「留意点」の意味とは?「注意点」との違いや類語・英語も紹介

気をつけてほしいことを「留意点」として伝えることがあります。無意識に「注意点」と区別して使っているかと思いますが、実は両者の違いがはっきりしないかもしれません。

この記事では、「留意点」の意味と使い方を紹介し、「注意点」の意味や使い方の違いについても紹介します。あわせてそれぞれの例文と、他の類語や英語表現についても紹介します。



「留意点」の意味と使い方とは?

まずはじめに「留意点」の意味と使い方を紹介します。

「留意点」の意味は「気をつけるべき箇所」

「留意点(りゅういてん)」は、「留意」+「点」からなる言葉です。「留意」とは、「見逃すことがないよう気をつけること」という意味で、「点」とは、ここでは「注目すべき箇所」という意味で使われています。

つまり、「留意点」とは、「気をつけるべき箇所」という意味です。

「留意すべきところ」を端的に指摘するときに「留意点」を使う

「留意」は「〇〇に留意する」というように使いますが、「留意点」は動作を説明する言葉を伴わずに気をつけるべき箇所を示すことができます。

「次が留意すべき箇所です」とするより「次が留意点です」とした方が端的に注意を促すことができます。

「留意点」と「注意点」の違いとは?それぞれの例文も紹介

「留意点」と意味が近い「注意点」の意味や、使い方の違いを確認しておきましょう。

「注意点」の意味は「十分に気をつけるべき箇所」

「注意点」とは、「十分に気をつけるべき箇所」という意味です。「注意」には、「警戒」の意味もあり、「細心の注意を払う」などと使うように、「留意」よりも気をつけるべき対象への警戒度が高いときに使います。

「留意点」は「心に留めておく点」、「注意点」は「十分に気をつける点」

「留意」は「意を留める」と書くことからも、「留意点」とは「心に留めておく点」という意味で、「注意」とは「意を注ぐ」と書くことからも、「十分に気をつける点」であるところが両者の意味の違いです。

気をつけなければ危険が生じる事柄や、それを見落とすとやり損じたりするときなどに、気をつける気持ちを喚起する場面で「注意点」は使われます。

「留意点」と「注意点」の例文

「留意点」は、緊急度や危険度は特になく、心に留めておく程度の気をつけるべきことを示すときに使います。

■例文

  • レポート作成にあたっての留意点は次の通りです。
  • 事前準備のための留意点を挙げておきますので、参考にしてください。
  • 強制ではありませんが、式典の服装に関する留意点は次の通りです。

 

「注意点」は、緊急度や危険度を伴い、見落とすと問題が発生する場合に、十分に気をつけるべきことを示すときに使います。

■例文

  • 犯罪に巻き込まれないための注意点を理解しておくことが重要です。
  • パスワード設定に関する注意点を守って登録してください。
  • ガス器具を安全に扱うための注意点を必ず確認してください。

「留意点」の類語と英語とは?

「注意点」以外にもある「留意点」の類語を紹介します。

「留意事項」は「留意点」と同じ意味

「留意事項」は「留意点」と同じく「注意すべきこと」を示すときに使われます。「事項」は「事柄」を表しますが、「点」は「箇所」を表すことから、「留意事項」の方がより範囲の広い概念を扱うといえます。

また、「事項」は一つ一つの事柄という意味があるため、箇条書きにするときは「留意事項」の方が適切です。

「押さえておく点」は「留意点」の平易な言い方

「留意点」は「押さえておく点」という言い方もできます。「押さえる」とは、「重要な点を認識し、配慮する」という意味です。状況や相手に応じて、平易な言い方が望ましいときに使うとよいでしょう。

「要点」は「物事の大切な箇所」という意味

「要点」とは、「物事の大切な箇所」という意味です。「留意点」が意味するところの「見逃すことがないよう気をつける箇所」という意味で使われることもありますが、その根底には「大切な箇所」という前提があります。

「この小説を理解するための要点」と言うときは、「理解するために大切なポイント」を意味し、「この小説を理解するための留意点」と言うときは、「理解するうえで心に留めておくポイント」を意味します。

「留意点」の英語は「points to remember」「things to keep in mind」

「留意点」の英語は「points to remember」「things to keep in mind」などがあります。

「注意点」は「points to note」「cautionary notes」「points of attention」という表現があります。

まとめ

「留意点」とは、「気をつけるべき箇所」という意味で、心に留めておく程度に気をつけてほしいことを示すときに使います。「注意点」は、「十分に気をつけるべき箇所」という意味で、それを見落とすと、危険性を伴ったり、やり損じたりする可能性が高いことを示すときに使います。

ビジネスにおいて「留意点」や「注意点」を使うときは、その事柄の重要度や緊急度に応じて適切に使いわけられるようにしておきましょう。

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趣味は読書とヨーロッパ旅行です。ドイツには5年余り滞在経験があります。某大学の人間科学部とデザイン学部を卒業。人生が豊かになる知識の探索を人生の糧にしています。