「青年期」は何歳?特徴と発達課題・思春期との違いに英語も解説

「青年期」と言えば、10代の思春期の頃のことかなとおおまかにわかるものの、実際にはどのあたりの年齢を指すのかがわかりにくいですよね。

そこで今回は「青年期」の特徴や発達課題などを説明しつつ、青年期と呼ばれる年齢についても解説します。また「思春期」との違いと併せて「青年期」の英語表現も紹介します。



「青年期」とは?特徴と発達課題を解説

「青年期」とは「子供から大人への過渡期」

「青年期」と呼ばれる時期は、人生の中で「子供から大人へと移行していく過渡期」のことを意味します。

「青年期」の「青」という字は「未熟」を意味して、「青年期」とは成人として成熟する前段階になります。

青年期と呼ばれる年齢に関しては諸説ありますが、一般的には15歳~25歳くらいまでの年齢です。

青年期の特徴は、身体的・性的成熟と自立性の高まり

青年期の特徴は、身体的かつ性的な成熟して、心理面では自我意識や社会意識も発達するため自律性の欲求が高まります。

身体的かつ性的な成熟とは、子供から大人への肉体的な変化を伴い、男女差を意識するなどの性的な成熟が見られます。

自立性の欲求は、社会意識と関連します。中学、高校、大学または就職など社会的な地位の変化の影響を受けることで、一個人として個性や目的意識が自覚されるようになります。その過程で自立性の欲求が高まります。

その一方で、自立性の欲求が心理的な緊張感を生むことから、不安や苛立ち、反抗的な態度など精神的に不安定なることもあります。

青年期は自我意識が発達するとき

特に青年期では、自我意識が発達してくる時期です。自我意識とは、主我と呼ばれる自分に対する意識と、自己意識と呼ばれる他者から見られる自分の意識の2つから成り立ちます。

自分の社会的地位な立場や他人との関係などを通じて、自分とは何か、自分はどのように人から見られているのかということを考え始めるのです。

この自分自身の評価や価値を見出そうとして一定の価値を見いたすことを「自我水準」と呼びます。

「青年期」は何歳?人生の年齢区分を解説

青年期は14、5歳~24、5歳ころまでの時期

一般的に言われているのは、青年期の年齢は14、5歳~24、5歳くらいまでの時期のことです。

ただ年齢区分に関して定説はなく、また具体的な年齢も決められていないので、大体の年齢によって分けられています。

壮年期などユングが年齢区分を分けた

人の一生を年齢区分を分けた最初の学者は、心理学者・精神分析者として有名なユングです。

ユングは人の一生を「少年期」「成人前期」「成年期」「老年期」と4つに分けました。このなかの「成人前期」が「青年期」にあたります。

当時の寿命は約80歳だったので、そこから換算すると成人前期の終わりは40歳前後になります。

ユングは一つの年齢区分から次の年齢区分へと移り変わるときが人生の危機であると考えていました。

エリクソンによる自我発達の年齢区分で青年期の年齢が明らかに

一方、ユングの次世代を行く発達心理学者で精神分析家のエリク・H・エリクソンは、ライフサイクル理論を発表しました。そこでは人生をユングよりも細かく年齢区分をして、その一つを青年期として位置づけました。

エリクソンの年齢区分は次の通りです。

乳児期生後~17ヶ月
幼児前期18ヶ月~2歳
幼児後期3歳~4歳
学童期5歳~12歳
青年期13歳~19歳
成人期20歳~39歳
壮年期40歳~64歳
老年期65歳~

エリクソンによる青年期は、現在一般的に言われている青年期よりも短く、10代までの間で終わることが特徴です。

厚生労働省による人生の年齢区分は青年期が長め

また日本の厚生労働省はエリクソンの年齢区分とは異なる年齢区分を発表しています。それは以下の通りです。

幼年期0歳~5歳
少年期6歳~14歳
青年期15歳~29歳
壮年期30歳~44歳
中年期45歳~64歳
前期高年期65歳~74歳
中後期高年期75歳~

厚生労働省による青年期の設定は、一般艇に言われている青年期よりも長めになっているのが特徴です。

エリクソンや厚生労働省の年齢区分には年齢設定において違いがあるのですが、それらの共通点は「青年期」とは子供から大人への過渡期であり、その年齢は10代の前半くらいから20代の後半くらいまでだということです。

「青年期」と「思春期」の違い

青年期とは身体的・性的な成熟に焦点を当てた時期

「青年期」と呼ばれる同じ頃に、「思春期」という時期も迎えます。

「思春期」とは「青年期の一時期」であり、特に「身体的かつ性的な成熟に焦点」をあてています。子供から大人への身体的な変化とともに、異性への性欲的な関心や恋愛感情などが著しく芽生える時期です。

年齢は12歳ころから17歳くらいまでとしているのが一般的です。

その一方で「青年期」を前半と後半に分けて、前半期を身体的・性的成熟期として「思春期」と呼び、後半期では社会的かつ自我意識の発達時期と分けて考える説もあります。

「青年期」の英語表現

「青年期」は英語で「adolescence」

「青年期」は英語で「adolescence」と言います。

また「adolescence」という表現が難しく感じられるのなら、「youth」を使ってもいいでしょう。「youth」はユースホステルにも使われているように、より一般的に青年期や若者を指す言葉です。

例文:

  • “adolescence”/“adolescent period”/ “adolescent stage”/ “period of youth”
    「青年期」
  • “He is in his adolescent years.”
    「彼は青年期にある」
  • “She reaches adolescence.”
    「彼女は青年期になる」

まとめ

「青年期」は「子供から大人への過渡期」であり、ほぼ15歳~25歳くらいまでのことを指しますが、はっきりとした年齢の定義はありません。肉体的な変化があり、性的な関心も高まる思春期も青年期の一時期です。自我意識や社会意識も発達する時期です。