「気概」の意味とは?読み方と使い方、語源も(例文つき)

社会人になると良いことばかりがあるのではなく、トラブルや障害を乗り越えて行かなければならない時があります。そのような場面でもで「気概」のある人なら自ら立ち向かっていくでしょう。

ここでは「気概」の意味や使い方の他、語源や類語を英語表現と併せて例文付きでまとめています。どうぞ参考にしてみて下さい。



「気概」の意味と使い方は?

まずはじめに「気概」の正しい意味と使い方から解説します。読み方は「キガイ」です。

「気概」の意味は「進取の気性」

「気概」とは「苦しい状況や状態を自ら乗り越えていこうとする強い心のさま」「困難に立ち向かって行こうとする強い意志」を指します。

加えて、従来のかたちにまどわされず積極的にものごとにチャレンジするという意味では「進取の気性」に極めて近い意味があります。

難しい顧客との話し合い、ハードルの高い商談、上司が部下の失敗を謝りに行く時など、ビジネスシーンで「気概を示す」ことは社会人としても必要不可欠な要素の一つです。できれば備えておきたい「心のありかた」でもあると言えるでしょう。

「気概」の使い方と例文

「気概」をおもに「困難に直面していながらも、屈することなく堂々と立ち向かう」さまを表現するときに使います。

「気概」を使う言葉には「気概を見せる」「気概がある」「気概を示す」「気概に富む」「気概がない」「気概を感じる」などがあります。状況によって正しく使うようにしましょう。

  • 難しい取引だ。気概を見せて体当たりしよう。
  • 売り上げが右肩下がりだが新商品への取り組みに気概を示してきた
  • ビジネスにおいては気概に富む人の方が成功しやすい
  • シーズンオフでの宿泊施設には従業員の気概がほとんど感じられない
  • 気概があるかないかで相手の受ける印象は雲泥の差だ

「気概」の語源や類語は?

それでは「気概」という言葉が一体どのようにできあがったのか、気になる語源を紹介しながら類語を挙げていきましょう。

「気概」は語源は「概」に注目

「気概」の語源は「気概」の言葉の成り立ちにあります。「気概」の「気」は「気持ち」「心」を表していますが、「概」には「おおむね」「おおよそ」「方法」「ありさま」の他に「自分の意思や主張を通し困難や辛さに負けないこと」という意味があります。

したがって「気概」は「気」の「気持ち」と「概」の「困難にまけないさま」をあわせて「気持ちが困難に負けないさま」を表す言葉としてで誕生したといえます。

「気概」の類語は「ガッツ」

歌のタイトルにもあるように「気概」の類語を代表するのは「ガッツ」です。外来語の「ガッツ・ポーズ」は苦難を乗り越えてようやく目標や勝利を達成したときに見せるポーズであるため、「気概のある行動」で得た結果だといえます。

その他、「肝っ玉」「根性」「胆力」「意気」「荒肝」などがありますが、不屈の決断力があるという意味では「気骨」も類語にあたります。

「気骨」は気概と同じように自分の信念を貫き、強い心を持って人に屈しないさまを表しています。つまり「気骨のある人」とはどんな障害があっても乗り越えることができる不屈の精神の持ち主を指しているのです。

「気概」の英語表現と英文例

最後に「気概」の英語表現と英文例を紹介します。ビジネスミーティングや商談の打ち合わせなどでよく使われる言葉です。

「気概」は「Spirit」発音は?

「気概」の英語は「spirit」です。「spirit」には「That’s the spirit(その意気だよ)」という「相手を元気づける」意味があります。広い意味で「気概」を「やる気」「気迫」などの意味でとらえるなら強い精神を示す「spirit」は適語でしょう。

「気概を見せる」は「show one’s spirit」「気概を感じる」は「feel one’s spirit」「気概がない」は「have no spirit」と表現します。

また「spirit」を発音するときは「R」の発音を意識して最後の「T」はほとんど発音しないようにしましょう。アクセントは「P」に置き「スピィリッ」と発音します。

「気概」を使った英文例

  • We hardly feel any spirit left from employees since the company has been merged.
    合併により社員に仕事への気概を感じなくなった
  • I carry my spirit to get my work going.
    気概を持って仕事に打ち込みたい
  • We should show our spirit to the client to negotiate price down so that they have no choice to say ”Yes”.
    クライアントとの値引き交渉では気概を示して「Yes」と言わせよう

まとめ

「気概」は「頑固」と違い、自分の信念を守り通す筋の通った姿を表しているため、ただ頑なに主義主張を一点張りしたり、一方的に意固地になって意見を放つというニュアンスでは使われません。

人は失敗を経験して学ぶことがたくさんあります。転ぶことを恐れず、たとえ転んでもすぐに立ち上がって困難に立ち向かっていけば答えが少しずつ見えてくるはずです。

社会人のみなさ、どうぞ「気概」を持って仕事に打ち勝って下さい。

ABOUTこの記事をかいた人

某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。