「立て込む」の意味とは?類語やメールでの使い方を例文で解説

「仕事が立て込む」や「予定が立て込む」など、特にビジネスシーンにおいてよく耳や目にしますが、「立て込む(立込む)」と「取り込む」の違いは知っていますか?同じ意味に思えますが、それぞれ異なった意味を持ちます。使い方や活用例を紹介するので参考にしてください。



「立て込む(立込む)」の意味とは

「立て込む」には二種類の意味がある

「立て込む」には意味が二種類あります。一つ目は一カ所に多くの人が集まって込み合う様子、二つ目は用事がたくさん集まる様子のことを意味しています。「仕事が立て込む」として使う場合は二つ目の、「用事がたくさん集まる」を当てはめて「仕事がたくさん集まって忙しい」ということになります。

「行列のできる人気店、今日も立て込んでいるね」という文章だと、一つ目の一カ所に多くの人が込み合っている様子を表した文章になります。仕事や予定だけでなく、人が集まる様子も「立て込む」を使って表現できます。「立て込む」も「立込む」も送り仮名の違いで意味は同じですので、どちらを使っても間違いではありません。

「立て込む」の類語は「バタバタ」

「立て込む」の類語は「やることが多い」「慌ただしい」という意味の「バタバタ」です。類語なのですが「バタバタ」はビジネスシーンにおいて適切ではありません。「今日は大掃除のせいでバタバタした一日だったね」と家族や友人間で使うことに違和感はありませんが「今日は会議が四つもあってバタバタしましたね」と上司に使うと丁寧さに欠けます。

丁寧に相手を敬うことが大切なビジネスシーンでは「バタバタ」を使うよりも「立て込む」を使う方が適切でしょう。

「立て込む」と「取り込む」は使う場面が違う

「お取り込み中失礼します」と使う場面を見かけますが、「立て込む」と「取り込む」は全く別の意味を持ちます。ビジネスシーンでの「立て込む」の意味が「用事が重なる様子」というのに対し「取り込む」は「身内の不幸や予期せぬ出来事などで忙しく落ち着かない様子」を指しています。

「立て込む」は用事という大まかなものが重なって忙しいことになっていますが、「取り込む」は身内の不幸や予期せぬ出来事と、何に忙しくしているかが分かります。急なアクシデントに対応している時や、お通夜やお葬式などでは「お取込み中失礼します」と使えます。

「建て込む」は意味が違う

「立て込む」と「建て込む」は言葉の音は同じなのですが、意味は違います。「建て込む」というのは「建物が隙間なく立ち並ぶ様子」を意味しており、「立て込む」のようにビジネスシーンで使われることは滅多にありません。口頭では同じ音なので心配ありませんが、メール等の書面では間違わないよう気を付けましょう。

「立て込む(立込む)」の使い方

「忙しい」の敬語表現が「立て込む」

「立て込む」の敬語表現は何かと思う人もいるでしょうが、そもそも「立て込む」が「忙しい」の敬語表現です。上司からお酒の席へ誘われた場合「申し訳ございませんが、仕事で忙しくてご一緒できません」より「申し訳ございませんが、仕事が立て込んでおりましてご一緒できません」のほうが丁寧です。

「忙しい」は自分が重点で「立て込む」は仕事に重点を置いて話を進めることになります。「仕事が忙しく行けない」という自分の状態を説明するのと、「仕事が立て込んでいるせいで行けない」とでは断る理由を仕事のせいにしている「立て込む」の方が相手も気分を害さず納得してくれます。

二重敬語にならないよう注意する

「取り込む」を丁寧に表現する場合「お取込み中失礼します」のように頭に「お」をつけますが、「立て込む」に「お」をつけて「お立て込み中失礼します」とは表現しません。上記でも記したように「立て込む」自体が敬語表現ですので「お」をつけると二重敬語になります。二重敬語は気づかずに使っていることが多いので気を付けましょう。

「立て込む」シーン別の使い方・活用法

多忙なビジネスマン

メールの返信が遅くなった際の使い方

仕事に追われていて上司からのメールに気が付かないとき、正直に「気が付きませんでした」とは言いにくいですし、相手も気分を害する可能性があります。「立て込む」を使って「大変申し訳ございませんが、仕事が立て込んでおりましてお返事が遅れてしまいました」などと言い換えましょう。

「忙しくてお返事できませんでした」というのは、忙しいなかメールを送ってくれた相手にとても失礼な言い方になります。忙しいのは自分だけではないというのを常に覚えておきましょう。

「仕事が立て込む」を使う場合

仕事がおわらない時に上司からお誘いを受けた場合は「申し訳ないのですが、生憎仕事が立て込んでおりまして、また別の機会にお誘いただいてもよろしいでしょうか?」というふうに使えます。

「会議が立て込む」を使う場合

上司から来週の木曜日に仕事の打ち合わせをしようと持ち掛けられたとします。ですが、来週の木曜日は会議があるので断らなければならない場合は「申し訳ございませんが、その日は会議が立て込んでおりまして、同じ週の水曜日はいかがでしょうか?」というふうに使います。

「予定が立て込む」を使う場合

例えば上司から今週末ゴルフをしようと誘われたとします。今週末は事前に予定があり断らなければならない場合は「行きたいのは山々なのですが、その日は予定が立て込んでおりまして」というように使います。誘いを断る際はきちんと謝罪し、さらに次の空いている日を伝えるとより丁寧に思われます。

まとめ

ビジネスおいて仕事や飲みの席を断る時はいつかきます。「仕事が立て込む」以外にも、会議や予定など言い換えることができるので、どうしても外せない先約がある場合や忙しい時に使ってみてください。今後の関係を良好に保つためにも、如何に相手の気分を害さないように断るかが大切ですよ。

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大阪在住の新人ライターです。学生時代にビジネスマナーや医療事務・秘書などの検定を取得し、前職は医療秘書として医院勤めでした。料理とスポーツが得意なので、いつか記事にできたらなと思っています。よろしくお願いします。