「スピンオフ」の意味とは?正しい使い方とスピンアウトとの違い

「スピンオフ」とはテレビドラマなどで「スピンオフ作品」や「スピンオフドラマ」のように使われることが多いですが、ビジネスシーンでも使われることのある言葉です。

いろいろな意味のある「スピンオフ」について、その意味を解説して、ビジネスシーンでの使われ方から作品制作におけるスピンオフの使い方を紹介します。

「スピンオフ」の3つの意味

「スピンオフ」とは「作品の続編」

日本で「スピンオフ」といったら、「テレビドラマなどの作品で好評だった配役を活かした派生した作品」として使われることが多いでしょう。

新しい配役を加えることはあっても、あくまでも元の作品の登場キャラクターの主に主役以外の登場キャラクターを中心にして別視点から作品を作り出された作品を「スピンオフ作品」と呼ばれます。

また別称には「派生作品」や「外伝」もあります。

「スピンオフ」とは「会社からの独立」または「子会社化すること」

ビジネスシーンで使われる「スピンオフ」の意味は、「会社から独立した別組織をつくること」です。

これは「スピンアウト」とも呼ばれ、事業の切り離しの手段として行われます。

完全に独立する場合もあれば、子会社として分社化されることもあり、事業全体を見直し、基軸となる本社の集中化を図る目的で行われることが多いです。

「スピンオフ」とは「ある技術の他分野への応用」

「特定の分野で開発された技術を他分野へと応用すること」も、「スピンオフ」と言われます。例えば国による宇宙や軍事開発目的のために開発された技術を民間で使われるようになることを言います。

この場合の「スピンオフ」は「技術転用」と訳されることもあります。

スピンアウトとの違いは?ビジネスシーンでの「スピンオフ」の使い方

「スピンオフ」の意味と使い方

ビジネスシーンで「スピンオフ」とは「会社のある部門を切り離して独立させる」という意味があります。

その効果は、各社の経営の独立に資本も独立されることで、それぞれの企業価値が向上される可能性が広がります。

特定の事業をスピンオフする場合

Aという企業が一部門をスピンオフして、その部門を中心としたBという新しい企業が設立されます。

その時の株式の流れは、A社がB社の株式をA社の株主に配当することで、株主はB社の株も保持することになります。

例文:A社はコンサルティング部門をスピンオフした。その結果、B社という新しい会社ができた。

子会社をスピンオフする場合

またA社にはC社という子会社があった場合、C社を切り離すこともスピンオフと言います。

これによる株式の流れは会社に一部門をスピンオフした場合と同様に、A社がC社株式を株主に配当します。

例文:A社はC社をスピンオフしたことで、C社はこれから正念場となるかもしれない。

スピンオフとスピンアウトの違い

「スピンオフ」と「スピンアウト」は同義として使われることも多いのですが、その意味を詳細にみると違いがあります。

「スピンオフ」はスピンオフされた企業とスピンオフした企業との関係は切れることなく、スピンオフされた企業は元企業のブランド力を活用したりすることが許されている関係です。

一方「スピンアウト」は、元会社とスピンオフされた会社との関係は切れてしまっているときに使われることが多いです。元会社から完全に独立することで事業発展の可能性がある反面、元企業のブランド力を活かせない点で不利になる場合もあります。

作品制作における「スピンオフ」の使い方と類語

「スピンオフ」とは派生作品の意味

作品制作においては「スピンオフ」は、既存の映画やドラマから派生的に制作された作品のことを指します。

例文:

  • 「昨秋のクールで人気のあったテレビドラマのスピンオフ」
  • 「主人公の友人を主役にしたスピンオフドラマ」

主人公は本編の主人公ではない登場キャラクター

またスピンオフの特徴として、既存の映画やドラマの主人公ではないキャラクターを主人公に据えた作品だということです。

脇役であったキャラクターを主人公にすることで、物語の新しい一面を見せるという意図でスピンオフが制作されます。

スピンオフを使った放送用語

  • 「スピンオフドラマ」:

テレビドラマからスピンオフされた作品は「スピンオフドラマ」と呼ばれます。

  • 「スピンオフ放送」:

「スピンオフ放送」とはスピンオフがメディア媒体で放送されることを略した言い方です。

スピンオフ作品の類語

  • 「外伝」
  • 「番外編」
  • 「派生作品」

「スピンオフ」の語源は英語「spin-off」

「スピンオフ」は元々は英語の「spin-off」から生まれました。

その意味は「スピンオフ」と同じく、「親会社からの独立または子会社化」や「技術の他分野への応用」、そして「テレビ番組の続編」があります。

例文:

  • “A company has established a new company by a spin-off of a consulting division.”
    「A社はコンサルティング部門をスピンオフして新企業を立ち上げた」
  • “This movie is based on a spin-off of the popular TV drama.”
    「この映画はある人気のテレビドラマのスピンオフがベースになっている」

まとめ

「スピンオフ」には「派生作品」という意味から親会社から一部門が独立して企業化することや、ある技術の他分野への応用など様々な意味を持った言葉です。状況から判断すれば「スピンオフ」どの意味で使われているのかがわかりやすいので、使い分けに困ることはないでしょう。