「反旗を翻す」の意味や語源は?類語や英語表現も紹介(例文つき)

「反旗を翻す」は、歴史書や国際的ニュース、または会社や組織の中で使われることが多いことわざです。日常的に起こることに対して使う言葉ではないため、一般的な会話にはなかなか登場しません。今回は「反旗を翻す」にはどんな意味や語源があるのかを、読み方や例文・類語などもあわせて詳しく解説していきます。



「反旗を翻す」の意味とは?

意味は「謀反を起こす」「反逆」

「反旗を翻す」は「はんきをひるがえす」と読み、「謀反を起こす(むほんをおこす)」や「反逆(はんぎゃく)」という意味をもちます。もっとわかりやすく意味を説明するなら、“国家や時の権力者・政権に反抗する・逆らう”となります。“態度などを急に変える”という意味をもつ「翻す」が、“今までは従っていたが”というニュアンスを表現しています。

語源は「裏切り者の旗がなびいている様子」

「反旗を翻す」の「反」はもともと「叛」と書き、“逆らう”や背く“などの裏切り行為を表します。そして「翻す」には、“態度などを急に変える”の他に“風になびかせる”という意味があります。このことから「反旗を翻す」の語源は、権力者や政権を裏切った者が掲げた旗が風になびいている様子と考えられています。

「反旗を掲げる」「反旗を覆す」は誤用

「反旗を翻す」は、「反旗を掲げる(はんきをかかげる)」や「反旗を覆す(はんきをくつがえす)」と使われていることがあります。しかし、こちらは誤用です。

「反旗を掲げる」は「反旗を翻す」と混同した表現、または「半旗を掲げる」の誤字であり、意味も“哀悼の気持ちを表すため国旗などを少し下げて掲げる”と全く異なります。また「反旗を覆す」の「覆す」には、“国や政権、体制などを打ち倒す”や“今までのことを否定し改める”・“全面的に変える”といった意味があり、“反逆”を意味する「反旗」とは相容れません。

「反旗を翻す」の使い方と例文は?

裏切り行為をするときに使う

「反旗を翻す」は、何かしらの裏切り行為をするときに使います。裏切り行為をする対象は国家権力や政治的なこと、また大規模な戦争などさまざまで、 “強い立場の人”や“世界を揺るがすような大事件”であることが多いです。

「反旗を翻す」の例文

  • 「我々は、断固として反旗を翻す者たちを許さない」
  • 「政治的権力者が反旗を翻したことで、社会に大きな変化が訪れようとしている」
  • 「織田信長の暴虐に耐えかねた明智光秀は、ついに反旗を翻した」
  • 「歴史的な革命は、市民が政権に対し反旗を翻したことで起きた」
  • 「彼が反旗を翻したことで、会社が倒産しかかっている」

「反旗を翻す」の類語は?

類語は「楯突く」「弓を引く」

「反旗を翻す」の類語は、「楯突く(たてつく)」と「弓を引く(ゆみをひく)」があげられます。

「楯突く」は、“目上や力のある人に反抗する”や“口答えする”という意味をもちます。立場が強い人に対して使う点も似ていますが、「楯突く」には“裏切り行為”のようなニュアンスはありません。

「弓を引く」は、“敵対する”や“背く”という意味をもちます。「弓を引く」には「反旗を翻す」のような“裏切り行為”のニュアンスが含まれていますが、その対象は目上の人や立場が強い相手と「人」であることがほとんどです。

カジュアルな表現なら「逆らう」

日常会話に使えるようなカジュアルな類語表現なら、「逆らう(さからう)」があげられます。「逆らう」は、“人の意見や命令に反抗する”という意味をもつ言葉です。“世の中の動きに反して逆に進む”といった意味もあり、「反旗を翻す」のように「人」以外にも使えます。

「反旗を翻す」の英語表現は?

英語表現は「raise the standard of revolt」

「反旗を翻す」は、“掲げる”という意味をもつ「raise」、”軍旗“という意味をもつ「standard」、そして”(政府や権力者などに対する)暴動・反乱“という意味をもつ「revolt」を使って「raise the standard of revolt」と表現します。

「raise a rebellion」でも表現できる

“反乱”や“暴動”、“反抗”という意味をもつ「rebellion」を使って「raise a rebellion」と表現もできます。日本語の意味により近いニュアンスを持つ表現は「raise the standard of revolt」ですが、「raise a rebellion」もほぼ同じ意味を持っています。

まとめ

「反旗を翻す」は、強い立場の人や戦争など大規模な出来事に対して“反抗する・逆らう”といった意味を持つことわざです。“今までは従っていたが急に態度を変える”といった裏切り行為のニュアンスがあります。日常的に使う言葉ではありませんが、会社や組織などのビジネスシーンでは十分出てくる機会はあるので覚えておきましょう。

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パーティーコーディネーターとして勤務後、10カ国以上で様々な文化を体験。帰国してからはライターに転職し、ライフスタイルからビジネスまで幅広く執筆しています。趣味は1人旅。好きな国はニュージーランドです。