「酩酊」の意味とは?正しい読み方や類語・対義語表現も解説

「酩酊」は、「酩酊状態で運ばれてきた」などのように、人が陥る一定の状態を指す言葉としてもよく使われますが、その状態には一定の特徴が見られます。この記事では「酩酊」の意味はもちろん、言葉の使い方、類語と対義語なども解説。酩酊の英語表現や例文についても、紹介します。

「酩酊」の意味と読み方とは?

「酩酊」の意味は「ひどく酒に酔ってしまうこと」

「酩酊」とは酒やビールなどのアルコール類を飲酒し、ひどく酔ってしまうことを指します。

「酩酊」はアルコール飲料による精神身体的変化のことで、医学的には急性アルコール中毒を起こし、身体の中枢神経機能を抑制してしまうことで引き起こされると定義されています。

別の言葉で言えば、軽い意識障害を伴う一過性の運動興奮状態のことです。アルコールによる大脳皮質のマヒで自己抑制機能が減退してしまうため、普段とは異なる行動に出てしまうことがあります。

「薬物酩酊」とは精神安定剤による酩酊状態の意味

「酩酊」の特殊的な使い方として「薬物酩酊(やくぶつめいてい)」が挙げられます。

酩酊状態になってしまった原因がアルコールではなく、精神安定剤などの薬剤の場合は、特別に「薬物酩酊」と表現します。

「酩酊」の読み方は「めいてい」

「酩酊」の正しい読み方は「めいてい」です。

間違いやすい読み方としては、「みょうてい」や「めいちょう」などが挙げられます。いずれも誤った読み方となりますので、注意しましょう。

「酩酊」の類語と対義語とは

「酩酊」の類語はギリシャ語が由来の「へべれけになる」

「酩酊」の類語には、口語でよく使われる「へべれけになる」や擬態語の「ベロベロになる」、また「デロデロになる」などがあります。

「へべれけになる」の「へべれけ」は、ギリシャ神話に登場する「へーべーのお酌」という意味の「ヘーベー・エリュエケ」が転じて生まれた言葉だと言われています。神話では、ヘーベーという人物にお酌された神が良い気分で何倍もお酒を飲み続け、挙句の果てにひどく酔っぱらってしまった、と書かれてあるそうです。

「酔いつぶれる」「前後不覚に陥る」「目を回す」も類語

「酩酊」をもう少し改まった言い方をしたい場合には「酔いつぶれる」や「前後不覚(ぜんごふかく)に陥る」、「目を回す」などの類語もあります。いずれも日常的には使いやすい言葉ですから、状況に応じて言い換えると良いでしょう。

「酩酊」の対義語は「シラフ」「正気」「酔いが覚める」

「酩酊」の対義語には「シラフ(素面)」や「正気(しょうき)」などがあります。

どちらもお酒に酔っていない状態を意味し、普段のまともな状態を指す言葉です。また、「酩酊」から元の状態になることを「酔いが覚める」「シラフに戻る」と言います。

さらに、「シラフ」には酒に酔っていない状態に加え、普段の自分であること、また普段のように振る舞う、という意味も持ち合わせていますので、併せて覚えておきましょう。

「酩酊」を英語で表現するとどうなる?

「酩酊」は英語で「intoxicated」

「酩酊」は英語でズバリ「intoxicated(イントキシケーテッド)」です。海外ではバーやパブなどで酒に酔った状態を指す言葉として、よく耳にするでしょう。この一言につきます。

俗語的な場合には「plastered」も可

また俗語的な表現に「plastered(プラスタード)」がありますが、仲間同士の会話の中でのみ使われるような言葉です。

そのため、職場の上司や家族に「酩酊している」と伝える場合には、先にご紹介した「intoxicated」を使いましょう。

「酩酊」を使った英語の例文

  • He is intoxicated.
    彼は酩酊状態である。
  • We should stop drinking alcohol before getting intoxicated.
    酩酊状態に陥ってしまう前に、アルコールをセーブするべきだ。
  • I have to take her home because she was totally intoxicated.
    彼女は酩酊状態だったので、私は彼女を家まで送り届けなければならなかった。

まとめ

「酩酊」とは、「ひどく酒に酔うこと」を意味します。酩酊状態になると脳や運動機能に抑制がかかり、ろれつがまわらなくなったり、千鳥足になったりするのが特徴です。

酩酊の類語には「へべれけになる」や「酔いつぶれる」などがありますが、一般的な会話や友達との間で口語で言い換えをするときは「酔いつぶれる」、略して「つぶれる」を使う時が多いかもしれません。状況に合わせて、言い換え表現を活用するようにしましょう。

また「酩酊」は社交場でオシャレにお酒を嗜みながら会話を楽しむ、といったイメージとはほど遠いものです。場をわきまえて、足元がフラフラになる酩酊状態に陥ってしまわないよう、お酒の量をコントールしてお酒の場を楽しむようにしましょう。