「代替案」の読み方は?ビジネスでの使い方と英語表現の例文も

「代替案」と書いてある資料を読み上げる時、読み方から迷ってしまう人が多いのではないでしょうか。「だいたいあん」「だいがえあん」どちらの読み方も耳にします。また「代案」との違いはあるのでしょうか?よく使う言葉でありながら読み方や意味が曖昧な「代替案」について疑問を解消できるよう、しっかりと解説します。

「代替案」の読み方と意味

「代替案」の正しい読み方は「だいたいあん」

「代替案」の正しい読み方は「だいたいあん」です。ところが近年は「代替」を「だいがえ」と読む人が増えたため、「だいがえあん」と読んでも間違いではないという認識が一般的となっています。「代替」を「だいがえ」と読む人が増えた理由としては、音だけ聞いた場合「だいたい」では「大体」と同じになってしまい誤解が生じることを避けるためと考えられます。

「だいがえあん」と読む場合もあり

会議などで最初に発音した人が「だいたいあん」と言っていれば、そのまま引きついで同じように正しい読み方ができますが、「だいがえあん」と言っている人がその場に多ければ、無理に「だいたいあん」と読み直さない方が適切といえます。混乱してしまう人が出るのを避けるためです。

また一方で、会話のやり取りが無い一方的なスピーチの場などであれば、本来の正しい発音で「だいたいあん」と読むのが良いでしょう。状況に応じて読み方の使い分けが必要となる言葉です。

「代替案」の意味

「代替」の意味は「他のもので代えること」です。そのため「代替案」の意味は「他にもの代える案」と考えられます。このことから「代替案」という言葉は、すでに提出や発表されている案を別の案に代える、という状況の時に特に用いられる言葉といえます。

さらに、「代替」を「代」と「替」に分解してみると、「代える」は「交代」の意味になり、「替える」は「AというものをBに替える」という意味になります。「代替案」の意味は別の案に交代する、あるいは別の案に替えるという意味合いが強いものといえます。

「代替案」の使い方と例文

それではどのような状況のときに「代替案」を使うのが適切なのでしょうか。「代替案の意味」で解説したように、すでに発表したり提出したりしている案を違う案に替える状況が発生した時に使用します。例文で紹介します。

一度提出した案を別の案に替える時の例文

  • 先日ご提示いたしました〇〇の価格案につきまして、ご希望に沿えるよう検討させていただきました結果、代替案を次の通り提出させていただきます。
  • 〇〇の建設計画案につきまして、反対意見が多く寄せられたため、代替案を検討させていただきます。

その他「代替案」のビジネスでの使用例

  • 〇〇の指摘を受け、代替案を提出した。
  • 他の代替案が無かったため、A案が採用された。
  • この案に関して、反対派は代替案を提出するよう求めている。
  • 問題のあったA案の代替案としてB案が採用された。
  • 発表した案について代替案を検討するよう指示があった。

「代替案」の類語

代替案の類語は「代案」「対案」があります。それぞれ意味の違いがありますので個別に説明します。

「代案」の意味と「代替案」との違い

「代案」の意味は「代わりの案」です。「代替案」も「代案」も代わりの案ということでは同じ意味の言葉となりますが、前述したように、別の案に差し替えるという意味を強調したい場合は「代案を提出する」よりも「代替案を提出する」とした方が、他の案に替えるという意味がはっきりします。

「対案」の意味と「代替案」との違い

「対案」の意味は「相手の案に対して持ち出す別の案」です。原案に対する案ということになるので、原案の提出元とは別の出し手が出す案となります。例えばA社が提出したB案の対案をC社が提案する、ということです。また、「代替案」は案の差し替えであることに対し、「対案」は2つの案が併存し、両者を検討していくという違いもあります。

「代替案」の英語表現

「alternative(形容詞)」を用いるのが一般的

「代替案」の一般的な英語表現は、「別の選択肢や可能性」という意味の「alternative(形容詞)」を用います。

  • 代替案を提出した。 ⇒ I offered an alternative plan.
  • 代替案はありますか? ⇒ Do you have any alternative suggestions?
  • 代替案の検討をしてほしい。 ⇒ I’d like you to consider an alternative plan.

※「代替案」の他の表現として、「plan B(名詞)」や「backup plan(名詞)」を用いることもできます。

まとめ

「代替案」の意味は「すでに提出されている案に代わる案」であり、1つ目の案になんらかの問題があるため、2つ目の案の検討が求められる場面で使われる言葉でした。また「代替案」の正しい読み方は「だいたいあん」ですが、音が「大体」と同じため、誤解される恐れがある場合は「だいがえあん」としても問題がないということがわかりました。ビジネスの現場では、本来の正しい読み方ではなく、誤った読み方をあえて選択することもあります。業務を円滑に遂行するための事例として心に留めておくとよいでしょう。