「三日天下」の意味や由来とは?類語や明智光秀との関係も解説

「三日天下(みっかてんか)」という四字熟語は、織田信長の家臣・明智光秀のことを指す言葉としてあまりにも有名です。「本能寺の変」により一度は天下を取った明智光秀ですが、わずか13日後には豊臣秀吉に破れてしまいます。

そこで今回は「三日天下」の意味と由来、そして言葉の使い方や類語、英語表現も解説します。

「三日天下」の意味とは?

「三日天下」の意味は”短い間に権力や地位を持つこと”

「三日天下」の意味は、“たいへん短い間だけ権力を握ったり地位を保つこと”です。読み方は、「みっかてんか」、また「みっかでんか」と読まれることもあります。

「三日」とは短い期間の象徴です。「天下」は戦国時代や江戸時代であれば国家全体のことを指します。現在では「天下」とは、「地位を築き権力を握って思うがままに振舞うこと」という意味でよく使われます。

「三日天下」の由来とは?

由来は「明智光秀」の短い治世

「三日天下」とは短い期間だけ権力を握った、または地位を保てたという意味ですが、由来となったのは明智光秀の短い治世でした。

明智光秀は戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した武将で、織田信長の家臣でした。織田信長による天下統一まであと一歩というところまで進軍していた当時、天保10年6月2日(1582年6月21日)早朝に、「本能寺の変」が起きます。京都本能寺に滞在していた織田信長を自害させ、明智光秀が次の天下人(てんかびと)になったのです。

しかしそのわずか13日後には、豊臣秀吉により権力の座から降りることになります。これが「三日天下」と呼ばれる由来となりました。

明智光秀の実際の天下は「13日間」だった

明智光秀の実際に取った短い治世とは、3日間ではなく13日間でした。権力を握った期間があまりにも短かったため、それを例えて「三日」になったとされています。

明智光秀がどのように死を遂げたのかその資料は残っておらず、落ち武者狩りで殺されたとか、または自害したなどの諸説があります。

「三日天下」の使い方と例文とは?

「三日天下」はポジティブにもネガティブにも使う

「三日天下」とは短い間だけ権力を握るという意味は、状況によってその意味の捉え方が変わってきます。「短くてもいいから天下を取ろう」というポジティブな使い方もする一方、「せっかく取った天下だがほんの短い期間で終わってしまった」というネガティブな使い方もします。

「三日天下」を使った例文

「三日天下」をポジティブに使った例文

  • たとえ三日天下に終わるとしても、私は社長の座を奪いたい
  • 三日天下だろうとかまわない。必ず王座を取ってやる

「三日天下」をネガティブに使った例文

  • 返り咲いてチャンピオンになったのに、次の試合であっけなく敗退。彼の雄姿は三日天下に終わった
  • 今回の政権は三日天下で終わるだろう
  • 彼にこの大役は務まらないよ。どうせ三日天下だ

「三日天下」の類語とは?

言い換えに使える類語は「三日大名」

「三日天下」の言い換えには、「三日大名(みっかだいみょう)」が使えます。「大名」とは広い土地を持っている武将のことで、武将の中では有力な人物です。そのような権力や名誉が三日で終わってしまったことを指すため、短期間の権力や地位を意味する「三日天下」と似たように使えるでしょう。

「百日天下」はナポレオン1世による短い政権

「百日天下」とは短期間の政権を例えた表現です。この「百日天下」とは、ナポレオン1世が1815年、エルバ島からパリに入って再び政権を取ります。それが3月20日のことでしたが、6月22日には退位することになり、たった100日間だけ統治支配をしたことが由来となり生まれた言葉です。

  • 「新政権は百日天下で終わろうとしていた」

「三日坊主」は長続きしないこと

こちらも短い期間を象徴する「三日」が付いた四字熟語で、「何かを始めても長く続かないこと」または「そのような人」という意味です。修行の厳しい僧の生活では、その修行の厳しさに耐えられずたった三日でまた俗世に戻ってしまう人がいることから生まれました。

  • 「日記を書いてもすぐに三日坊主になってしまう」
  • 「部長はしょせん三日坊主。禁煙なんて長く続かないよ」

「三日天下」の英語表現とは?

「三日天下」は英語で”a short-lived reign”

「三日天下」は英語で「a short-lived reign」になります。「short-lived」は短い期間を表し「reign」は統治や支配という意味です。

「三日天下」の三日をそのまま英語に直訳しても短い期間という意味にはならず、言葉通りの三日間という意味にしかなりません。そのため短い期間を言い表す「short-lived」が使われます。

例文:
“The previous administration was a short-lived reign.”
「前政権は三日天下だった」

「短い期間」を意味する英語表現

権力を短い期間握るという意味で「三日天下」を使うのなら、その英訳は「to hold power for a short period of time」でしょう。

「power」には「力」や「電力」という意味以外にも、能力や権力、支配力といった意味もります。その権力を持つという意味で動詞の「hold」が使われて、短い期間を表した「for a short period of time」が続きます。

例文:
“The previous champion held power for a short period of time.”
「前チャンピオンは三日天下だった」

まとめ

「三日天下」とは「短い期間だけ政権や権力を握ること」という意味で使われる四字熟語です。明智光秀の短い治世から生まれた言葉ですが、史実上では実際に天下を治めていたのは3日ではなく13日間で、そのあまりにも短い期間から「三日天下」という言葉が生まれました。

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「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。