「弱り目に祟り目」の意味と語源は?使い方・例文や類語も紹介!

「弱り目に祟り目」のことわざは、詳しい意味まで知らない方であっても「大変な状態」「辛い状態」に関係していることを、自然と連想する言葉ではないでしょうか。今回は「弱り目に祟り目」について意味と語源を解説するとともに、例文を用い使い方を紹介します。また類語・対義語と英語での表現についてもお伝えします。

「弱り目に祟り目」とは?

「弱り目に祟り目」の意味は”不幸なことが重なること”

「弱り目に祟り目」の意味は、“不幸なことが重なること”です。

「弱り目」とは”弱っている状態”や”困っている状態”を、「祟り目」とは”祟りにあうこと・災難にあうこと”をそれぞれ意味しています。よくないことが起こっている状態に、別のよくないことまで重なって起こることから「不幸なことが重なる」の意味として使います。

「弱り目」「祟り目」の「目」は、「落ち目」と言う表現にも使う「状態」を意味する言葉です。体のパーツとしての「眼」のことを指しているのではありません。

「弱り目に祟り目」の読み方は”よわりめにたたりめ”

「弱り目に祟り目」の読み方は、“よわりめにたたりめ”です。

「弱り目に祟り目」は語源となる故事はない

「弱り目に祟り目」の言葉の由来にあたる故事や日本語以外のことわざは、調べても見かけませんでした。「弱っている」「祟りにあう」と言った不幸な状態を表す言葉を並べることによって、「不幸なことが重なる」の意味として使われているであろうと考えられます。

「弱り目に祟り目」の使い方と例文とは?

「弱り目に祟り目」は因果関係の有る無しに関わらず使える

「弱り目に祟り目」の言葉においては、2つの「不幸」は因果関係の有る無しに関わらず使うことができます。具体的に解説すると以下のようになります。

「車の事故を起こした。」「事故の時車に同乗していたことから浮気がばれた。」

この場合は、事故が起こったことにより浮気がばれたことから、2つの不幸は因果関係にあると言えます。

「会社が倒産した」「家に帰ったら空き巣に入られていた」

会社の倒産と空き巣には因果関係がなく、偶然に不幸なことが続けて起こったこととなります。

「弱り目に祟り目」を使った例文

「弱り目に祟り目」を使った例文をご紹介しましょう。

  • 彼は食当たりで入院して、さらには病院の階段で足を踏みはずして骨折したそうだ。弱り目に祟り目とはまさにこのことだね。
  • クライアントの目の前で上司にひどく叱られただけでなく、長年付き合って来た彼女に急に振られて、弱り目に祟り目の状態で、立ち直れそうにない。
  • 今は弱り目に祟り目の状態だから、何をやってもうまくいく気がしない。当面はおとなしくしているつもりだよ。

「弱り目に祟り目」の類語・類義語とは?

「弱り目に祟り目」の類語は”泣きっ面に鉢”

「泣きっ面に蜂」(なきっつらにはち)は、「弱り目に祟り目」と同じ「不幸なことが重なる」を意味しています。「泣いて顔がむくんでいる状態に、さらに蜂が刺す」ことを例えとしたことわざとなります。もとの言葉は「泣き面に蜂」でしたが、現在は「っ」が入った「泣きっ面に蜂」が一般的に使われています。

「踏んだり蹴ったり」も”不幸なことが重なる”の意味

「踏んだり蹴ったり」(ふんだりけったり)も「不幸なことが重なる」の意味を持つ、「弱り目に祟り目」の類語です。「踏まれた上に蹴られた」と言う状態を例えています。

ことわざの意味からは「踏まれたり蹴られたり」の表現の方が正しいのにと疑問に思う方もいることでしょう。これはことわざの由来となる言葉に関係しているためで、「踏んだり蹴ったり」が正しい言葉となります。

日常語「ダブルパンチ」も”弱り目に祟り目”の意味

日常会話やメールにおいて、気軽に使われている「ダブルパンチ」と言う言葉。「弱り目に祟り目」と同様の「不幸なことや大変なことが重なる」を意味しています。

その他の「弱り目に祟り目」の類語

以下に紹介することわざは、「弱り目に祟り目」同様「不幸なことや災難が重なる」を意味する言葉です。しかしまだ弱っている状態に次の不幸が重なる「弱り目に祟り目」に対して、「一つ不幸が終わりほっとしていたら次の不幸がやってきた」との意味となる点が異なります。

「一難去って一難」(いちなんさってまたいちなん)の意味

災難が終わりほっとしていたら、また次の災難がやって来たことを意味します。

「虎口を逃れて竜穴に入る」(ここうをのがれてりゅうけつにいる)の意味

恐ろしい虎から逃れたと思ったら竜がいる穴に入ってしまった、と不幸が続くことを例えた「不幸が重なる」を意味することわざです。

「火を避けて水に陥る」(ひをさけてみずにおちいる)の意味

火から逃れたら水に落ちて溺れることを例えとして、不幸が重なることを表しています。

「弱り目に祟り目」の対義語とは?

対義語は「盆と正月がいっぺんに来たよう」

不幸なことが重なることを意味する「弱り目に祟り目」と、正反対の意味を持つのが「盆と正月がいっぺんに来たよう」の言葉です。「盆と正月の両方が来て非常に忙しくまたにぎやか」と言うことから「めでたいことや嬉しいことが重なる」の意味として使います。

「弱り目に祟り目」の英語表現とは?

英語では「Misfortunes never come singly.」

英語における「弱り目に祟り目」の意味を持つ言葉は、「Misfortunes never come singly.」です。直訳では「不幸は一つだけで来ることはない」となり、「不幸が重なること」の意味として使います。

また「Misfortunes never come singly.」は、「One misfortune call another.」と言い換えることが可能です。直訳すると「不幸は他の不幸を呼ぶ」となり、「弱り目に祟り目」の英語表現として使います。

まとめ

「弱り目に祟り目」は、「不幸なことが重なる」の意味を持ちます。「弱り目に祟り目」に似たことわざも数多くありま下が、自分に対しても他人に対してもできることなら使わずにすみたい言葉と言えるでしょう。

人生の中で「良いこと」だけでなく「悪いこと」もあるのは致し方のないこと。もし「弱り目に祟り目」の状況に陥ってしまった場合にも、先には「良いこと」が待っているはずなので、気持ちを切り替えて前向きに過ごしたいものです。