「金城湯池」の意味と由来とは?使い方の例文と英語フレーズも紹介

「金城湯池(きんじょうとうち)」という四字熟語は、政治の世界や団体グループの派閥に対して「非常に守備が固く攻めることができない」という意味で使われています。

今回は「金城湯池」の意味と由来、使い方で気を付ける点と例文、類語、英語フレーズについて解説しています。どうぞ、参考にしてみて下さい。

「金城湯池」の意味と由来は?

最初に「金城湯池」の意味と由来を紹介します。

「金城湯池」の意味は「守りが固く攻めるのが困難なこと」

「金城湯池」とは「守りが固いため、攻めるのが困難なこと」という意味です。相手や自分と敵対にあるグループの守備がとても強固であるため、攻撃が難しい様子を表します。言葉が示すように「容易に落城しない城と堀」というような意味となります。

また、ある一定の勢力範囲において、守りが強く、他から侵害を受けにくいことを表現する言葉でもあります。ある勢力が非常に強く、他の勢力が簡単には入り込めない領域や特定の場所を意味しています。

「金城湯池」の由来は「漢書・蒯通伝」

「金城湯池」の由来は中国の歴史書「漢書」にある「蒯通伝」の一文です。「金城湯池」の「金城」は金で作られた城壁、また「湯池」は熱湯を張り巡らせた堀のことで、守りが固く簡単には侵入・攻撃できない領域という意味で使われるようになりました。

「金城湯池」の使い方と例文

それでは「金城湯池」の使い方で気をつけるべき点を挙げながら、例文を挙げてみましょう。

「金城湯池」は最大派閥の強い壁をたとえる時に使う

「金城湯池」は政治の世界でよく使われます。政治の派閥で最大の勢力を持つグループを打倒するために四苦八苦するも、守備が厚いためなかなか倒せない、そのような状況を指す時に「金城湯池」を使います。

政策力や人脈などの強さから、市民からの支持が最も高い派閥はそうそう容易には落城しません。ライバルの派閥が入り込むことができない鉄で出来た壁と城のように、政治の世界の「金城湯池」は、時間をかけてじっくりと戦略を練ってから攻め入る必要がありそうです。

「金城湯池」を「金城湯地」と書かないように注意

「金城湯池」は金でできた強固な城にあふれんばかりの熱湯を張った池を示す四字熟語です。そのため「金城湯池」の「池」を「地」と書いて「金城湯地」とするのは誤りです。あくまでも「熱湯をたたえた池」であることを理解し、漢字表記の間違えをしないようにしましょう。

「金城湯池」を使った例文

  • 選挙区におけるJ党の勢いはとどまることを知らず、まさに金城湯池である。
  • 金城湯池と称するA派に対抗して、対抗馬のB派はおとり作戦を仕掛けてきた。
  • ハイクオリティが売りの日本製テレビは、欧米でも金城湯池の人気である。

「金城湯池」の同義語や類語は?

それでは「金城湯池」の同義語や類語について見ていきます。

「金城湯池」の同義語は「金城鉄壁」

「金城湯池」の同義語は「金城鉄壁」です。言葉通り「金で造られた城に、鉄で出来た壁」という意味で、簡単には攻め入ることができない領域や場所を指す時に使われます。例文を挙げてみましょう。

  • トップブランドのA社は市場では金城鉄壁だ。ライバル社の攻撃をものともしない。
  • 守備力の高さで知られる金城鉄壁の日本のサッカーチームBが、いよいよ欧州戦に挑む。

類語は「南山不落」や「堅塞固塁」

「金城湯池」の類語には「南山不落(なんざんふらく)」や「堅塞固塁(けんさいこるい)」などがあります。「南山不落」は強固な要塞を表す時に使われ、永遠に崩れ落ちないことを意味します。また、「堅塞固塁」は守りがとても堅い砦を表す言葉です。どちらも守備や守りが固く、容易に攻められないことを意味する四字熟語となります。

  • 選挙区はそもそもC派が優位の南山不落。どうやって一般市民の票を集めるかが課題だ。
  • 堅塞固塁である現在の政権を打倒するには、人脈と資金力が必要である。

「金城湯池」の英語フレーズ

最後に「金城湯池」の英語フレーズを見てみましょう。

「金城湯池」は英語で「an unassailable territory」

「金城湯池」は英語で「an unassailable territory」となります。「unassailable」は「攻めることができない」、「territory」は「領域・領土」という意味で、この二つを組み合わせて「攻め入ることができない領域」つまり「金城湯池」となります。

その他「鉄壁な、堅固な」という意味の「impregnable」、「砦」という意味の「fortress」「要塞、本拠地」という意味の「stronghold」を組み合わせて使っても良いでしょう。

「金城湯池」を使った英語例文

  • 同業者が集まるショッピングモールの金城湯池で出店をすることにした。
    It is an unassailable territory where others in the same trades do their business. But we decided to open up a store there.
  • ここはJ党の金城湯池だから、他の派閥は厳しい戦いになるだろう。
    It is going to be such tough battle because it is an impregnable fortress of J faction.

まとめ

「金城湯池」は「守りが堅く、容易に攻め入ることができないこと」を表す四字熟語で、政治の世界やビジネスシーンで、相手が鉄壁のように守りが固く、他のグループが到底及ばない程の勢力がある時に使われます。

「金城湯池」は「金で造られた城に、熱湯を張り巡らせた池」という意味です。守備が固いため攻撃を仕掛けるのが難しく、ちょっとやそっとでは倒れないような強固な相手に対して使うのが適切です。言葉の意味や使い方を理解して、ビジネスや社交場での会話で上手に取り入れてみましょう。