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「基盤」の意味とは?「基板」との違いや類語・関連用語も解説

「基盤」という言葉は「生活基盤」のように、何かの土台を表します。用語としては「基板」との違いがわかりにくいため、正しく知っておくことが大切です。

今回は「基盤」の意味を例文とともに解説し、「基板」との違いもまとめました。「基盤」の類語や英語表現も解説します。

「基盤」とは?

「基盤」の意味は”基礎や土台”

「基盤」の意味は、“ある物事を成立させるための基礎や土台のこと”です。

「基盤」の「基」には「よりどころ」という意味があり、「盤」は「大皿」の意味から始まり「丸くまとまった全体」という意味があります。よりどころとなったまとまり、つまり土台や基礎という意味で「基盤」という言葉が成り立ちました。

「生活基盤」とは生活を支える基礎

「生活基盤」とは「生活インフラ」とも言い、生活が成り立つための基礎部分のことを意味します。具体的には住んでいる場所や暮らすために必要な性格費を得る手段などのことを指します。

  • 「生活基盤を固める」
  • 「私たちの生活基盤を支える電気や水道」

「基盤」を使った例文

「基盤」を使った例文をご紹介しましょう。

  • 「学生時代の経験は、私にとって人生の基盤となっている」
  • 「近隣住民の生活基盤を整備するために、この都市の開発事業に協力すべきだ」

「基盤」と「基板」の違いとは?

「基盤」は基礎、「基板」は部品

「基盤」とは物事の土台や基礎となるものを指しますが、「基板」とは電子機器に内蔵される部品のことです。両方とも「きばん」と読み、さらに「基板」はマザーボードに使われていることからパソコンの土台というイメージがあるため、特にコンピュータの構造の解説などでは「基盤」と「基板」を取り違えやすいので気をつけましょう。

「基板」とは電子機器に内蔵された板状の部品のこと

「基板」(きばん)とは、パソコンなどの電子機器に内蔵される板状の部品です。この部品に集積回路やコンデンサーなどの電気部品がはんだ付けされています。プリント基板とも呼ばれ、代表的なものにはパソコンのマザーボードにはプリント基板が用いられています。

「基盤」の類語と英語表現とは?

「土台」や「根本」などたくさんある類語

物事の基礎という意味での「基盤」にはたくさんの類語があり、「基礎」や「土台」「基本」「根本」の他にも、「根底」や「根拠」なども挙げられます。どの言葉も物事を成り立たせるおおもとの部分という意味で使われています。

「基盤」は英語で”foundation”か”base”

「基盤」は英語で“foundation”または“base”が使われます。「foundation」はものの考え方や信念について基盤が使われるときに、「base」は人や物のことに関する場合に使われます。

また生活基盤のように基盤がインフラを意味する場合には、「infrastructure」が使われます。

  • “business foundation”:「経営基盤」
  • “life base”/” life infrastructure”:「生活基盤」

ビジネスシーンで使う「基盤」の用語

「社会基盤」とは「生活に必要な仕組みや設備」

「社会基盤」とは、社会において、国民が生活するために必要な仕組みや施設のことです。具体的に言えば、ガスや水道などの生活するうえで必要な設備、住宅や学校、病院、社会福祉施設に農林漁業施設など多岐にわたります。

インフラとも呼ばれ、社会基盤を整備するのは国や地方自治体による公共事業として進められる場合もあれば、民間企業による場合もあります。

「経営基盤」とは企業経営の理念

「経営基盤」とは企業を経営するための理念のことで、企業価値や事業価値により成り立っています。どのような事業目的を持ち、その事業目的を達成するための組織づくりや黒字となるための財務上のやりくりなど、さまざまな要素が考えられます。

企業が成長するために何かを講じるような際には、「経営基盤を強化する」などと表現します。

「業務基盤」とは業務遂行のための土台

「業務基盤」とは経営基盤を支える一要素で、業務を遂行するための効率の良いプロセスの構築のほかに、コスト削減も含まれます。また業務を実際に行うのかどうかの判断も業務基盤のひとつです。

また「財務基盤」も経営基盤の一要素であり、負債と資産のすべてを合わせた総資産のことです。営業・投資・財務のキャッシュフローのバランスにより成り立ち、安定した財務運営を意味します。

「IT基盤」とはITを利用するためのベース

「IT基盤」とは「ITインフラ」とも言い、「ITを利用するための必要なベース」のことです。ITとは情報技術のことで、主にコンピュータを主軸としたデジタル情報のことを指します。このITを運用するためには、パソコンなどのハードウェアに、ハードウェア上で駆使されるOSなどのソフトウェア、そしてインターネットを代表する通信技術が必要ですが、それらの総称をIT基盤と言います。

ただし「IT基盤」という表現で、ITを運用するための機会が置いてある施設や、運用のためのルール、または管理する人員のことを指すこともあるので、文脈からその意味を理解するようにしましょう。

「クラウド基盤」とはクラウドサービスを利用するための土台

「クラウド基盤」とはクラウドサービスを利用するためのベースです。クラウドサービスとはインターネットを介してデータやソフトウェアをサービスの形で提供される方法で、このクラウドサービスを運用するためにはクラウド基盤が必要です。

クラウド基盤には、クラウドサービスで提供されたソフトウェアを個人または会社のサーバで利用する「プライベートクラウド」と、コンピュータ環境を提供するデータセンターによる「パブリッククラウド」があります。

まとめ

「基盤」は物事が成り立つ基礎や土台という意味があります。いろいろな分野で使われているのものの、その根本的な意味は変わりません。また、同音異義語の「基板」と混合しやすいので注意しましょう。

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「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。