他とはランクが違うと感じたときに「別格」という言葉を使うときがありますが、「格別」とどう意味が異なるのか疑問に思ったことはありませんか?
ここでは「別格」の意味と使い方をはじめ「格別」との違い、類語や英語表現について例文を用いて紹介しています。大切なビジネスシーンにぜひお役立て下さい。
「別格」の正しい意味と使い方は?
はじめに「別格」の正しいの意味と使い方について例文を交えて紹介します。読み方は「べっかく」です。
「別格」の意味は「レベルやランクが高いこと」
「別格」の意味は、「レベルやランクが高いこと」です。「別格」は「例外」「特別」を意味する「別」という言葉に「ランク」「レベル」「階級」「等級」という意味の「格」がついた言葉です。
「別格」は「ランクや等級は例外にし、決まった形式に縛られないこと」「特別な取り扱いをする様子」という意味もあります。
「別格」は「別格の」「別格な」などの使い方をする
「別格」は「別格の」「別格的な」「別格である」などのような使い方をします。
- あらゆる雪山を見てきたが、八甲田山は別格の雰囲気がある
- 今度引き抜きで我が部署にやってきた部長は別格的な存在である
- 産地限定にこだわったスープはやはり別格である
他とは比較にならないほど素晴らしいものごとを表現するときに多く使います。
「別格」と「格別」の違いに要注意!
続いて、言葉を前後でひっくり返しただけの「別格」と「格別」の違いについてみてみましょう。二つの言葉を見分けるヒントも紹介します。
「別格」はランクで「格別」は優れる様
「別格」は能力や技量に圧倒的な差があり、ランクやレベルにおいて在るかに上であることを意味する「地位や扱い」に対して使う言葉です。
一方「格別」は「ものごとが特別に優れているさま」「状況や状態がはなはだしい様子」を表し、平たく言えば「とても素晴らしい」と意味になります。
加えて「格別」は「とりわけ」という意味で「格別冷える」「格別味がいい」などと副詞としても使うことができます。言葉の選択に迷ったときは双方を言い比べてみてしっくりするかチェックしてみるとよいでしょう。「別格冷える」「別格味がいい」とは言いません。
これらの違いをヒントに上手に使い分けをしましょう。
「別格」の類語は?
つづいて「別格」の類語。状況に応じて適切に言い換えてもよいでしょう。
「別格」の類語は「桁違い」と「別次元」
「別格」の類語には2つの意義素があります。
一つは他と比べて能力や等級に差があり、秀でているものを指す「桁違い」「別次元」「雲の上」「高踏派」など。もう一つは自分と比べてレベルが桁外れに上の人を指す「神様のような人」「住む世界が違う人」「神のような存在」などです。
2つとも普通ではなくランクが高い状態や人を指していることがわかります。「超人」「べらぼう」なども類語に当てはまるでしょう。
「別格」の英語と例文
最後に「別格」の英語表現について紹介しましょう。ビジネスシーンでも商品の品質や人の扱い方などに対して頻繁に使われます。
英語表現は日本語にも馴染みがある「special」
「別格」の英語をシンプルに使いたい時は、まず日本でも馴染みのある「special」から始めましょう。平たい意味で「特別なこと」「他より上であるもの」を指すため、おおむねどのようなビジネスシーンでもそつなく使うことができます。
また、ネイティブに近い表現を用いるときは「in a different league ( class or level )」「in the class of its own」などの決まったフレーズを使うと相手にストレートに通じます。
その他、状況によって適切な英語が異なります。直訳せず意味を広く考えてわかりやすい単語を選ぶように心がけましょう。
「別格」を使った英語の例文
- Do you agree the taste of this shio-ramen is in the class of its own?
(Do you think this shio-ramen taste something really special?)
この店の塩ラーメン、味が別格だと思わない?
- One of freshman has been doing such a great job! He could be in a different league
新人の彼、仕事もできるしちょっと別格だよね
- We have heard positive feedback from customers that the material of new polo shirts are in totally different class.
新作のポロシャツの素材が別格だと顧客に好評である
- Mr Yamada should be treated someone out of league because he has been kept his title as a top salesperson for 10 years.
別格で扱うべきなのが、売り上げ10年連続一位の山田さんでしょう。
まとめ
「別格」と「格別」は似ているようで異なる意味を持つ言葉です。どちらもビジネスシーンでもよく使われる言葉なので、状況に応じて上手に使い分けをしていきましょう。