「膝を打つ」の意味とは?語源や慣用句・類語表現についても解説

「思いついた!」「なるほど!」と思ったときに、思わず手を叩いたり膝をポンと叩いたたりしたことはありませんか?「膝を打つ」という言葉は、そんな場面で使う慣用句です。

今回は「膝を打つ」の意味と語源、例文について解説。「膝を叩く」など類語との意味の違いや類似表現、英語での表現もお伝えします。

「膝を打つ」の意味と語源・由来

「膝を打つ」の意味は「思いつく」や「感心する」

「膝を打つ」という言葉は「ひざをうつ」と読みます。「膝を打つ」は2つの意味を持っています。1つ目の意味は、話をしている最中や物事を考えている最中に急にあることを「思いつく」ことや「気がつく」ことです。もう1つの意味は、相手の言ったことや物事に「感心する」や「納得する」となります。これら2つの意味は、人が思わずとる「動作」が語源となっています。

「膝を打つ」の語源は「自分の膝を叩く」動作

急に何かを思いついたときや、深く感心したとき納得したときに人が思わずとる動作や行動は色々とありますが、そのうちの一つである「自分の膝をポンと叩く動作」が「膝を打つ」の言葉の語源となります。

「膝を打つ」は怪我や痛みを表す意味は持たない

転んで床や地面に膝を打ち付けた時にも「膝を打つ」と言う表現をすることがあります。しかし、慣用句としての「膝を持つ」は、「思いつく」「感心する」などの意味を表す言葉ですので、「痛い」の意味合いは持ちません。

慣用句「膝を打つ」の例文

「膝を打つ」という言葉は「はたと膝を打つ」と使われる場合もありますが、「はた」とは「急に物を打つ」様子を意味する言葉です。したがって「はたと膝を打つ」は「急に膝を打つ」の意味となり、「膝を打つ」と使い分けをする必要はありません。

「膝を打つ」を使った例文

  • 思わず膝を打つような素晴らしいアイデアを君には期待しているよ。
  • その話はもっともであると一同膝を打って同意した。
  • 激しい意見の応酬が続いた後、彼は何かを考えこんでいる様子だったが、はたと膝を打って立ち上がった。

「膝を打つ思い」を使った例文

  • ありとあらゆるケースについて考え尽くされた考察には、膝を打つ思いである。
  • わかりやすいだけでなく聞いている者を惹きつける彼女の話術はさすがと言わざるを得ない。膝を打つ思いだ。

「膝を打つ」の類語と類似表現

「閃く」は「思いつく」の意味を持つ類語

「閃く」(ひらめく)とは「ある考えを思いつく」という意味を持つ言葉です。「時間をかけて考え抜いて」思いつくのではなく「ある瞬間に」思いつくことを表す言葉となるため、「急に」の意味を含み、「膝を打つ」と同じ「思いつく」の意味となります。

「膝を叩く」は「感心する」の意味で使う類語

「膝を叩く」(ひざをたたく)という慣用句は、「承知する」や「感心する」の意味を持つ、「膝を打つ」と同じ意味の類語です。しかし、どちらかと言うと「膝を叩く」ではなくではなく「膝を打つ」が使われるケースが一般的でしょう。

「膝を打つ」に類似した慣用句やことわざ

「膝を打つ」の類似表現として、「膝」の漢字を使った表現、「○○を打つ」とした表現を紹介します。

「膝を折る」の意味

「膝を折る(ひざをおる)」は、膝を折り曲げて地面につけることを例えたとした「頭を下げる」「屈する」の意味を持つ言葉です。「膝を打つ」の「思いつく」「感心する」と異なる意味合いのネガティブな言葉となります。

「膝を正す」の意味

「膝を正す(ひざをただす)」は、「膝を打つ」のような慣用句ではなく、膝を折り曲げて正座をして座る様子そのものを表す言葉です。「膝を打つ」が持っている意味とは関係がありません。

「膝を崩す」の意味

「膝を崩す(ひざをくずす)」も「膝を打つ」とは異なる意味を持つ言葉です。「膝を崩す」は、正座をせずに楽な姿勢をする様子を表しています。

「手を打つ」の意味

「手を打つ(てをうつ)」という言葉は、いくつかの意味を持っています。1つは思いついたときや感心したときに思わず「両手を打ち合わせて鳴らす」様子を意味しており、「膝を打つ」同様に思わず人がとる動作を表す言葉です。他にも「膝を打つ」などの「膝を打つ」とは異なる意味も持っています。

「膝を打つ」の英語表現

「slap one’s knee」は「膝を打つ」と同じ意味

英語で「膝を打つ」を表現する場合には「slap one’s knee」というフレーズを使うのが適しています。

「slap one’s knee」は直訳したそのままで「膝を打つ」の意味となります。「slap」は「手のひらで打つ・叩く」を意味する動詞で、「hit」や「pat」といった動詞を代わりに使うこともできます。「one’s」の箇所には「my」「his」など主語に応じた形容詞が入り、「knee」は「膝」を意味する名詞です。

「膝を打つ」という言葉が持つ2つの意味の「思いつく」「感心する」のどちらに該当する場合も使用することができるフレーズです。

「To have an epiphany」は「膝を打つ」と同じ「思いつく」の意味

「急に思いつく」という意味合いで「膝を打つ」を英語で表現する場合は、「To have an epiphany」というフレーズを使います。「epiphany」とは「閃き」を意味する名詞で、「To have an epiphany」は直訳すると「閃きを得る」となりあげて、「膝を打つ」の意味の英語表現として使うことができます。

また、「hit upon」も「ふと思いつく」の意味となります。例えば「hit upon a good idea」というフレーズは「良いアイデアを思いつく」の意味となり、「膝を打つ」と同じ意味で使うことができます。

まとめ

「膝を打つ」という言葉は頻繁に使われる言葉というわけではありませんが、日常生活でもビジネスにおいても使うことができる言葉です。あなた自身が思わずとる動作には当てはまらないかもしれませんが「膝を打つ」という言葉は、「ふと思いついたとき」「なるほどと感心したとき」に使う言葉として覚えておきましょう。