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「日の目を見る」の意味と使い方とは?例文や類語・よくある誤用も

「注目される」を意味する「日の目を見る」という言葉。「陽の目を見る」や「日の目を浴びる」という使い方は誤用だと知っていますか?

今回は「日の目を見る」の意味や正しい使い方・類語を紹介していきます。

「日の目を見る」の意味とは?

「日の目を見る」の意味は”注目される・評価される”

「日の目を見る」の意味は、“注目される・評価される”ことです。「今まで注目されていなかったものが注目されるようになる」また、「評価されていなかったものが評価されるようになる」ということを指す言葉です。

「日の目を見る」の正しい使い方と例文とは?

「日の目を見ることがない」は”注目されない”という意味

「日の目を見ることがない」には、「注目(評価)されることがない」という意味があります。例えば、「いい作品を描き続けている画家なのだが、作品がなかなか評価されない」という状況で「腕のある画家なのだが、このままでは日の目を見ることがない」と使用できます。

「日の目を見る日がくる」のように使う

「日の目を見る」は「日の目を見る日がくる」のような使い方をします。「注目(評価)される日がくる」ことを表しています。

例文
例えば「日の目を見る日がくることを願い、毎日を生きる」

この例文は「注目(評価)される日がくることを願い、毎日を生きる」という意味になります。「日の目を見る」が使われる対象には、人や作品、業績が当てはまります。

「日の目を見る」を使った例文

「日の目を見る」を使った例文をご紹介しましょう。

  • 何年間も努力してきた甲斐があり、ようやく日の目を見ることができた
  • このまま日の目をみることはなく終わるのかと思うと、涙が出てきた
  • 日の目を見られないのではないかと悩んでいたが、杞憂に終わった

「日の目を見る」のよくある誤用とは?

「陽の目を見る」ではなく”日の目を見る”と表記

「日の目を見る」を、「陽の目を見る」と表記しないようにしましょう。「日の目」とは「日の光」を表しているため、「陽の目」でも意味は伝わりますが、「陽の目を見る」の表記は一般的ではまりません。

「日の目を見る」が慣用句であることも踏まえて、形を変えずに「日の目を見る」と表記しましょう。

「日の目を浴びる」は誤用であるため注意

「日の目を見る」のよくある間違いに、「日の目を浴びる」があります。「脚光を浴びる」や「視線を浴びる」に使われている「○○を浴びる」という表現と、「日の目を見る」が混ざった「日の目を浴びる」という表現。

辞書にも記載されておらず、「日の目を見る」で1つの慣用句であるため、「日の目を浴びる」と使用しないようにしましょう。

「日の目を見るより明らか」も誤用である

「日の目を見る」のよくある間違いに、「日の目を見るより明らか」も当てはまります。

慣用句である「火を見るより明らか」と「日の目を見る」が混ざっており、「日」と「火」の読み方が同じなことや「○○を見る」など一部の表現が同じなことから、混同されやすくなっています。

「火を見るより明らか」とは「疑う必要が無いほど明らか」を意味する慣用句であり、意味が異なるため注意しましょう。

「日の目を見る」の類語表現とは?

「日の目を見る」の類語は”脚光を浴びる”

「日の目を見る」の類語となるのが「脚光を浴びる」です。「脚光を浴びる」には、「舞台に立つ」または「世間の注目が注がれる」という意味があり、2つ目の「世間の注目が注がれる」という意味から類語に該当されます。

例えば、「研究を続けてきて、彼が初めて日の目を見た瞬間だ」を類語で言い換えると「研究を続けてきて、彼が初めて脚光を浴びた瞬間だ」となります。

「実を結ぶ」も”日の目を見る”の類語

「実を結ぶ」も「日の目を見る」の類語です。「実を結ぶ」とは「努力が報われて成功する」という意味があり、「日の目を見る」の「評価されていなかったものが評価される」という意味に類似しています。

例えば、「ようやく日の目を見ることができた」という例文に類語を当てはめると、「ようやく実を結ぶことができた」となります。状況に応じて類語へと言い換えてみましょう。

「日の目を見る」の英語表現とは?

「日の目を見る」は英語で”See the light of day”

「日の目を見る」の英語表現には“See the light of day”が適しています。例えば、「Saw the light of day」だと、「日の目を見た」となります。注意が必要なのは、「See the light of day」には「日の目を見る」という意味以外にも「生まれる」という意味があるため注意が必要です。

まとめ

「日の目を見る」とは、「注目される」「評価される」を意味する慣用句です。今まで注目(評価)されていなかった物や人が、注目(評価)される状況で使用されます。「日の目を見る日がくる」や「日の目を見ることがない」などの使い方をしますが、よくある間違いに「日の目を見るより明らか」や「日の目を浴びる」があるため、注意しましょう。

状況によっては類語の「脚光を浴びる」「実を結ぶ」に、言い換えてください。

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hana
大阪在住の新人ライターです。学生時代にビジネスマナーや医療事務・秘書などの検定を取得し、前職は医療秘書として医院勤めでした。料理とスポーツが得意なので、いつか記事にできたらなと思っています。よろしくお願いします。