capable to be a team leader?(リーダーとしての手腕はありますか?」などのように使います。

「ケイパビリティ」の使い方と例文

続いて「ケイパビリティ」という言葉の使い方と例文を紹介します。

ビジネスでは「各所と連携して仕事ができる能力」の意味で使う

ビジネスにおける「ケイパビリティ」は、社員それぞれに与えられた業務や任務について、関係する部署や取引先などと連携して仕事が行うことができる能力のことです。

ビジネスにおける「ケイパビリティ」には「flexible(フレキシブル)=順応する」力がより求められる傾向があります。とっさの状況やエマージェンシーに対応できる柔軟な力を身に着けておきましょう。

「ケイパビリティ」を使った例文

「ケイパビリティ」を使ったビジネス例文を5つ挙げてみましょう。

<実行する能力>

  • 私のケイパビリティは電話を通じてのカスタマーサービスです。
  • 営業力は私が誇るケイパビリティの一つです。

<企業全体の強み>

  • 業務のケイパビリティを充実させれば、企業の成長が期待できる。
  • ケイパビリティを確立することで、継続的な市場競争に勝ち進んでいこう!
  • 他社との差別化を図るためにも、ケイパビリティの強化は必要不可欠である。

「ケイパビリティ」の具体例


続いて、ケイパビリティの具体例をご紹介していきましょう。ここでは人事領域とビジネス領域を分けて、何がケイパビリティ(能力)なのかを考えていきます。

人事領域では「ものごとを実行する能力」

人事的領域で見る「ケイパビリティ」の意味は「個人が持つ、ものごとを実行する能力」です。ものごとを実行する能力と言っても、社外と社内の両方において、業務一連のプロセスを「連携して行う能力」となります。いくら能力が飛びぬけて優れていても、関係部署や取引先とのコミュニケーションなくして、「ケイパビリティがある」と言えません。

企業の歯車として、自身の「ケイパビリティ」を高めることができれば、リーダーへの昇格や新しいビジネスチャンスが与えられることも決して夢ではないでしょう。

ビジネス領域では「企業全体が持つ組織的な能力」

ビジネスにおける「ケイパビリティ」は「企業が保持する全体的な能力」を意味し、競合相手に負けない「唯一無の力となる強み」の意味を持ちます。つまり、「ケイパビリティ」はあらゆる市場で優位な立場を得るために必要な力の源となる力です。

たとえば、生産市場においてはクオリティーやスピード、サービス市場においてはホスピタリティや施設設備の独自性などを最大限に活かせば、他社との優位性を確立することが可能となります。加えて、自社の「ケイパビリティ」を見出すことができれば、新しい市場の開拓や売上アップを実践的に目指すこともできるでしょう。

「ケイパビリティ」と「コアコンピタンス」の違いは?

続いて「ケイパビリティ」と「コアコンピタンス」の違いをみてみましょう。

「コアコンピタンス」とは「中核技術」のこと

ビジネスにおける「ケイパビリティ」と並んで紹介される概念が「コアコンピタンス(core competence)」で、「コアコンピタンス」とは「中核となる能力や技術のことで、企業運営における事業の「中核」となるノウハウを指す言葉です。

また「ケイパビリティ」が一連のビジネスプロセスを対象とするのに対し、「コアコンピタンス」は企業が他社に負けない「一番の強み」にフォーカスしています。つまり、市場で勝ち抜いていくための「最高の価値」または「消費者がエンゲージメントする最大の魅力と特徴」が「コアコンピタンス」と言えます。

「コアコンピタンス」をアウトソーシングに任せることも

たとえば、企業が誇る「コアコンピタンス」を専門家やスペシャリストなどの「アウトソーシング」に任せることもできるでしょう。このように外に技術部門をシフトすることで「コアコンピタンス」の強化は意外にシンプルに行うことができます。

まとめ

「ケイパビリティ」は「実行力」を指し、ビジネスにおいては「企業が保持する全体的な能力」「企業が得意とする強みや価値」を意味しています。また「コアコンピタンス」との違いは「ケイパビリティ」がビジネス一連のプロセス全体が対象になるのに対し、「コンピタンス」は企業が誇る中核技術を指す点です。

「ケイパビリティ」は「コミュニケーション力」と「関連する上下左右の業務への理解」も重要になりますが、企業が期待する人材として活躍するためにも、自信の「ケイパビリティ」を高めていくよう心がけましょう。

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某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。