「一石二鳥」の意味とは?類語「一挙両得」との違いや例文も紹介

「一石二鳥」という言葉は小学生の頃に習って、ずっと使い続けているという人は多いでしょう。でも本当の意味や語源となった英語のことわざについては知らないかもしれません。今回は「一石二鳥」の意味や例文などについて解説します。「一石二鳥」の類語「一挙両得」との違いについてもご紹介するので参考にしてください。

「一石二鳥」の意味や語源・由来とは?

「一石二鳥」の意味は”一度で二つの利益を得ること”

「一石二鳥」の意味は、”一度の行為で二つの利益を得ること”です。「いっせきにちょう」と読みます。通常、二つの利益を得るためには、少なくとも二つ以上の行為が必要と考えられますが、それが何らかの理由で「一度の行為なのに、二つの利益が生まれた」という状況を「一石二鳥」と表します。

「一石二鳥」の語源・由来は英語のことわざ

四字熟語の語源や由来の多くは、中国の故事成語です。しかし「一石二鳥」の語源は「英語」です。英語の「Killing two birds with one stone(一つの石で二羽の鳥を落とす)」が元の言葉で、それを和訳したのが「一石二鳥」と言われています。

この「Killing two birds with one stone」という言葉は17世紀ごろからイギリスで使われており、日本で英語教育が本格化した明治時代から「一石二鳥」という言葉で使われるようになりました。

「一石二鳥」の使い方や例文とは?

「一石二鳥」は”偶然得た二つ目の利益”に使う

厳密にいえば、この「一石二鳥」はあくまでも「たまたま、偶然、予期しなかった利益」であることが条件です。たとえば、最初から一つの行為で二つの利益を狙い、それが上手くいった場合は一石二鳥とは言いません。

日常で使われている「一石二鳥」は、どちらかと言えば結果論としての役割が主で、「一度の行為で結果として二つの利益を得た」という部分さえ合致していれば、さほど違和感はないようです。

「一石三鳥」「一石四鳥」などアレンジできる

「一石二鳥」という言葉は「一つの行為で二つの利益が出たとき」に使われます。この「一石二鳥」は場合によって「一石三鳥」「一石四鳥」などとアレンジされていることも多いようです。

「一つの行為で三つの利益を得た」「一つの行為で四つの利益を得た」など、少ない行為や努力で複数の利益を得た場合によく使われています。正式な四字熟語は「一石二鳥」だけですが、一般的な会話では「一石三鳥、四鳥」も通じることがほとんどです。

「一石二鳥」を使った例文

「一石二鳥」を使った例文をいくつかご紹介しましょう。

  • 「A社に伺ったら、その後に予定していたB社の方に偶然お会いできてその場でアポイントが取れたので、B社には伺わずに済んだ、一石二鳥だった」
  • 「彼に仕事を頼むと、いつも関連資料まで準備してくれるから毎回一石二鳥で本当に助かる」
  • 「今回のプレゼンは部長の企画に、と思ってやったけど、部長だけでなく企画部からも評価されて一石二鳥だった」
  • 「買い物で2つの店舗を回らないといけないと思っていたが、1つ目の店舗で全て揃えられた、一石二鳥だ」
  • 「ウォーキングをすると、ダイエットだけでなく、健康にもつながって一石二鳥だね」

「一石二鳥」の類語とは?

一石二鳥の類語①「一挙両得」

「一石二鳥」という言葉と、似た意味を持つ言葉はいくつかあります。その中でも「一挙両得」は、意味が近く使いやすい四字熟語です。

「一挙両得」も「一度の行為で二つの利益を得る」という意味で、「一石二鳥」と同義として使うことができます。「一挙両得」と「一石二鳥」の違いは、由来です。「一石二鳥」は英語が由来で、「一挙両得」は中国の故事成語が由来と言われています。

一石二鳥の類語②「一箭双雕」

「一石二鳥」「一挙両得」と同義の言葉に「一箭双雕(いっせんそうちょう)」があります。「一挙両得」と同じ、中国の故事成語が由来となっている言葉です。

「一箭双雕」は「一つの矢で二羽の鷹を落とす」と訳され、「一度の行為で二つの利益を得る」という意味の「一石二鳥」と同じ意味を持っています。違いは由来となっている言語が英語と中国語である他に、「一石二鳥」は「石で鳥を落とす」、「一箭双雕」は「矢で鷹を落とす」という部分だけです。

「一石二鳥」の英語・中国語表現とは?

「一石二鳥」の英語表現は”Killing two birds with one stone”

「一石二鳥」は英語が由来となっている四字熟語です。そのため、英訳すると「一石二鳥」の原型である「Killing two birds with one stone」になります。「Killing two birds with one stone」は英語のことわざとして知られているので、会話の中などでもそのまま使って、一石二鳥と同じ意味を伝えることが可能です。

この「Killing two birds with one stone」を、会話の中でことわざとしてでなく使うのであれば「That is two birds with one stone(それは一石二鳥ね)」とすることもできます。「killing」を省略することで、自然な会話となるためです。

「一石二鳥」の中国語表現は”一石二鸟”

「一石二鳥」は中国でも日本と同じように使われています。「一石二鳥」を中国語にすると「一石二鸟」です。漢字は「鳥」の部分だけが異なりますが、日本語で「一石二鳥」と書いても、意味を理解する中国人の方は多いようです。

まとめ

「一石二鳥」は普段から耳にすることも、使ったことがあるという人も多い四字熟語です。「お得」「ラッキー」「偶然上手く行った」という、ちょっとうれしい気持ちを表すことができる「一石二鳥」は、正しく使うことでその高揚感を相手に伝えることも可能です。ぜひこの機会に「一石二鳥」という言葉を改めて見直し、自分の体験に当てはめてみましょう。