「エモーショナル」とは?意味や使い方をはじめ類語・対義語も解説

「エモーショナル」は感情や抑揚を表現するカタカナ語として使われていますが、音楽や映画における意味をご存知でしょうか?この機会に意味や使い方を正しく理解して、会話をより一層スムーズに進めてみましょう。

今回は「エモーショナル」の意味と使い方を例文とあわせて紹介しながら、類語と対義語を含めてまとめてみました。



「エモーショナル」の意味

最初に「エモーショナル」の意味と英語表記から見ていきます。

「エモーショナル」の意味は「感情をあらわにし情緒に流されること」

「エモーショナル」とは、上記でも触れたように「感情的になること」を指す言葉ですが、さらに意味を掘り下げるなら「感情に支配され、情緒に流されること」となります。ある出来事や物事に対し心が動き「感情的になり、情緒を表情や言葉、態度などで表現すること」という意味です。

「エモーショナル」は英語の「emotional」のこと

「エモーショナル」とは英語の「emotional」のことで、一般的には「感情的になる」というニュアンスで使われる言葉です。「感情」を意味する名詞、または「感動させる」という意味の動詞でもある「emotion」の形容詞系が「emotional」となります。

「エモーショナル」は「嬉しい」「悲しい」「怒る」「困惑」などを含む

「感情」とは人や動物などがものごとにや状況を対象に抱く気持ちのあり方を指す言葉ですが、これには喜びや悲しみ、怒りや憎悪、驚きや恐怖、また諦めの気持ちなど全ての感情が含まれています。そのため、「エモーショナル」という表現が使える場面は歴然と多いことがわかります。

「エモーショナル」を使う際に気を付けたい点と例文

それでは「エモーショナル」の意味を理解したところで、言葉の使い方について解説します。

「エモーショナル」は音楽や映画で「心にグッとくること」

美しいハーモニーや哀愁を感じるような楽曲を聞いていると、心が落ち着いたりしませんか?または、オーケストラやピアノ協奏曲などハイスピリッツな演奏を耳にすると、胸にジンジンと響いてくることもあるでしょう。もちろん、感動的な映画シーンでも然りです。

「エモーショナル」を音楽や映画の観点から見てみると、意味は「心にぐっとくる」「心に染みえる」「感情に訴えかけるような」などとなります。人を愛しく思ったり、言葉にできないやるせない気持ちになることを含め、心が動くような音楽や映画のシーンに対して「この曲(シーン)はとてもエモーショナルである」と言ったりします。

「エモーショナルな人」は「情緒不安定な人」を指す言葉でもある

日常ではもちろん、ビジネスシーンでも思いの他業績を高く評価されたり、高く敷いた目標をクリアできた時は、誰しも感動し喜びをストレートに表現するものです。一方で、悲しみに遭遇したり、苦しい状況に追い詰められたりした時も、負の感情として「悲しみ」や「落胆」、また「怒り」や「困惑」と言ったものに支配されることもあるでしょう。

基本的に「エモーショナル」という表現は、人がある状況に出逢った時に理性を見失い、感情に身を任せることを意味しています。そのため、結果的に感情や心情の有り様が「情所不安定」であることを意味する場合も使うことができる言葉です。

「エモーショナル」は感情の抑揚が激しかったり、気持ちのアップダウンが常時ある状況を指す表現としても適切であることを理解しておきましょう。

「エモーショナル」を使った例文

それでは「エモーショナル」を使った例文を挙げてみます。あらゆる状況において「エモーショナル」は使われるため、自分の言葉の中にも適宜、取り入れてみることをおすすめします。

  • 努力に対して結果が及ばないこともあるが、そこで「エモーショナル」になってはいけない。
  • 「エモーショナル」な気持ちになる前に、心の整理だけしておこう。
  • 人は感情を持つ「エモーショナル」な動物でもある。
  • 「エモーショナル」な彼女は、映画やドラマの感動シーンで必ず涙を流す。
  • 議論や討論で意見が対立しても、決して「エモーショナル」な自分を見せるな。
  • このシーンと楽曲はとても「エモーショナル」だった。
  • 「エモーショナル」なピアノ協奏曲は、観客を拍手の渦に巻き込んだ。

「エモーショナル」の類語と対義語

続いて「エモーショナル」の類語と対義語についてみていきます。

「エモーショナル」の類語は「感傷的」や「センチメンタル」など

「エモーショナル」の類語には過度に感情を動かされる様子を指す「感傷的」や「センチメンタル=sentimental)」などがあります。その他、個人の性格や個性よりも、「感情」によって決定される状況を指す「多情多感」や「心情的」なども類語となるでしょう。

感情的になって涙を流し、感動が広がる状況を「ウェット」と呼ぶこともありますが、やや口語的であるため、公式の場や歴然たるビジネスシーンでは不向きです。

「エモーショナル」の対義語は「ラショナル」や「理性的」

一方「エモーショナル」の対義語になるのは「ラショナル(rational)」つまり「理性的」です。感情に支配されず、ものごとの道理や「こうあるべき」という概念を先行させる能力を働かせることで、意識的な思考全体を指す言葉となります。

おおむね理性のある人は落ち着きがあり、場合によっては「無感情」とも悟られるような冷静さと強い意思を感じるものです。ぜひ「エモーショナル」とは対照的な言葉として理解しておきましょう。

まとめ

「エモーショナル」は「情緒が不安定なこと」を含め「感情に支配され、情緒のあるがままに気持ちを表現すること」を意味する言葉です。喜びや悲しみ、驚きや不安など、人や動物が持つすべての感情に当てはまり、言葉や行動において「感情に流されてしまう」ことを指しています。

たくさんの喜びを分かち合った時、また大切なものを失った時など、人生において人は「エモーショナル」になることは避けられませんが、冷静なシーンを好むビジネスでは「エモーショナル」になることは危険です。自分を見失わず、出来る限り心を落ち着かせることに集中しましょう。

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某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。