「目をつぶる」の意味は?「目をつむる」との違いや類語・英語も

「目をつぶる」は失敗や過ちをしてしまった時に、「見過ごす」という意味で使われる言葉です。日常生活でも使われますが、社会人になると業務や取引などのやりとりが多く出てくるため、さらに使う頻度も増えてきます。

今回は「目をつぶる」の意味と使い方を中心に「目をつむる」との違い、類語・対義語、英語表現をまとめています。「つぶる」と「つむる」の違いとは?

「目をつぶる」の意味とは?

「目をつぶる」の意味と「目をつむる」との違いからみていきましょう。

「目をつぶる」の意味は「過ちや失敗を見過ごすこと」

「目をつぶる」とは「過ちや失敗を見過ごすこと」です。間違えてしてしまった時や欠点を見つけた時に、それを見ないふりをして知らないことにする、という意味があります。

「目をつぶる」は広い意味で「失敗を容認する」という意味も含まれすが、どちらかと言うと「仕方なく受け入れる」「許しを与える」と言ったニュアンスの方が強く働く表現です。また、失敗や欠点などを見過ごして、それを責めずとがめないという意味があります。

「目をつぶる」と「目をつむる」との違い

「目をつぶる」には「失敗を見逃す」という意味がありますが、純粋に言葉が示すように、「目を閉じる」ことも表します。一方、「目をつむる」は「まぶたを閉じる」「目を閉じる」「眠る」の意味のみとなります。

「目をつぶる」も「目とつむる」も同じ漢字表記「目を瞑る」となるため、基本的には同じ意味となりますが、「目をつぶる」に関しては「失敗や過ちを見なかったことにする」という意味がプラスされます。

「目をつぶる」の使い方と例文

それでは「目をつぶる」の使い方と例文について見ていきましょう。

「今回だけは」「今日に限り」等と組み合わせで使う

長い人生の中では、些細なミスから重大な責任問題に発展するようなミスまで、実に多くの失敗や過ちがあります。しかし、ことごとく起こる失敗や過ちに対し常に目をつぶっていては、世の中がひっくり返ってしまうかもしれません。

「目をつぶる」は同じ人の同じ過ちに対して、何度も使われるような表現ではありません。具体的には「今回だけは」「今回に限り」「今日だけは」「今日に限り」というような表現を前につけて使う場合がとても多い言葉です。つまり、「目をつぶる」はこれらの「条件」となる語句を足すことが多いということになります。 

「目をつぶる」を使った例文

<目を閉じる意味での例文>

  • 目をつぶって将来のことを考えてみた。
  • 疲れていたせいか、彼は眼をつぶったまま何も言わなかった。

<失敗を見過ごす意味での例文>

  • 顧客を怒らせてしまったが、新人ということで今回は目をつぶろう。
  • 目をつぶって欲しいとは言わないが、どうか部長にだけは告げ口しないでほしい。
  • 今日は結婚記念日だし、お互いの欠点には目をつぶって、楽しく時間を過ごそうよ。
  • 今回の発注ミスは目をつぶってもいいが、今後は気を付けるようにして欲しい。

「目をつぶる」の類語と対義語は?

続いて「目をつぶる」の類語と対義語について紹介します。

「目をつぶる」の類語は「大目にみる」「黙認する」

「目をつぶる」の類語は「大目にみる」や「黙認する」などがあります。基本的には失敗や過ちを容認し、それに対し責任を問わない、何も言わないという意味を持つ言葉となります。

その他、「目こぼしをする」や「見て見ぬふりをする」、また堅いビジネス文書や報告書などで使われる「不問に付す」「容赦する」などの表現も類語と言えるでしょう。

言い換えの例を下記で挙げてみます。

  • 今回の失敗は目をつぶろう。
  • 今回の失敗は大目にみよう。
  • 今回は目こぼしをするとしよう。
  • 今回の失敗は見て見ぬふりをしよう。

「目をつぶる」の対義語は「容赦ない」「妥協しない」

「目をつぶる」の反対の意味を表す言葉は「容赦ない」や「妥協しない」などです。つまり、過ちやミスを許すことなく、責任を追求し、責め立てるという意味を持つ言葉となります。

そうすると「辛辣に」や「厳しい目で」、「手加減なく」や「情け容赦なく」なども対義語の仲間になると考えられます。

また「一点一画もゆるがせにせず」は、「細かい点を見過ごさず、手を抜かないで行うこと」を意味する慣用句です。欠点や過ちを見てみないふりをするという意味のある「目をつぶる」とは反対のニュアンスで使われるため、こちらも対義語と言えるでしょう。

「目をつぶる」は英語で何という?

最後に「目をつぶる」の英語表現について解説しましょう。

「目をつぶる」は英語で「overlook」

「目をつぶる」を一つの単語で表すなら「overlook」が最も適切です。「overlook」は「大目に見る、見逃す、容認する」という意味を持つ、使用頻度の高い言葉です。たとえば、子供がいたずらをした時や友達が待ち合わせ時間に遅刻した時など、気軽に「まあ、良しとするか」という「容認」のニュアンスで使われます。

また、「let it go」は「ものごとを過去のものとする」、つまり「目をつぶる」「気にするのはやめる」という意味でよく使われる表現です。知っていると役に立つフレーズですので、ぜひ覚えておきましょう。

「目をつぶる」の英語例文

My boss overlooked my mistake but only this time.
ボスは私のミスに今回だけ目をつぶってくれた。

Please let it go…I begged to my girlfriend for my silly mistake.
馬鹿な過ちだ、目をつぶってくれ…と私は彼女に懇願した。

まとめ

「目をつぶる」には「目を閉じる」の他に「失敗や過ちを見逃してとがめない」という意味があります。一方「目をつむる」は「目を閉じる」「まぶたを閉じる」という意味となり、「目をつぶる」が持つ「ミスや過失を見ないことにする」という意味は持ちません。

漢字表記は「目をつぶる」も「目をつむる」も同じ「目を瞑る」となり、使い方や読み方においても混同しやすい言葉です。会話や手紙などの文脈で用いる時は気を付けるようにしましょう。