「見切り」の意味とは?類語表現や建築用語としての使い方も解説

あきらめるというニュアンスで使われる言葉の一つに「見切り」があります。実は建築分野でも重要な役割を果たすアイテムでもあることをご存知でしょうか?

今回は「見切り」が持つ3つの意味と、それぞれの言葉の使い方と例文、そして英語表現をまとめています。

「見切り」の意味とは?

「見切り」には大別して3つの意味があります。

「見切り」の意味は「見込みがなく見限ること」

「見切り」の意味は「見込みがなく見限ること」です。ある状況において、もうこれ以上努力をしても見込みがなく、あきらめの気持ちを持つことを意味します。

言葉通り「見切り」は「見ることを切る」と書きます。「見る」にはものごとの様子や内容を「視覚や他の感覚」を通して捉えるという意味があり、「切る」には、今までしていたことを辞めるという意味があります。

総じて「見切り」という表現は「物事の様子を捉えて認めることを辞める」、つまり「ものごとや人に対して見限る」という意味になります。

「見切り」は建築用語で「仕上げが切れる部分や形状のこと」

「見切り」は建築業界で「仕上げが切れる部分や形状」を表す専門用語として使われています。たとえば、天井や壁の仕上げ面を指したり、壁と腰板に生まれる見た目のギャップや材質の異なる箇所を、美しく収めるために付ける材のことを指す言葉です。例文を挙げてみましょう。

見切りを綺麗に仕上げることで、部屋のイメージは格段に変わる。

「見切りは」は格闘分野で「相手の動きで出方を決めること」

「見切り」は格闘技や武術の分野で「相手の動きや視線を見ながら、勝つために自分の出方を判断すること」を指します。勝利を収めるために、相手を観察し、行動や心理を読み切るというニュアンスで使われます。例文を挙げてみましょう。

リングに上がったら、見切りを忘れるな。

「見切り」の使い方と例文

続いて、見限るの意味での「見切り」の使い方と例文を紹介します。

「見切り」の動詞形「見切る」を使うことが多い

「見切り」は動詞形の「見切る」を使うことが多いです。「見切り」を使う表現の場合、文章を完結するために「見切りをつける」「見切りを決める」などのように、適宜言葉を加える必要があります。

「見切り」を「究極のあきらめ」を表す時に使う

「見切り」という表現は、時と場合によって残酷なニュアンスを醸し出すことがあります。たとえば、「彼女の才能に見切りをつけた」という表現では「ある人物が彼女の才能に期待していたが、その才能も期待外れのもので、才能の開花や成長を完全にあきらめた」というような意味合いをもって放たれた表現だと言えます。

「見切り」を使う時は、「おなかがすいているけど、ケーキをあきらめる」というレベルの「あきらめ」ではなく、むしろ「無駄だから切り捨てる」というようなニュアンスのほうが強く働く表現です。「見切り」を使う時には、状況や内容を確認し、相手に不快な思いを無意味にさせないよう心配りをするようにしましょう。

「見切り」を使った例文

  • 現役でまだまだやっていけるが、体力に見切りをつけて引退した。
  • 新入社員の彼女に、素行が悪いと見切りをつけるのは早すぎるのではないか?
  • 出荷漏れが続いた結果、やはり取引先はわが社に見切りをつけたようだ。

「見切り」の類語は?

「見限る」という意味での「見切り」について、言い換えのできる類語を挙げてみましょう。

「見切り」の類語は「断念」や「棄却」など

「見切り」の類語は「断念」や「棄却」、また「放棄」や「思切り(おもいきり)」などがあります。「断念」はあきらめること、「棄却」は「取り上げず、捨て去ること」、「放棄」は「投げうち捨てること」、また「思切り」はや気持ちや感情を立ち捨てることを意味します。以下で言い換えの例文を挙げてみましょう。

  • 交渉に見切りをつけた。
  • 交渉を棄却した。
  • 交渉を放棄した。
  • 交渉に思切りをつけた。

「見切る」の類語は「見捨てる」「見放す」など

また、「見切り」の動詞形「見切る」の類語は「見捨てる」「見放す」また、「振り捨てる」「捨て去る」などが挙げられます。どの表現も、ある状態や状況、人に対して強いあきらめの念を抱き、見限ることを意味しています。とくに、「見捨てる」や「捨て去る」は「捨てる」という言葉が入っているため、状況や人を置き去りにするというニュアンスがあります。以下で言い換えの例を挙げてみましょう。

  • 度重なる嘘が原因で、彼女は私を見切った。
  • 度重なる嘘が原因で、彼女は私を捨てた。
  • 度重なる嘘が原因で、彼女は私を見捨てた。
  • 度重なる嘘が原因で、彼女は私を振り捨てた。

「見切り」を英語表現

最後に「見切り」のそれぞれの意味での英語表現について解説します。

「見切り」は英語で「abandon」

「見切り」は英語で「abandon(アバンダン)」です。意味の強弱によっては「give up on」や「let go」なども使えますが、「abandon」の方が「見捨てる」「見限る」というニュアンスが強くなります。状況の色合いによって使い分けをしていきましょう。

「見切り」を使った英語例文

  • She finally abandoned me.
    彼女はついに私に見切りをつけた。
  • Isn’t it too early to give up on his knowledge and talent?
    彼が能力不足であると、見切りをつけるのは早いのではないか?

まとめ

「見切る」には3つの意味があり、「見限ること」、建築用語で「仕上げが切れる部分や形状のこと」、格闘技の「相手の動きを見て出方を判断すること」となります。一般的な「見切り」は最初に「見限ること」になりますが、併せて建築用語、格闘技用語であることも覚えておくと良いでしょう。

「見切る」は使い方によっては相手にパワフルに機能する表現です。第三者的に取り入れる場合は別ですが、相手に直接使う時は受け手の気持ちになって、類語に言い換えるなど慎重に言葉を選ぶようにしましょう。