「御大」の意味とは?「御大自ら」の使い方や類義語についても解説

「御大」という言葉を映画やドラマの中で知った、という人は少なくないかもしれません。しかし「御大」にどんな意味があるのか知らず使いこなせていない人も多いでしょう。今回は「御大」という言葉の意味や読み方、使い方や類語などについて解説します。「御大」と似た言葉もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。



「御大」の意味と読み方

「御大」の読み方は「おんたい」

「御大」の「御」という字は、「おん」「み」「ご」「おろす」などさまざまな読み方があります。そのため「御大」をどう読めば良いのかわからないという人も多いようです。

「御大」は「おんたい」と読みます。「御」の訓読みである「おん」と、「大」の音読みである「たい」を合わせて「おんたい」です。

「御大」とは「御大将」の略

「御大」という言葉は、ある言葉を略したものと言われています。それは「御大将(おんたいしょう)」です。

「御大将」とは、チームや集団をとりまとめる「大将」のことです。この「大将」を敬う気持ちを「御」で表し「御大将」としています。

「御大将」という言葉を「御大」と略すことで、言いやすくなるだけでなく、「御大」という言葉自体が相手を敬いながらも、親しみを込めた呼称として定着しています。

「おんだい」は誤った読み方

「御大」は「大」を「たい」と読むため、読み間違いが多い言葉です。特に「おんだい」という読み間違いをしやすいようです。「おんだい」は誤りですので、間違いのないようにしましょう。

他にも「おだい」「みだい」なども読み間違いです。「御大」の読み方は「おんたい」のみであることを覚えておいてください。

「御大」の使い方と例文

「御大自ら」は目上の人が直接行動すること

「御大」は「目上の人」「位の高い人」のことをある意味、揶揄するような使い方をします。そのため、偉い人が何かをわざわざ自分で行うという状況を「御大自ら(おんたいみずから)」と表すことがあります。

  • 「例の件で社長から連絡があったよ、まさか御大自ら電話が来るとは…事の大きさを実感するね」
  • 「御大自ら先方に出向いて謝罪したらしい、そこまでやられると相手も許さないわけにいかないだろう」

日常で使う「御大」は親しみを込めた呼称

「御大」という言葉は、通常「御大」と言われている本人には使いません。「御大」は基本的にはその人がいないところで使われます。

「御大」は目上の人や偉い人を悪く言うことに使われるわけではなく、その人に対してある種の親しみを感じている人が使うことが多いでしょう。この意味で使う「御大」は本人に直接向けられることもあります。

しかし人や場合によっては「御大」と呼ばれるほどの人でない人のことを「御大」と呼んで、嫌味として使ったり相手を茶化すこともあります。

  • 「今日は御大もご出席くださっているので、皆さん大いに飲んで楽しみましょう」
  • 「うちの御大はイベントが大好きだから、祝勝会はパーッといかなきゃな」

「御大」の類義語

「キャプテン」は実務上のとりまとめ役

「御大」という言葉と似た意味を持つ名詞はいくつかあります。その中でも現代になじみやすいのは「キャプテン」です。他にも「リーダー」「トップ」などが似た意味として使われます。

「キャプテン」は「御大」のように、親しみを込めてつけられる呼称ではないことが多く、実際に何かを取り仕切っていたり、会社からまとめ役を言いつけられている人であることがほとんどです。

「頭」は「御大」と同義で使える

「御大」と似たニュアンスを持つのが「頭(かしら)」です。「頭」は「御大」と同じように、みんなの大将という意味でも使えますし、親しみを込めた呼称としても使われます。

「頭」は集団のいちばん先頭を表す言葉で、人々の集まりを人間の体に例えたとき、頭の部分に来る人、または頭と同じくらい重要な役割をする人、という意味です。

「首領」は悪党をまとめる役

「首領(しゅりょう)」という言葉も「御大」と似た意味を持っています。「首領」も手段をまとめる役割をする人を指す言葉です。

しかし「首領」は、主に「悪党をまとめる役」という意味で使われます。そのため一般的な日常生活では「首領」はほとんど使われませんし、やや古めかしい呼称でもあります。

そのため、現代の一般社会で「首領」が使われる場合は、仲間内での砕けた呼び名であることがほとんどでしょう。

「御大」と似た言葉

「御大典」「御大礼」は天皇の即位儀礼

「御大」と似た言葉の中に「御大典(ごたいてん)」「御大礼(ごたいれい)」があります。この「御大典」「御大礼」は、いずれも天皇の即位儀礼の名称です。そのため「御大」とは無関係です。

「御大典」と「御大礼」はどちらも「即位の礼」を表す言葉で、同じ意味を持ちます。

「御大学」は大学に敬称をつけた呼び方

「御大」という言葉を含んだ言葉に「御大学(おんだいがく)」があります。これは、大学に「御」という敬称をつけたものです。

相手の会社のことを「御社」というのと同じ意味で「御」が使われています。そのため、大学に宛てて手紙や文書を書く場合などに、文中で使われることがあります。

「御大層」は大げさな振る舞いを冷やかす言葉

「御大」を含む言葉に「御大層(ごたいそう)」があります。「大層」とは「大層なご挨拶」「大層な寒さ」などと使われる言葉で、「その物事の程度が強い」という意味です。

「大層」だけで、その物事を強調しているので、そこに「御」が付くことで「大げさな様子」を表します。

そのため「御大層」は、人の大げさな振る舞いを冷やかしたり、嫌味に言う言葉です。

「御大尽」は財産を多く持っている金持ち

「御大」と似た言葉に「御大尽(おだいじん)」があります。「御大尽」は「御大臣」と書くこともあり、いずれも「財産を多く持っている金持ち」のことを指します。

通常は「御」を付けずに「大尽(大臣)」と言いますが、そこに「御」を付けることで、さらに財力のある位の高い人を「御大尽(御大臣)」で表します。

まとめ

「御大」の意味が分かれば、自分が親しみを感じている尊敬する人について使うことができますし、人が「御大」と言っている人がどんな人であるのかを想像することもできます。また、その人にとって「御大」と言っている人がどんな存在であるのかも想像できそうです。

ぜひこの機会に「御大」の意味を正しく理解し、日常生活の中で使ってみてください。