「死なばもろとも」の意味とは?使い方と英語も解説(例文付き)

ホラー映画や刑事ドラマのシーンで「死なばもろとも」という表現を聞くことがありますが、一体どのような気持ちで放たれ、どのような意味があるのかご存知でしょうか?

ここでは「死なばもろとも」という表現に着目し、正しい意味と使い方、そして類語と英語表現を紹介しています。ぜひ、この機会にマスターしましょう。



「死なばもろとも」の漢字と意味

まず最初に「死なばもろとも」の漢字表記と意味を紹介します。

「死なばもろとも」は「死なば諸共」と書く

「死なばもろとも」は、漢字で書くと「死なば諸共」となります。どちらも正しい書き方ですが、小説や読み物などでは「死なばもろとも」と表現する方が好まれる傾向にあるようです。

「死なばもろとも」の意味は「死ぬときは一緒という連帯の意」

「死なばもろとも」とは「死ぬときは一緒である」という連帯の意を表す言葉です。おおむね開き直りやあきらめの意をもって放たれます。

もともとは「死ぬときは一緒なのだから、好き勝手はやめて一緒に頑張っていこう」というようなニュアンスがありましたが、最近では意味が転じて「道連れにしてやる、死ぬときは一緒だ」というネガティブな意味で使われることがほとんどとなっています。

「死なばもろとも」の使い方と例文

それでは「死なばもろとも」の使い方と例文について解説します。

「死なばもろとも」を脅しの意味で使わない

「死なばもろとも」を日常の会話で使うことは、言葉の性格上ごくまれかもしれません。しかしながら、どのような理由があろうとも、周囲を脅かしたり、怖がらせる目的で使うのは適切ではないと言えます。

基本的に「死なばもろとも」は最後の開き直りとして放たれる言葉で、あまりいい意味ではありませんが、会話や文章で使う時は状況や相手に不快な印象を与えないか、今一度考えてみましょう。

「死なばもろとも」を使った例文

  • 「死なばもろとも」おしまいだ。命が尽きる時は、みな一緒だ。
  • 運命共同体とは言うけれど、若い二人に「死なばもろとも」という言葉は似合わない。
  • 「死なばもろとも」だなんて、まだまだこの世で楽しいことをしたいのに…。

死なばもろとも」の類語表現は?

続いて「死なばもろとも」の類語表現について、四字熟語を含めて解説していきましょう。

「死なばもろとも」の類語は「道連れ」や「死ぬときは一緒」

「死なばもろとも」の類語と考えられるのは「道連れ」や「死ぬときは一緒」などです。「死なばもろとも」はあまり良い意味ではありませんが、連帯の意を示し、最後の開き直りの気持ちを含めた表現としては類語と考えられるでしょう。

四字熟語の類語は’「一蓮托生」や「人馬諸共」

「死なばもろとも」を四字熟語の類語で考えると、結果はどうであろうと行動や運命を最後まで共にすることを意味する「一蓮托生」や、どんな状況であっても苦楽を共にするという意味の「人馬諸共」があります。

「一蓮托生」は「お互い何があっても一緒に一生を添い遂げる」というニュアンスがありますが、「人馬諸共」は「人であろうと、馬であろうと、死ぬときは一緒だ」という投げやりで開き直りの意が強い表現です。ぜひ、文脈の流れや状況の判断をしっかりし、適切な類語を使うようにして下さい。

「死なば諸共」を英語で言うとどうなる?

最後に「死なばもろとも」の英語表現について解説します。

「死なばもろとも」は「敵」か「味方」によって表現が異なる

英語で「死なばもろとも」を表現するときは、敵に対して放つ言葉なのか、また味方に対して放つ言葉なのかでフレーズが異なります。

たとえば、敵に対しての場合「おまえを道連れにしてやる」という意味で「I will take you down with me」、また見方に対しての場合、「死う時は一緒だよ」という励ましの気持ちを含めて「we will stick together whatever might happen to us」というフレーズを使います。

「死なばもろとも」という表現は文化や教育のあり方で異なる

英語のみならず、中国語、韓国語、スペイン語、フランス語など、外国語で「死ねばもろとも」を表現するときは、それぞれの国に浸透する文化や教え、学校教育のあり方が大きく影響してきます。

我が国・日本では「協調性」や「思いやり」を何よりも重んじる文化が強いですが、ヨーロッパでは、個人主義の風潮が非常に高いです。そのため「道連れ」や「死ぬときは一緒だ」といった観念が日本よりは薄いと考えられます。

前述したように、英語では敵か味方かでフレーズが変わってきますが、他の外国語で「死なばもろとも」を表現するときは、それぞれの文化や学校教育の背景を理解することが何よりも大切です。

まとめ

「死ぬときは一緒」や「あの世へ道連れ」という意味の「死ねば諸共」ですが、良い意味で使われることはなく、日常会話でも好んで選ばれる表現でもありません。本来は「死ぬときは一緒だから、最後まで頑張っていこう」というニュアンスで使われていましたが、現代では「死を道連れにする」といったネガティブな意味で使われています。

今回は「死ねばもろとも」を紹介しましたが、最後の開き直りの言葉として、またもう後がない切羽詰まった気持ちを表す言葉として「死ねばもろとも」を理解しておきましょう。

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某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。