「花より団子」の意味とは?語源や使い方に英語表現も解説!

漫画「花より男子」はドラマ化されて一層人気が出ましたが、このタイトルの元になったのがことわざが「花より団子」です。よく耳にすることわざかと思うのですが、改めてその意味を確認しておきましょう。

今回は「花より団子」の意味や語源、正しい使い方の解説のほかに、類語や英語表現なども例文と併せて紹介します。



「花より団子」とは?意味や語源を解説

意味は「名よりも実利を尊ぶこと」

「花より団子」は「はなよりだんご」と読みます。

またその意味は二つあります。

  1. 「風流を解さないこと」
  2. 「名や外観よりも実質を尊び重んじること」

花の美しさを理解できずに腹を満たす団子を喜ぶのは「風流が分からない」か、風流よりも「実質的なことを好む」ことから、「花より団子」には上記のような意味があります。

「花より団子」のように比喩的表現を使ったことわざは多く、その中でもよく使われるもののひとつです。

「花より団子」の語源は「いろはかるた」

「花より団子」は『江戸いろはかるた』『尾張(大阪)いろはかるた』のなかの一句です。

このことわざの由来は、花見を言っても美しい花を見て喜ぶよりも、目の前のごちそうである茶店の団子の方を喜ぶ人がいる様子から生まれました。

「花見より団子」は間違いなので注意!

「花より団子」の語源を知っているからかもしれませんが、よくある間違いが「花見より団子」という言い方です。

花見で見た花よりもお腹にたまる団子に夢中になることから生まれたことわざですから、正しくは「花より団子」です。

「花より団子」の正しい使い方と例文

風流をわからない人を批判するときに使う

美しい桜の花を見ても美しいと思えない、またはなんとも思わないなど風流をわからない人を批判するときに、この「花より団子」ということわざをたとえとして使います。

「花より団子」だからと言って、目の前に団子などの食べ物がある必要はなく、またその人が食いしん坊である必要もありません。

単に風流をわからない人を批判するときにこのことわざが使われます。

例文:

  • 「せっかく花見に来たというのに、花より団子だなんてもったいない」
  • 「この花の美しさが分からないなんて、君って人は花より団子なんだな」

実質的なものを好む人に使う「花より団子」

風流よりも実質的なものを好む人に対して、批判めいた表現として、「花より団子」が使われます。

「花より団子」は実質的で現実出来であるような人の誉め言葉として使われることは少なく、むしろ相手を軽くけなす場合に使われることが多いです。

また自分が実質的なことを好む場合に自分自身に対して「花より団子」を使います。その場合には、相手に批判されても構わないといった開き直ったところがあると考えていいでしょう。

例文:

  • 「海外旅行で観光名所に赴くよりもお土産物屋にばかり喜んで、まさに花より団子だな」
  • 「優勝して嬉しかったけど、花より団子で、美辞麗句よりも金一封をもらった方が嬉しかったな」

「花より団子」の類語

「花より団子」の類語となることわざはたくさんありますので、その一部を紹介します。

  • 「色気より食い気」(いろけよりくいけ)
    「色欲よりも食欲を先にする人」という意味と「形よりも実質を取るたとえ」としても使われます。
  • 「名を捨てて実を取る」(なをすててじつをとる)
    名声よりは実利を選ぶことを意味します。体面や名目よりも実質を得る方がいいという考え方です。
  • 「花の下より鼻の下」(はなのしたよりはなのした)
    風流な気持ちよりも実情を捉えてそれを大事にした方がいいという意味です。
    花の下で風流な気持ちに浸るよりも、今の暮らしに必要な鼻の下にある口を過ごすことが大切だということをまとめて、「花の下より鼻の下」ということわざが生まれました。
  • 「理詰めより重詰め」(りづめよりじゅうづめ)
    理屈や道理で相手をやり込めるよりも、柔軟な態度で説得したほうが説得力があるという意味です。

「花より団子」の英語表現とは?

英語では「Pudding before praise.」

「花より団子」のことわざのように、風流なものと食べ物を比較して食べ物を選ぶ態度は実質な方を重んじるという意味のことわざは英語にもあります。

それが「Pudding before praise.」、その意味は「賞賛の前にプディング」です。このことわざは、「Pudding rather than praise.」(訳:賞賛よりもプディング)とも言い換えられます。

「花より団子」の類語の英語のことわざ

また「Pudding before praise.」の類語になることわざは他にもいろいろとあります。その一部を紹介します。

  • “Puddings rather than flowers”「花よりもプディング」
  • “Better have meat than fine clothes.”「きれいな洋服よりも肉の方がいい」
  • “Bread is better than the songs of birds.”「鳥の鳴き声よりもパンの方がいい」

まとめ

「花より団子」とは風流が分からない人という意味のほかに、実質的なものを重んじる人のことをたとえるときに使います。現代でもよく使われることわざのひとつですが、風流が分からず実質的なものを好むという点で批判的に使われることがありますので、使う相手は選んだほうがいいようです。