「根暗」の意味とは?根暗な人の特徴や類語表現も解説

「根暗」は、「あの人は根暗だ」などと人の性格について表現する言葉です。ネガティブな意味で使われやすいこの言葉ですが、実は誕生にはあるタレントが関わっていました。今回はそんな「根暗」の意味や語源、使い方の例文や類語・英語表現など詳しく解説していきます。



「根暗」とは?

「根暗」の意味は「根っから性格が暗いさま」

「根暗(ねくら)」の意味は、文字通り「根っから性格が暗いさま」、または「そういう人・事」を表します。つまり、一見明るそうな人でも根暗である可能性がある言えます。逆に人前で控えめであっても、根が陽気で明るければ「根暗」とは言えません。

現在では、この「根暗」に変わって「オタク」や「陰キャラ(陰気なキャラクター)」という言葉が代わりに用いられるようになってきました。これらの言葉は、とくに10〜20代の若い年代で使われています。

「オタク」・・・特定の分野・物事を好む人、それについての情報収集を積極的に行う人

「陰キャラ」・・・陰気な性格の持ち主を意味するネットスラング、またはイケてない人

「根暗」の語源は「根が暗い」

「根暗」の語源は「根が暗い」です。この言葉が誕生した当初は、“表向きでは明るいが実際は暗い人”といったギャップを表す言葉として使われていました。現在の「根暗」は“根が暗い”という部分だけが残り、先ほど紹介した「オタク」や「陰キャラ」のような意味合いで使われています。

「根暗な人」の3つの特徴

「根暗な人」には、大きくみて3つの特徴があります。

  1. 団体よりも一人でいる方を好む

根暗な人たちは根が暗いので、元気な自分を装ったりする必要のない一人の時間を好む傾向があります。一人でいる方が楽で心身ともに疲れないからです。

  1. インドア派

根暗な人は、慣れ親しんでいる仲間以外との交流や接触はできるだけ避けたいと思っています。そのため、必要最低限の関わりで済む家の中を好む傾向があります。

  1. 没頭している趣味や独自の世界観を持っている

一人の時間が好きでインドア派の多い根暗な人は、一人没頭できる趣味や自分だけの世界観を持っている傾向があります。オタクの人たちが持つ特徴と似ていることから、「根暗な人=オタク」といったイメージが持たれるようになったと言われています。

「根暗」の生みの親は“タモリさん”

「根暗」は、有名男性タレントのタモリさんが、1970〜1983年まで担当していたラジオ番組『タモリのオールナイトニッポン』で発言したことが発端で生まれたと言われています。この時に「根暗」の対義語である「根明(ねあか)」についても話していて、当時この2つの言葉は流行語までに発展。そして、現在のように使われ始めました。

「根明」・・・根っから明るい人

「根暗」の使い方と例文は?

「根暗」は影がある人に対して使う

「根暗」は、表向きは明るく見えても、どこかしら影がある人に対して使います。“裏も表も明るい人”や“暗そうに見えて根は明るい人”は影がない人なので、こういった人たちには使えません。

「根暗」の例文

  • 「根暗な人は、何を考えているのかわからないので怖い」
  • 「見た目は明るいけど、きっとあの芸能人は根暗だと思う」
  • 「仕事先で彼の根暗な部分を見てしまった」
  • 「皆の前で元気な人ほど、家では根暗なんだろうと心配になる」
  • 「根暗な彼が嫌いだったが、今では人が変わり好きになった」
  • 「人間誰にでも根暗な部分はあると思っている」
  • 「昔からこの性格なので、根暗の原因はと聞かれてもピンとこない」

「根暗」の類語と似た意味を持つ言葉は?

「根暗」の類語は「陰気」「内向的」

「根暗」の類語には、「陰気」と「内向的」を紹介します。

  • 「陰気(いんき)」

意味は「性格や気分・雰囲気などが暗く晴れ晴れしないさま」です。「根暗」の“明るくない状態”を表す部分と似ています。しかし、「陰気」には“表向きは明るい”といったニュアンスはありません。

  • 「内向的(ないこうてき)」

意味は「関心や興味などが自分の内側ばかりに向かうさま」です。根が暗いというわけではありませんが、自分の殻に閉じこもりがちな傾向が根暗の人が持つ特徴と似ています。

似た意味を持つ言葉なら「ネガティブ」「オープンではない」

似た意味を持つ言葉なら、「ネガティブ」と「オープンではない」があげられます。この2つの言葉は、日常的なシーンや若い世代によく使われています。

  • 「ネガティブ」

意味は「消極的であるさま」「否定的であるさま」です。根暗のような“暗く後ろ向きな雰囲気”を表現する言葉としては似ています。しかし、「ネガティブ」には“根っから暗い“と限定された意味はありません。

  • 「オープンではない」

意味は「隠し立てがあるさま」「閉鎖的」です。「根暗」の“親しい人以外には腹の内を見せない”という様子と似ています。「オープンではない」は、決して根暗のように根が暗い性格の持ち主とは限りません。

「根暗」の英語表現は?

「根暗」の英語表現は「gloomy」

「根暗」を完璧に表現できる英単語はありません。しかし、似た意味・ニュアンスを持っている単語はあるのでここで2つ紹介します。

まず1つ目は、“(人や気分などが)ふさぎこんだ”や“悲観的な”、“暗い”という意味を持つ形容詞「gloomy」です。日本語の「陰気」の意味に似ています。

  • “He is a gloomy person.“

「彼は暗い人だ」

「introverted」でも近いニュアンスを表現できる

2つ目は、“内向的な”を意味する形容詞「introverted」です。類語の「内向的」で説明したように、自分の殻に閉じこもりがちな人に対して使うには適しています。

  • “He is an introverted person.”

「彼は内向的な人です」

まとめ

「根暗」は、有名男性タレント“タモリさん”の発言によって生まれた比較的新しい言葉です。「根っから性格が暗い」という意味から、表向きが明るくても“根暗”である可能性がある人は存在します。近年では、「根暗」の代わりに「オタク」や「陰キャラ」という言葉が使われるようになってきたので、そちらもあわせて覚えておくといいでしょう。

ABOUTこの記事をかいた人

山下直子

パーティーコーディネーターとして勤務後、10カ国以上でさまざまな文化を体験。帰国してからはライターに転職し、ライフスタイルからビジネスまで幅広く執筆しています。将来は旅をしながら、国際問題の記事も書いていきたいと思っています。