「ワイプ」の意味とは?テレビや色々な分野での使い方と英語表現も

あらゆる場面でテクノロジーは目覚ましい発展を遂げていますが、映像で画面を重ねたり、画面が隅から消えて行き、次の画面が現れる「ワイプ」を施したテレビ番組を見たことがあると思います。

今回は「ワイプ」の英語表記や言葉の意味、ワイプとは具体的にどのようなものなのか、またワイプに対する視聴者の意見に触れながら、別の業界での「ワイプ」の意味を含めてまとめました。



「ワイプ」の意味とは

「ワイプ」は「画面の隅に別の画面を重ねること」

カタカナ語で使われる「ワイプ」は映画やテレビなどで、主画面の隅に別の小さな画面を重ねて放映することを意味しています。メインの内容を主画面で流し、隅に置かれた一つ、または二つ以上の「ワイプ」を使って、別の人の表情や別の場所での画像を流す形態を指します。

「ワイプ」が入った画像が、一体どのように視聴者に影響するのかは人によってまちまちと言えますが、とくに主画面の端に小さな画像を重ねるのは、エンターテイメント系の番組やニュース番組などが多いようです。

「ワイプ」は英語の「wipe」のこと

「ワイプ」は英語の「wipe」のことで、英語での基本的な意味は、汚れや汗などを「拭く」「拭う」「一掃する」「ふき取る」「軽くこする」などになります。

また「wipe」で最もよく使われる熟語は「wipe out」で、記憶や記録、データやファイルなどを消去するという意味で使われています。

「プッシュワイプ」とは「次の画像が元の画像に割り込むように表示されること」

また、「プッシュワイプ」とは、元の画面を次の画面が押し出すように割り込み、消されていく効果を指しています。言ってみれば舞台の幕が閉じるようなイメージで、次の画像がゆっくり端や中央から登場してくるような映像効果となります。

「プッシュワイプ」は映像効果における「切り替え表現」であり、元の画面に次の画面が覆うように現れるのが特徴です。

「ワイプ」の色々な分野での意味と使い方

「ワイプ」はコンピューターの内臓フラッシュメモリを消去すること

コンピューター業界での「ワイプ」とは、コンピューターや携帯電話で内臓フラッシュメモリやハードディスクにある保存内容を消去することを指しています。「ワイプ」の基本的な意味「拭き取る」「一掃する」の意味が転じて使われるようになりました。

「リモートワイプ」はスマホやPCのデータを遠隔操作で消去すること

「リモートワイプ(remote wipe)」とは、スマホやノートパソコンなどの電子端末に保存されたファイルやデータ、画像などを、ネットワーク経由の遠隔操作で消去することを指しています。

「リモートワイプ」が開発された経緯は、持ち歩きが多いスマホの盗難や紛失などで、個人や企業が所有する画像や機密情報が漏洩してしまうことを回避するためで、手元になくても遠隔操作で消去できるのが特徴です。

「ワイプ」はジェルネイルの艶だしに必要な作業のこと

ネイル業界での「ワイプ」とは、ジェルネイルの一番の売りとなる「艶出し」をするために必要な工程の一つです。

もともと、ジェルネイルは専用ライトを使ってジェルを硬化させますが、爪に乗せたジェルすべてが綺麗に固まるというわけではありません。爪の上で固まり切らなかったジェルを上手にふき取り、綺麗に硬化したジェルの艶を引き立たせるのが「ワイプ」となります。

「ワイプ」は一般的なネイルクレンザーを指すことも

また、ネイル業界では「ワイプ」を「ネイルクレンザー」の総称として使うこともあります。「ネイルクレンザー」とは消毒効果を含め、ジェルネイルを塗る際に、爪に付着した油分を事前にふき取るために使われるもので、ジェルの密着性を高めたり、リフト(ジェルが剥がれてくること)を防ぐために必要なアイテムとなります。

テレビ業界での「ワイプ」は賛否両論?視聴者の意見

ワイプの中は特別?ワイプに映る人のリアクションがすごい

テレビのワイドショーやエンターテイメント系の番組では、「ワイプ」の中に頻繁に登場するゲストやコメンテーターがいます。スクリーンの端に位置する小さな「ワイプ」ながら、主画面より注目を浴びる光景をよく目にしますが、製作者側の意図は一体どのようなものなのでしょうか?

視聴率や評判・評価に敏感に左右されるテレビ業界では「ワイプ」は武器とも言え、得られる効果を巧みに利用して話題性のある番組作りを目指していると考えられます。もちろん、視聴者の中には「ワイプの中」のリアクションが面白い、または興味深いと言って番組を見ている人もいるほどです。ある意味で、視聴者の「見たい」「知りたい」という願望をかなえた手法とも言えます。

「ワイプ」はいらない?「うざい」と感じる人も

テレビや映像効果の一つである「ワイプ」ですが、中には「ワイプは必要ない」「ワイプは目障りである」と意見する人も多くいます。

主画面で流れる内容に対し、小窓を通してゲストやコメンテーターがどのような表情をしているのかを視聴者が見られるのが特徴ですが、あくまでこれは視聴率に関する制作側の意図のみを組み込んだ効果とも解釈できるかもしれません。

実際には、「ワイプはいらない」という人も多いため、今後は視聴者の好意的ではない意見を、製作者側はどれだけ聞き入れていくかが課題ともなりそうです。

まとめ

「ワイプ」には業界によって異なる意味があります。一般的な「ワイプ」とはテレビや映像で「主画面の端に小窓を設けて、別の画像を重ねること」、その他、コンピューター業界では「フラシュメモリを完全に消去する」、ネイル業界では「ジェルネイルの艶を出すために硬化しなかった部分をふき取る作業」となります。

今回は「ワイプ」について解説をしましたが、いかがでしたでしょうか?映像の「ワイプ」については「必要ない」という意見が多いですが、逆に、映像から「ワイプ」が無くなると、「ゲストの表情」や「コメンテーターのリアクション」が気になってくるのかもしれません。

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某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。