「PPC」の意味とは?ネット広告・経済学・コピー分野別に解説

ネット広告では「PPC広告」や「PPCアフィリエイト」といった用語が使われていますが、「PPC」とは一体どんな意味なのでしょうか。実は「PPC」という言葉はネット広告だけでなく、経済学やコピー用紙やコピー機関連でも使われている言葉です。そこで今回はネット広告、経済学、コピー関連と各分野別に「PPC」の意味を解説します。

「PPC」とは?

「PPC」の意味は「クリック課金型広告」

「PPC」の意味は、”クリック課金型広告”です。インターネット上で利用されている広告形式のひとつで「Pay Per Click 広告」、略して「PPC広告」と呼ばれます。テキストや画像バナーに広告を無料で添付することができます。広告料は、ユーザーがその広告をクリックして広告元にジャンプしたときに発生するシステムです。

広告をクリックされた時に広告料が発生することから「クリック課金型広告」と言います。

「PPCアフィリエイト」とは「PPC広告を利用したアフィリエイト」

「PPCアフィリエイト」とはPPC広告を使用したアフィリエイトの手法のひとつです。「アフィリエイト」とは、自分のサイトやブログに企業の広告を貼り付けて、ご自分のサイトやブログの訪問者がその広告をクリックすることで広告料が広告元企業から支払われるシステムです。

「PPCアフィリエイト」とは、アフィリエイトでも特にPPCを利用したアフィリエイトのことで、「リスティング広告」「ディスプレイ広告」「ネイティブ広告」の3つの種類があります。

「リスティング広告」は「検索結果に表示されるPPC広告」

PPCアフィリエイトのひとつ「リスティング広告」は、サーチエンジンでキーワードを検索した結果のタイトル下に表示される広告です。そのため「検索連動型広告」とも呼ばれます。

「ディスプレイ広告」は「WEBサイト上に掲載される広告」

「ディスプレイ広告」もPPCアフィリエイトのひとつで「WEBサイト上に掲載される広告」です。

「ディスプレイ広告」には、一度クリックしたユーザーの記録を保存して再度そのユーザーに対して最後広告を出す「リマーケティング広告」と、広告が出るサイトのコンテンツを分析して広告にとって最適と思われるコンテンツ連動型の広告の出す「ターゲティング広告」の2種類があります。

「ネイティブ広告」は「掲載されるサイトに馴染んだ広告」

まるで掲載されるコンテンツの一部のように馴染んだ広告で、自然なため、広告とは気づかずにクリックされることも多いのが「ネイティブ広告」です。ディスプレイ広告よりもその見た目がコンテンツの一部のように見えることを特徴として、同じPPCアフィリエイトでもディスプレイ広告とは異なる広告と区別されます。

PPC広告の効果

「リスティング広告」は検索結果に表示される広告なので、ユーザーの検索対象と広告の目的が一致する可能性が高いため、集客効果が高い広告と言えます。

「ディスプレイ広告」は潜在客を探し出す効果のある広告です。広告で宣伝される商品の購入目的がなくても、もしも安かったら、またはいいものがあったら買ってもいいと思っているような客を引き寄せる効果があります。

ディスプレイ広告よりもクリック率が見込まれるのが「ネイティブ広告」です。なぜなら広告掲載面に溶け込んで見えるため、広告と気づかずついクリックしてしまったということが期待できるからです。

経済モデルとして使われる「PPC」とは?

経済学でのPPCとは「生産可能性曲線」のこと

PPCとは「production possibility curve」の頭文字を取った略語で「生産可能性曲線」と訳されます。「生産可能性曲線」とは、生産可能性フロンティアという経済モデルをグラフに表したときの曲線のことです。

生産可能性フロンティアとは「経済主体の財の生産可能集合」

「生産可能性フロンティア」とは、生産される二つのものの生産性を一つのグラフで表します。たとえば車と携帯電話など異なる生産物を対峙させて、それぞれを効率的に生産するにはどのくらい生産するのかを表すのが「生産可能性フロンティア」です。

生産性はただ作れば向上するというものではなく、資源には限りがあるため、車と携帯電話の生産可能性フロンティアからすると、車の生産性が上がれば携帯電話の生産性が下がります。この関係をグラフにしたときに外側に膨らんだ曲線になり「生産可能性曲線」と呼びます。

生産可能性フロンティアからわかることは、市場均衡が満たしつつ効率的な資源配分と生産性とはどのような割合になるのかが推測されます。

コピー関連の「PPC」の意味とは?

PPCの意味1:普通紙を使ったコピー機

「PPC」とは「plain paper copier」の頭文字を取った略語のことで、普通紙を使用するコピー機のことです。

コピー機には主に二種類あり、ひとつが薬品が添付された感光紙に印刷されるジアゾ複写機です。もう一つがPPCコピー機で、薬品を添付していない普通紙にコピーできる機械で、両面刷りや拡大・縮小などのサイズを変えられるなどのメリットがあります。

PPCの意味2:コピー用紙の別称

PPC用紙とは「plain paper copy」の頭文字を取った略語で、コピー用紙の別称であり「普通紙」と呼ばれることもあります。コピー用紙は大きく分けて非加工紙と加工紙の2種類がありますが、そのうちの非加工紙がPPC用紙になります。

非加工紙とは、表面が真っ白の上質紙や少し黒みがかった再生紙があります。コピーによく使われますが、耐久性が弱く特に湿気に弱いので、保管は乾燥した場所が向いています。一方、加工紙には光沢のある光沢紙、マット感を出したマット紙などがあり、非加工紙よりも割高ですが写真や絵などの印刷によく使われて耐久性も高いです。

まとめ

「PPC」とはネット広告における「クリック課金型広告」、経済学では生産性モデルを図表化した「生産可能性曲線」、そしてコピー関連なら「普通紙が使えるコピー機」や「コピー用紙」のことでした。それぞれ分野により意味が異なりますので、整理して覚えておきましょう。

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「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。