「先見の明」の意味とは?使い方と類語を紹介!(例文つき)

「先を見抜いて判断する力」を意味する「先見の明」ということわざ。「先見の明の正しい意味が分からない」や「自分は先見の明を持っているか知りたい」という疑問はありませんか?「先見の明」について知りたい方に向けて、意味や使い方・類語を説明します。例文もいくつか紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

ことわざ「先見の明」とは?

「先見の明」の意味は”先を見抜いて判断する力”

「先見の明」の意味は、“この先の行動や起こる出来事を見抜き、適した判断を下す力”です。「先見」が”先を見通す”ことを意味しており、「明」が”物事の道理をわきまえていること”を意味しています。

「先見の明」の読み方は”せんけんのめい”

「先見の明」の読み方は“せんけんのめい”です。「明」という漢字が「みょう」とも読めることから、「せんけんのみょう」と読み間違えないよう、注意してください。また、「先見」は「さきみ」ではなく「せんけん」です。

話し言葉でも使われることわざであるため、読み間違えには注意してください。

「柊(ひいらぎ)」の花言葉は”先見の明”

秋の暮れから冬にかけて花をつけることから、「木」に「冬」と書く「柊(ひいらぎ)」。柊の花言葉の1つが、「先見の明」です。柊の特徴であるギザギザとした葉は、木が年齢を重ねるごとに丸みを帯びていきます。

年月が経過するごとに丸くなる様子から、「先見の明」が花言葉となりました。

ことわざ「先見の明」の使い方や例文とは?

先見能力に優れている様子の「先見の明に長ける」

先を見通す力が優れている様子を表すのが、「先見の明に長ける」です。「長ける」とは、「特定の分野で能力が優れている様子」を意味しています。例えば、「Aさんが株で大成功を収めた理由は、先見の明に長けているからだろう」という文章。

上記の例文は、「先を見通して適した判断を下せるから、Aさんは株で大成功した」という意味を持ちます。

「先見能力を培う」を意味する”先見の明を養う”

「先見の明」の使い方の1つである、「先見の明を養う」という表現。「養う」には、「育てる」の他に「作り上げる」や「培う(つちかう)」という意味があります。「先見の明を養う」では「作り上げる」や「培う」という意味で「養う」が使われており、「先見能力を培う」という意味になります。

「先見の明」を使った例文

「先見の明」を使った例文をご紹介しましょう。

  • 君ほど先見の明に長けた人物は他にいない。ぜひとも我が社でその能力を活かしてみないか?
  • 上司はいつもトラブルが起こる前に、予測し適した対処を行っている。そのため幹部からの信頼も厚く部下にも慕われている。わたしも上司に近づけるよう、先見の明を養わなければならない

「先見の明」の類語とは?

類語①「先見性」は”先を見通す力”を意味する

「先見の明」の類語には「先見性」が当てはまります。「先見性」とは、「先を見通す力」を意味しており、「先見の明」と同じような使い方ができます。例えば、「どの時代も、優れた指導者には先見性があった」などの使い方をします。

類語②「慧眼」は”物事の本質を見抜く”を意味する

「物事の本質を見抜く能力」を意味する「慧眼」も、「先見の明」の類語です。読み方は「けいがん」です。例えば、「社長の慧眼により、私の才能は発掘された」という文章。上記の例文だと、「社長の物事の本質を見抜く力により、私の才能が発掘された」という意味になります。

「慧眼」は元々仏教用語で「えげん」という読み方をします。同じ言葉で「けいがん」と「えげん」の2つの読みを持つため、状況によって使い分けましょう。

「先見の明」の英語表現とは?

「先見性」を意味する”foresight”

「先見の明」を英語表現にする場合、「先見性」を意味する「foresight」が当てはまります。例えば、「you have the foresight」という例文だと、「あなたは先見性を持っている」という文章になります。

あなたには先見の明がある?自己診断!

「先見の明」がある人には、いくつかの共通点があります。「先を見通す力」と言っても、超能力など非科学的なものではなく、経験を重ねることで培うことができます。「先見の明」がある人に共通する点を紹介するので、自分に当てはまっているか診断してみてください。

先見の明がある人には共通点がある

先見性のある人にはいくつかの共通点があります。まず、特定の分野である程度の経験を積んでいることが大前提です。経験を積んできたからこそ、その先に起こるかもしれない未来の出来事を予測し、適した対処ができます。

さらに、単に出来事を予測し対処するのではなく、予測した時点で複数の対処法を用意しておきます。対処法をいくつか用意しておくことで、その場その場で最適な対応ができるのです。また、「観察力に優れている」や「計画性がある」ことも、先見性がある人に共通しています。

未来を想像して先見の明を身につける

ビジネスシーンでも、必要とされる「先を見通す力」。「先見の明」を身につけるためには、未来に起こるかもしれない出来事を想像することが大切です。「今」自分がどういう状況で、「過去」はどうだったのかを含めて、「未来」を予想してみましょう。

まとめ

「先見の明」とは、「先を見抜いて適した判断をする力」を意味することわざです。「先見の明をもつ」や「先見の明に長ける」などの使い方をし、ビジネスシーンでも必要となってくる能力です。「先見の明」の類語には、「先を見通す力」を意味する「先見性」や「物事の本質を見抜く」という意味の「慧眼」が当てはまります。状況に応じて、類語に置き換えて使用してみてください。

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hana
大阪在住の新人ライターです。学生時代にビジネスマナーや医療事務・秘書などの検定を取得し、前職は医療秘書として医院勤めでした。料理とスポーツが得意なので、いつか記事にできたらなと思っています。よろしくお願いします。