「有用性」の意味は?必要性との違いや類語・対義語も解説

何かの役に立つことを表す言葉に「有用性」があります。研究機関や医療でも使われる「有用性」はビジネス用語としても知っておきたい言葉の一つです。

今回は「有用性」の意味や使い方をはじめ、言葉の使い方と例文、類語や対義語、英語表現についてまとめています。似たような言葉「必要性」「有効性」「実用性」との違いも紹介します。

「有用性」の意味は?

早速「有用性」の意味から解説しましょう。

「有用性」とは「有効に機能する性質」のこと

「有用性」とは「有効に機能する性質」のことです。何かをする時に、それらものごとが役に立つ傾向にあり、有効的に機能することを意味します。たとえば、モノやサービスなどを通して使い手が「使いやすい」「勝手が良い」と感じるような性質を指します。

「有用性」の「有用」は「使える」「役に立つ」という意味があります。そして、性質や動向・傾向などを表す「性」と組み合わせて「役に立つ性能を持つ性質」、つまり「有効に機能する性質」という意味になります。

ちなみに「有用性」は英語で「usability」や「usefulness」、また「utility」などと言います。

医療分野での「有用性」の意味は「安全性・能率性を持ち合わせていること」

身体に影響する医薬品や手術を扱う医療分野では、患者への安全性や能率性は大変重視され、さらなる医療技術の向上やコスト削減を実現させるために、さまざまな臨床試験が行われています。

これらの試みを通し、最終的に患者への効果が期待でき、安全でかつ能率的に活用できる医薬品や手術を「有用性がある成分」「有用性が高い」、逆に、使用することが患者にとって危険であると判断すれば「有用性がない」と言います。

また、臨床試験における有用性のことを「臨床的有用性」と呼んでいます。

「有用性」の使い方と例文

それでは「有用性」の使い方と例文をみてみましょう。

「有用性」は手段や構造などが役に立つ時に使う

「有用性」は日常生活をふくめ、多くのシーンで使われる便利な言葉ですが、手段一般的に手段や商品の構造などが実際に人や状況、モノに役立つ時に使われることが多いと言えます。

たとえば、「資格の有用性は社会人になってから痛いほどわかる」という文章では、「資格は社会人になってから大変役立つものだ」という意味になります。本人にとってプラスに機能するモノなら「有用性が高い」、それでない場合は「有用性が低い・ない」と表現できます。

「有用性」を使った例文

  • 幼少期から磨いた絵の才能が、将来どれだけ有用性のある実を咲かせるか楽しみだ。
  • コミュニティセンターはイベント開催や図書館の利用など有用性が高いと言える。
  • 有用性が認められなかったため、この薬の製造は取りやめになった。

「有用性」の類語と対義語は?

「有用性」と言い換えのできる類語と対義語について紹介します。

「有用性」の類語は「有益性」や「実利性」など

「有用性」の類語には「有益性」や「実利性」、「便利性」や「効果的」などが挙げられます。以下にそれぞれの意味と簡単な例文を紹介しましょう。

  • 有益性:益をもたらす性質があること(有益性の高いプランを練る)
  • 実利性:実際的に利益がある性質のこと(実利性のある考え方を持つ)
  • 利便性:上手く役に立ち便利である性質のこと(利便性の高い商品を開発する)
  • 効果的:効き目が現れること(効果的な治療法を見つける)

言い換えの際は、それらがどのようなプラスをもたらすのかを見極めて適切な語句を選ぶようにしましょう。たとえば、医療分野で薬の効き目に対し「利便性」や「有益性」を使うのは適切とは言えません。この場合は「効果的」を使うのがベストと言えるでしょう。

「有用性」の対義語は「無用性」や「無益」

「有用性」の対義語となる言葉は「無用性」や「無益」です。「無用性」は「役に立たず使い道がないこと」、そして「無益」は「利益がなく無駄なこと」を意味し、どちらも人や状況に対して有効的に機能せず、役に立たないことを表す言葉となります。

「有用性」と「必要性」「有効性」「実用性」との違いは?

それでは「有用性」と意味を混同しやすい「必要性」「有効性」「実用性」との違いについてわかりやすく解説します。

「必要性」は「それがないといけないという性質や度合」

「学校に行く必要性がある」「残さず食べる必要性はない」など、「それがないといけない、またそうしなければいけないという性質や度合いを意味する言葉です。それが必要であること、またはどれだけ必要なのかを表す言葉であるため、「有用性」とは意味が大きく異なります。

「有効性」は「特定のモノに対し効き目を発揮すること」

「有効性」とは「特定のモノに対し効き目を発揮すること」を意味します。「有用性」も「有効性」も「役に立つ性質をもつ」という点では同じですが、「有用性」の方が意味的には広く解釈されます。

ワイヤーハンガーを例に挙げてみると、洋服ダンスを一気に整理する時には「有効性が高い」と言えます。しかし、ワイヤーハンガーは形を変形できる特徴があるため、何かをかけるフックや車のアンテナに使ったり、頑丈なワイヤーの性質を利用して車の修理や日曜大工にも役に立つことがあります。こうなるとワイヤーハンガーは「有用性が高い」と言えます。

「実用性」は「実際に使う場面を想定している」

「実用性のある商品を贈る」「実用性がないので要らない」などのように、実際の生活の中で、商品やサービスを使う場面を思い描いて放たれる表現が「実用性」です。たとえば、「実用性」を使う時は、このアイテムが、実際的にライフスタイルにどのように役立つのか、使用者にとって使えるものなのか、生活を快適にしてくれる便利なものなのか、という点を思考の中心となります。

「実用性」は「有用性」と極めて近い意味を持ちます。しかし、実用性の場合は実際に使う時のことを考える時に使い、「有用性」は一般的に役に立つか、有効に機能するかという点を考えるため、やはり意味や使い方も異なります。

まとめ

「有用性」は一般的には「有効に機能する性質」「役に立つ傾向」などの意味があります。医療分野では、病に対する薬や手術が「危険を伴わず安全で能率性のあること」を指し、医師や患者のサポートを得ながら臨床試験を行い「有用性」を確認したりします。

ちなみに、スポーツ界においては野球やサッカーなどで、一つではなく複数のポジションをこなす選手を「ユーティリティプレイヤー」と呼んでいます。言葉通り「有用性のある選手」つまり、多くの場面で活躍できる選手のことです。

「有用性」には「必要性」「実用性」などの似た言葉がありますが、それぞれの意味を理解して上手に使い分けるようにしましょう。