「インキュベーション」の意味は?使い方や施設・オフィスも解説

日本に限らず世界の国々ではベンチャー企業を立ち上げたり、新しい事業を始める動きが活発になっています。目まぐるしい時代の変化に流されず、ビジネス成長を確実に促していくには「インキュベーション」を理解し活用することが大切です。

今回は「インキュベーション」の意味をはじめ言葉の使い方、インキュベーション施設、インキュベーションオフィスなどの熟語表現を紹介していきましょう。



「インキュベーション」とは

早速、「インキュベーション」の意味からみていきます。

「インキュベーション」は英語の「incubation」のこと

もともと「インキュベーション」とは英語の「incubation」のことです。「incubation」は「親鳥が卵を抱く」「孵化させる」「アイデアを生み出す」という意味を持つ「incubate」の名詞形となります。

「インキュベーション」の意味は「新しいビジネスを育てる」

経済・ビジネス用語としての「インキュベーション」の意味は「新しいビジネスを育てる」です。たとえば、既存の企業が新しい事業を発足させたり、全く初めての状態から起業する時に、「まるで親鳥が大切に卵を温めるように、事業や起業の切り出しを支え、軌道に乗るように適切なアドバイスをしていく」という意味合いがあります。

つまり、諸条件が整っていない新規事業を有効的にスタートアップさせたり、その支援を行うサービスの総称が「インキュベーション」となります。

「インキュベーション」は会社立ち上げのプロによる支援が魅力

「インキュベーション」は近年、経済誌やビジネス誌などでよく見る言葉です。ベンチャー企業が次々と新しいアイデアやサービスを世に提供する一方で、経営の軸となる「ビジネス・インキュベーション」がしっかりと実行されていないことが懸念されています。成功する新規事業や起業をプロが支える、これが「インキュベーション」の強みです。

「インキュベーション」の使い方と例文

それでは「インキュベーション」の言葉の使い方と、実際に「インキュベーション」を使った例文を挙げてみましょう。

「インキュベーション」は卵を孵化させるようなイメージで使う

「インキュベーション」は使うのに決して難しい言葉ではありません。「インキュベーション」という表現を使う時は、「まだ孵化していないビジネスという卵を温め、無事ヒナに孵す、育てる」というイメージで文脈に用いるとスムーズです。

「インキュベーション」は新規事業や起業において欠かせない概念です。とくに、これから新しい試みを発足させる団体やグループは、「インキュベーション」という表現をミーティングや話し合いの場で使うことが増えてくるため、言葉の使い方に慣れておくことが大切です。

「インキュベーション」は、不安を抱える多くのチャレンジャーに救いの手と的確なアドバイスを提供する機能、場所、そしてサービスや支援そのもの指します。ビジネスという卵を決して割らないようにサポートしていくことが最大のミッションであることを念頭に、文脈に用いるようにしてください。

「インキュベーション」を使った例文

  • 社内公募をした商品企画に対し、商品化するためのインキュベーションを行う予定だ。
  • 発足間もない企業でも、インキュベーションの支援により無事軌道に乗ることができた。
  • インキュベーションを活用して、資金調達の効果的な方法を聞くつもりだ。
  • 商品選定が終わったので、インキュベーションで経営ノウハウをサポートしてもらおう。
  • 地域活動の一環として、低価格でレンタルを可能とするインキュベーションオフィスの設置を検討します。

「インキュベーション」がつく熟語表現と意味

「インキュベーション」がつく熟語表現を意味とあわせて紹介します。

インキュベーション施設」とは中小・ベンチャー企業の支援施設

インキュベーション施設とは、起業後間もない中小企業やベンチャー企業に対し、事業が上手く軌道に乗るようにサポートをする施設のことです。この施設では立ち上げや事務的な手続き、商品販売や促進の進め方などを提供しています。また、安価でレンタルオフィスの貸出も行っています。

インキュベーション施設には地域活性化を最終目的とするインキュベーションマネージャーが在中しています。そのため、プロの視点から見る経営計画の根本的なアドバイスや経営のノウハウなど、幅広い分野でサポートを受けることが最大のメリットです。

「インキュベーションオフィス」とはコンサル業務提供を行う場所

インキュベーションオフィスとは、オフィススペースの貸出やコンサルティング業務の提供を主に行っている場所です。インキュベーション施設と同じようなニュアンスで使う場合が多いですが、とくに経営施策や商品企画に対してのコンサルティング部門を強化している場合が多くみられます。

「インキュベーター」とは「保育器」「起業支援団体・グループ」

インキュベーター(incubator)は、「新生児を育てる保育器」のことです。つまり、経済・ビジネス用語では、起業支援を軸とする団体やグループを表す総称的な呼び名となります。

まとめ

時代の流れは社会思想や人々の価値観、経済動向などにより、風向きはいくらでも方向転換をします。そのため、提供するアイデアやサービス部分は準備できていても、どのタイミングで市場に売り込むか、誰と対話をすればよいのか、資金調達はどうすればいいのか、これらの疑問がクリアになっていなければ、おのずと素晴らしいアイデアやサービスも、宝の持ち腐れとなってしまうことでしょう。

新規事業や起業を予定しているなら、ぜひインキュベーション施設やインキュベーションオフィスを最大限活用するべきです。ぜひ、インキュベーターからのサポートを効率よく運営に生かすようにしましょう。

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某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。