テレビなどで「丙午の女性芸能人」など紹介されることがあります。今回はこの「丙午(ひのえうま)」についての解説です。「丙午」とは何で、どんな意味があるのかということから「丙午」はいつ・何年のことなのか、丙午生まれの性格などについてお話します。「丙午」と間違いやすい「ごうのとら」「かのえうま」などとの違いもご紹介します。
「丙午(ひのえうま)」とは?
「丙午(ひのえうま)」の意味は”十支十二支のひとつ”
「ひのえうま」の意味は、“十干十二支のひとつ”です。「ひのえうま」は漢字で”丙午”と書きます。
「十干十二支」とは「十干」と「十二支」を併せたものです。
「十干」とは「甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)」という10種類のものです。
「十二支」とは「子(ねずみ)・丑(うし)・寅(とら)・卯(うさぎ)・辰(たつ)・巳(へび)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(いのしし)」という12種類のものをいいます。
この「十干」と「十二支」をその人の生まれ年に合わせると「甲寅」「乙未」など漢字二文字の十干十二支となります。
「丙午」は干支のひとつ
「ひのえうま」は十干の「丙」と十二支の「午」の組み合わせの年のことです。このように十干と十二支を合わせたものを「干支(えと)」といいます。
一般的に「干支」と言うと、十二支のことを指しますが本来の干支とは「十干十二支」のことです。
「丙」とは太陽のような華やかさ
「丙午」の「丙」とは、西暦の末尾が6の年に回って来ます。その中の「午年」が「丙午」です。
この「丙」には「太陽・派手で華やか」という意味があると言われています。太陽のように生命力に溢れて、活発な様子を表す言葉です。
「丙午」は「丙」が持つポジティブな要素が、「午」と組み合わせられることでさらに活発となるという意味があるとも言われています。
「丙午(ひのえうま)」の女性の性格とは?
算命学では「丙午の女は男を食う」と言われる
「丙午」だけでなく、どんな干支も単に生まれた年の呼び名、あるいはたまたまの巡り合わせです。しかし占いの算命学(さんめいがく)では干支によってその人の性格に違いがあると言っています。
そして「丙午」の年に生まれた「女性」については特徴的な性格や運命を持っていると言っているようです。
算命学によれば「丙午に生まれた女性は性格がきつく男性を食い殺してしまう運命」と言われています。食い殺すというのは比喩表現で、意味合いとしては「男性を疲れさせてしまって短命にしてしまう」または「男性よりも強運で、女性の方が目立ってしまう」という意味を指しています。
「丙午(ひのえうま)」の年齢はいつ?
直近では西暦1966年・昭和41年生まれ
十干と十二支の組み合わせが「丙午」に巡って来たときに「ひのえうま」の年となります。そのため「丙午」は60年に1回しか存在しません。つまり「丙午生まれの人も60年に1回しか出てこない」ということです。
現代から見て直近の「丙午」は西暦1966年、昭和41年でした。そのさらに前の「丙午」は西暦1906年、明治39年です。
次の「丙午」は2026年
現代から見て、次の「丙午」が巡ってくるのは1966年・昭和41年の60年後です。次回は西暦2026年となります。
つまり「丙午」は、丙午生まれの人が60歳になったときに次の丙午が生まれます。人間の寿命から考えれば、同じ時代に違う年に生まれた「丙午」の人が共存するのは、2代までと言えます。
「丙午(ひのえうま)」以外の干支との違いとは?
「ごうのとら」との違いは根拠
「ひのえうま」と同じように「性格がきつい女性が生まれやすい」と言われるのが「ごうのとら」です。「ごうのとら」とはある年に生まれた寅年の女性を指します。
「ごうのとら」は本来「五黄(ごおう)の寅」と言って、占いの九星の中にある「五黄」の年生まれた寅年のことです。「丙午」は十干十二支によるものなので、もともとの根拠が異なります。
読み方は「ごおうのとら」が時代とともになまって「ごうのとら」と言われるようになったようです。
「かのえうま」との違いは性格
「ひのえうま」と言葉の響きが似た十干十二支に「庚午(かのえうま)」があります。一部では「庚午も丙午と同じように性格がきつい女性が生まれる」と言われたり、言葉自体を間違えられることなどがあるようです。
しかし「庚午」と「丙午」はまったく別のものですし、算命学を始めとするさまざまな占いでも特に似た性格とは言っていないようです。
まとめ
「ひのえうま」という言葉は、普段占いを気にしない人でも耳にしたことがあるということが多く、何かと気になる生まれ年かもしれません。
しかしどんな年に生まれても、人にはそれぞれ個性があり、育った環境や本人の考え方などによって性格は変わります。
良くも悪くも「丙午とは十干十二支のひとつ」と覚えておくと良いかもしれません。