「絶体絶命」の意味と正しい使い方は?類語と英語表現も紹介

「絶体絶命」という言葉を人生の中で使ったことがありますか?日常生活でも職場でも「もうだめだ」と感じた時に口に出る言葉ですが、正しい意味や使い方についてあやふやな人もいるでしょう。

ここでは映画や歌のタイトルにも使われている「絶体絶命」の意味と使い方、類語と英語表現などを紹介しています。早速、「九星術」に関連する言葉「絶体絶命」の意味から見ていきましょう。

「絶体絶命」の語源と意味とは?

「絶体絶命」の語源と意味をみていきます。

「絶体絶命」は九星術の「凶星」の名前

「絶体絶命」は「絶体」と「絶命」の二つの言葉に分けることができますが、この二つの言葉は両方とも「九星術」の「凶星」の名前から来ています。

「九星術」は、古代中国の「洛書(らくしょ)」に記載されている九つの星「九星」によって運勢やものごとの吉凶を見極める術の一つで、「絶対」も「絶命」も不吉な星とされる「凶星(malefics)」の名前です。

ちなみに「凶星」は火星、土星、天王星、海王星、冥王星の5つで、人の運命や人生で遭遇するものごとに「悪影響」を及ぼすと言われています。

「絶体絶命」は「逃れようのない立場であること」

「絶体絶命」には「どうしても逃げられない立場にあること」「差し迫った状況に追い込まれること」という意味があります。つまり、危険や困難にぶつかり、前に進むことも後ろに戻ることもできない「進退極まる状況」を指し、、その立場や場所から逃れることができないことを意味しています。

もはや成す術がないような状態を表すのが「絶体絶命」なのです。

「絶体絶命」を「絶対絶命」と書くのは間違い

「絶体絶命」は「絶対」と「絶命」の2つの言葉を組み合わせた四字熟語ですが、「絶対絶命」と書くのは間違いです。「絶対に~する」の「絶対」と混同しないように気を付けましょう。

「絶体絶命」を「絶対x絶命」と書くことも

「絶体絶命」を映画のタイトルに文字って「絶対x絶命」と書くこともあるようです。しかし、ビジネスメールや正式な書類では不適切となるため、あくまで親しい間柄で使うようにして下さい。

「絶体絶命」の正しい使い方と例文

続いて「絶体絶命」の正しい使い方と例文をみていきましょう。

「絶体絶命」を多用しないように気を付ける

人は誰でも「もうだめだ」「逃げ場がない」といった状況に置かれ、どう頑張っても、精一杯もがいても「窮地の状況から脱出できない」場面にぶつかることがあります。

しかし、「もうだめだ」と感じるのは自分自身であり、状況の捉え方はあくまで個人次第となるため、実際には容易に逃げ道や解決策がある場合も多くあります。そのため、クリティカルな状況以外で「絶体絶命」を濫用すると、言葉の効力を失ってしまうことがあるのです。

周囲に対し「大げさだ」と誤解を招くことがないように、「絶体絶命」は、窮地に追い込まれ、どうやっても逃がれようのない「最後」の段階で使うようにしましょう。

「絶体絶命」を使った例文

それでは「絶体絶命」を使った例文を5つ挙げてみましょう。

  • キャンプで遭難してしまい、山岳グループは絶体絶命の危機に追いやられた。
  • 絶体絶命の状態から、なんとか這い上がった。
  • 彼女に嘘がバレてしまい、絶体絶命の状態となってしまった。
  • 絶体絶命の立場であっても、時間が解決してくれることもある。
  • 契約金額の0の数を間違えてしまい、部長に「もはや絶体絶命だな」と苦笑いされた。

「絶体絶命」の類語は?

「絶体絶命」の類語にはどのような表現があるのでしょうか?

「絶体絶命」の類語は「九死」「危機一髪」「瀬戸際」

「絶体絶命」の類語には「九死」「危機一髪」「瀬戸際」また「ピンチ」「虎口(ここう)」「剣ヶ峰(けんがみね)」などがあります。

「九死」や「危機一髪」は、ほぼ助からないような究極な危険状態から、やっとの思いでありながら、結果的には助かるというニュアンスが強い表現です。また「瀬戸際」は危険や困難に際まで押されている状況や、「別れ」や「決断」の時がが最後の段階に迫っている時に使われます。

また「ピンチ」は「危機である状況を指す時に口語でよく使われ、「虎口」は極めて危険な場所を意味する言葉です。

さらに「剣ヶ峰(けんがみね)」は相撲用語の一つで「勝敗が決まる土俵際の円俵の一番高い部分」を指しているため、相撲取りにとっては生死を分ける「絶体絶命」の状態と解釈することができます。

「絶体絶命」のことわざでの類語は「万事休す」

「絶体絶命」と同じような意味を持つことわざは「万事休す」です。何をしてもダメな状態を意味し、万策がつきて、もはや手立てがない状況を指しています。

「絶体絶命」を英語で表現すると?

最後に「絶体絶命」の英語での表現を紹介します。国際環境で役立ててみて下さい。

「絶体絶命」の英語は状況によって異なる

「絶体絶命」の英語表現は状況や文脈によってことなります。人の命や寿命に対しては「my number is up」、危機や困難に陥り、もはや逃れることができない状況には「desperate struggle(必死にあがく)」「be driven to the wall(壁際まで追い詰めらえれた)」などが適切でしょう。

「絶体絶命」の英語例文

「絶体絶命」を使った英語例文を挙げてみます。

  • It has been desperate struggle after I found myself alone with neither water or food in the cave.
    食べ物も水もなく、洞窟の中でたった一人という絶体絶命の危機にさらされた。
  • I would feel driven to the wall if my last proposal is denied.
    この(最後となる)プロポーズが却下されたら、もはや絶体絶命であろう。

まとめ

「絶体絶命」は「窮地に追い込まれ、逃れることができない立場や状況になること」を意味する四字熟語で、危険や困難に対して使われる表現となります。

使い方での注意点は多用を避けることですが、適切な場面で使えば言葉の効力を最大限発揮することができます。ビジネスでは「絶体絶命」の危機に陥らないように、できるだけ「準備万端」「用意周到」の精神で臨んでいきましょう。

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某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。