「袖にする」の意味と使い方は?類語・同義語も解説【例文つき】

「袖にする」は、今まで仲良くしていた相手に対し冷たい態度をするときに使う言葉です。日常的なシーンだけではなくビジネスシーンでもよく使われるため、耳にすることが多いのではないでしょうか?今回は、例文をまじえながら「袖にする」の意味と使い方を詳しく説明していきます。類語や英語表現もあわせて紹介します。

「袖にする」の意味とは?

「袖にする」の意味は「冷淡にあしらう」

「袖にする」(そでにする)は「親しかった人をないがしろにする」「冷淡にあしらう」という意味があり、異性に対して使うことが多い言葉です。受け身の表現「袖にされる」の場合は、「冷たくされる」や「のけものにされる」という意味になります。

恋人同士で使うと「破局」を指す場合もある

「袖にする」を恋人同士で使うと、「冷淡にあしらう」が発展し「破局」を指すこともあります。どんな状況に使われるかにもよりますが、「相手に対して今は嫌な気持ちがある」「一緒に居たくない」というニュアンスは伝えることができます。

「袖にする」の由来・語源は複数の説がある

「袖にする」の由来や語源には複数の説があり、正確な情報は未だにわかっていません。今回は、国語辞典に書かれているものを紹介します。1つめの説が比較的多くの方に知られている由来です。

  • 着物の袖に手を入れたまま話を聞いたりなど、相手に何もしない冷たい態度から
  • 舞台袖など、「袖」の“余白”や“端の部分”という付属的な意味合いから
  • しつこい人を、袖を振りながら追い払うさまから
  • 動く着物の袖が邪魔に感じることから

「袖にする」の使い方と例文は?

「袖にする」は親しかった間柄で使う

「袖にする」は、もともと親しかった間柄の相手に対して使います。先ほども説明したように相手は異性のことが多く、相手との関係を終わらせたいときや距離をおきたいような場面で使います。ビジネスシーンでは「冷淡にあしらう」というよりも、「商談などを断る」のような意味合いで使われることがあります。

「袖にあしらう」は「鼻であしらう」と混同した誤用

「袖にあしらう」は、「袖にする」と同じ意味を持つ言葉「鼻であしらう」と混同した間違った表現です。「あしらう」には「いい加減に扱う」という意味があり間違いではないように思えますが、辞書上には載っていませんので正しい表現を使いましょう。

「袖にする」の例文

  • 「旦那さんを袖にする」
  • 「何度袖にしても、彼が引き下がることはない」
  • 「あんなに仲が良かったのに、急に袖にされ落ち込んでいる」
  • 「袖にされ続けた後輩が、ついにあの会社から仕事をもらってきた」
  • 「袖にされてもめげずに立ち向かう精神」

「袖にする」の類語や対義語は?

「袖にする」の類語・同義語は「素っ気ない」「無関心」

「袖にする」の類語は、「素っ気ない」と「無関心」です。

「素っ気ない」には、「思いやりがない」「好意を感じられない」という意味があります。「袖にする」より冷たいニュアンスが柔らかい表現です。

「無関心」には、「気にかけない」「興味がない」という意味があります。まだ相手にしているニュアンスがある「袖にする」に対し、「無関心」は心にも留めていない状態を表現しています。

「袖にする」の対義語は「袖を引く」

「袖にする」の対義語は、“そっと誘う”や“催促する“という意味がある言葉「袖を引く」です。この言葉には”他人に気づかれないように“というニュアンスがあり、こちらも異性に対して使われることが多い言葉です。

「袖にする」の英語表現は?

「袖にする」の英語表現は「give the cold shoulder」

「袖にする」は、「冷淡な」「よそよそしい」という意味を持つ“cold”を使い「give the cold shoulder」と表現します。具体的に相手を示したいときは、「give the cold shoulder」の後に「to 相手」をつけます。

  • 「私は彼を袖にする」

“I give the cold shoulder to him.”

恋人同士で使う場合は「jilt」でもOK

恋人同士で使う場合は、「(突然)振る」の意味を持つ「jilt」で表現することもできます。距離をおきたい程度なら「give the cold shoulder」で十分ですが、破局を酔わすようなシーンでは「jilt」の方がより具体的な感情を表現できます。

  • 「あの女性が恋人を袖にした」

“The woman jilted her lover.”

まとめ

「袖にする」は、相手に対し嫌だと思う感情や距離をおきたいことを柔らかい表現で伝えることができる言葉です。使い方次第では「破局」を表すこともあるので、気軽に恋人に対して使うことはおすすめしません。日常会話だけではなくビジネスシーンでもよく使われる言葉なので、ここでしっかりと意味や使い方を理解しておきましょう。