「穿つ」の意味とは?使い方の例文やことわざ・類語表現も紹介

主に「穴をあける」「物事の本質をとらえる」を意味する、「穿つ」という言葉。実は誤用が多いということを知っていますか?「穿つとはどういう意味?」「使い方が分からない」という方に向けて、「穿つ」の意味や使い方、ことわざや類語を紹介します。例文も併せて紹介しているため、ぜひ参考にしてください。



「穿つ」の意味とは?

「穿つ」の意味は大きく5つある

「穿つ」の意味は大きく5つに分けられます。使い方によって「穿つ」がもつ意味が異なるため、状況や前後の文章にあわせて、意味を理解することが大切です。

  1. 穴をあける・貫く
  2. 通り抜ける
  3. 物事の本質をとらえる
  4. 袴や履物を身につける
  5. 他人とは違う、疑った行動をおこす

1つ目にあげた「穴をあける」という意味が応用され、3つ目の「物事を深く掘り下げ、本質をとらえる」という意味でも使われるようになりました。

4つ目の「袴や履物を身につける」と、5つ目の「他人とは違う、疑った行動をおこす」は古風な表現であり、現代で日常的に使われる表現ではありません。

「穿つ」の読み方は「うがつ」、音読みでは「セン」

「穿つ」の読み方は「うがつ」です。訓読みでは「うがつ」の他に、「穿(は)く」とも読みます。音読みでは「セン」と読み、「穿孔(せんこう)」や「穿刺(せんし)」などの熟語で使われています。

「穿つ」の使い方と注意点

「○○を穿つ」で「穴をあける」を意味する

「穿つ」を「穴をあける」を意味する言葉として使用する場合、「○○を穿つ」という使い方をします。例えば、「石を穿つ」という例文だと、「石に穴をあける」という意味になります。

「穿った○○」で「本質をとらえる」を意味する

「穿つ」を「物事の本質をとらえる」という意味で使う場合、「穿った○○」のように使用します。例えば、「Aさんは常に穿った意見をする」という例文だと、「Aさんは常に本質をとらえた意見をする」という意味になります。

「穿った見方」は悪い意味ではないため注意

「本質をとらえる見方」を意味する「穿った見方」という短文。よくある間違いとして、「穿った見方」は「物事を疑った見方」を意味しており、良い意味ではないという意見があります。

上記は「穿つ」の意味を、「物事を疑ってかかる見方」と間違って解釈しており、正しくは「物事の本質をとらえた見方」を意味しています。意味が全く違い、相手に失礼となるため注意しましょう。

「穿つ」を使った例文

「穴をあける」の意味で使った場合の例文
  • 山を穿ちトンネルを造ったおかげで、簡単に隣町へと行けるようになった
  • 昔から、強い信念は石をも穿つと言われている
「本質を捉える」の意味で使った場合の例文
  • まだ学生なのに穿った見方ができるんだね。将来が楽しみだよ
  • Aさんは常に穿った意見を出しており、尊敬する

「穿つ」を使ったことわざ

「微に入り細を穿つ」は「細かいところまで気を配る」を意味する

「穿つ」を使ったことわざに、「微に入り細を穿つ」があります。読み方は「びにいりさいをうがつ」で、「細かいところまで気を配る」という意味をもっています。例えば、「微に入り細を穿つ対応が気に入った」という例文。

上記の例文は、「細かいところまで気を配った対応が気に入った」という意味になります。

「雨垂れ石を穿つ」は「継続することで成功する」を意味する

「雨垂れ石を穿つ」も、「穿つ」を使ったことわざです。読み方は「あまだれいしをうがつ」で、「小さな努力であっても、継続すれば最後は成功する」という意味があります。例えば、「雨垂れ石を穿つ。周囲には無理だと言われていたが、志望校へ合格した」という例文。

上記の例文は、「小さな努力を継続したおかげで、志望校へ合格した」という意味になります。

「穿つ」の類語

「刃物でくり抜く」を意味する「抉る」

「穿つ」を「穴をあける」という意味で使用する場合、類語には「抉(えぐ)る」が当てはまります。「抉る」とは、「ナイフなどの刃物でくり抜くこと」を意味しており、「穴をあける」という点で、類語となります。

「重要な箇所を攻める」を意味する「核心を突く」

「穿つ」を「物質の本質をとらえる」という意味で使用する場合、類語には「核心を突く」が当てはまります。「核心を突く」とは、「物事の重要な箇所を攻めること」を意味しています。例えば「穿った質問」を類語で表すと、「核心を突いた質問」となるため、状況に応じて類語に言い換えましょう。

「穿つ」の英語表現

英語で「穿つ」は「make a hole」

「穿つ」を英語表現にしたのが、「make a hole」です。「穴をあける」という意味があり、「make」が「つくる」を、「hole」が「穴」を意味しています。また、「物事の本質をとらえる」を意味する言葉として「穿つ」を使う場合、英語では「to grasp the essence」となります。

「穿つ」のもつ意味に応じて、英語表現も変えていきましょう。

まとめ

主に「穴をあける」「物事の本質をとらえる」を意味する、「穿つ」という言葉。「穿つ」には意味が5つあるため、状況や前後の文章によって「穿つ」がなにを意味しているのか、判断することが重要です。「石を穿つ」や「穿った意見」などの使い方をし、ことわざには「微に入り細を穿つ」があります。

類語には「抉る」や「核心を突く」が当てはまるため、状況に応じて類語に言い換えてみましょう。

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大阪在住の新人ライターです。学生時代にビジネスマナーや医療事務・秘書などの検定を取得し、前職は医療秘書として医院勤めでした。料理とスポーツが得意なので、いつか記事にできたらなと思っています。よろしくお願いします。