「注意を払う」意味と使い方は?類語と敬語を交えて英語の例文も

ビジネスシーンでよく登場する言葉に「注意を払う」があります。部下や後輩を抱える立場なら毎日心がけたい習慣の一つではないでしょうか?

ここでは「注意を払う」の意味と使い方を中心に、類語と敬語を英語表現と併せてわかりやすい例文付きで解説しています。細かい言葉の意味に注目しながら理解を深めてみて下さい。

「注意を払う」の意味と使い方

まずはじめに、正しい意味と使い方から確認していきましょう。

意味は「強く意識する」

「注意を払う」には「ものごとや人物、状況や行動などに対し詳細に意識すること」「ものごとを入念に調べ上げること」「神経を集中させてものごとに当たる」という意味があります。

「注意をする」と「注意を払う」は似たような言葉ですが「注意を払う」の場合、強い意識を必要とするため「気持ちを緩めるべきではない状況に対して使われる」ことがほとんどでしょう。

「払う」の語源は「心を傾注する」

「注意を払う」の「払う」はこの時「心を向けたり注ぐこと」「心を傾注すること」という意味です。そのため「注意を払う」は広く解釈すると「不審者に注意を払う」「落石に注意を払う」などのように相手に気を付けるように「警戒する」「忠告する」という意味でも使われます。

「注意を払う」の使い方と例文

「注意を払って~」の例文

気持ちを向けてものごとを行う時に「注意を払って~する」という形で使われます。この言葉を使うときは重要な内容やことがらに対し「間違わないように気を付ける」「失敗しないように意識を強める」よう心を傾けるさまさまがうかがえます。

  • 注意を払って作業を開始します。

「万全の注意を払う」の例文

「万全」は「落ち度がなく完全な状態や姿勢」という意味です。「万全の注意を払う」は「完璧に意識を集中する」というニュアンスが強く「間違いが許されないさま」を表現しています。

  • 万全の注意を払うことで事故は防げる。

「細心の注意を払う」の例文

「細心」は「ものごとの細部まで気を付ける」という意味です。「細心の注意を払う」は「細かい部分にまで意識を傾ける」という意味で使われ「綿密な心とやりかたでものごとを行うさま」を表現しています。

  • 化石の発掘には細心の注意を払うことが大切だ。

「細心の注意が必要」の例文

「細心の注意を払う」と似た表現ですが「細心の注意が必要」は「細部に渡りものごとに当たる姿勢が必須である」時に使われます。

  • 火気厳禁のエリアでは作業に細心の注意が必要だ。

「注意を払う」の敬語と丁寧語は?

つづいて「注意を払う」の敬語と丁寧語について紹介します。目上の人に納得してもらえるように誠意を込めて話すようにしましょう。

「注意を払ってまいります」の使い方

職場でのミスや間違いなどがあった時「二度と同じ失敗を繰り返しません」「これから意識を強く集中させて行動します」という新たな決意を示すことが大切です。「注意を払ってまいります」というフレーズで反省の気持ちと強い意思を表現してみましょう。

一方、やや堅苦しいイメージを与えることがあるため、上司や取引先の相手でも畏まった挨拶を嫌う場合は言葉を和らげることも大切です。「注意を払っていきます」「細心の注意を払います」など、状況に合わせて使い分けをすると良いでしょう。

「注意を払う所存でございます」の使い方

とんでもないミスで相手に多大な迷惑をかけてしまった時に「心から反省している気持ちを相手に強く理解してもらいたい」シーンで使うことが多い表現です。

「所存」は「存ずる所」と書き示しますが「存ずる」は「思う」「考える」の謙譲語であるため相手にへりくだる時に使うのが適切です。「注意を払う所存でございます」は「ミスをしない強い意向」をへりくだって相手に伝える時に使いましょう。

「注意を払う」の類義語は?

それでは「注意を払う」の類語についてみてみましょう。

「ものごとに関心を持つ様子」を表す類語

「ものごとや状況に関心を向ける」という意義の類語は「視線を向ける」「着目する」「関心が向く」「視線を注ぐ」「好奇心を抱く」などです。「警戒」や「忠告」とは意義が異なるので類語に置き換えるときは気を付けましょう。

「ものごとに注意をすること」を表す類語

「ものごとに注意をする」という意義の類語は「気を付ける」「留意する」「用心する」などがあります。

同じ意義では「石橋を叩いて渡る」「転ばぬ先の杖」「降らぬ先の傘」「用心に怪我なし」などのことわざも該当します。

「気持ちを緩めないこと」を表す類語

「気持ちを緩めず意識を集中する」という意義の類語は「神経をすり減らす」「慎重になる」「警戒する」「細心の注意をする」などがあります。「身を削るほど意識を向ける」という表現の類語として置き換えることができます。

「注意を払う」英語は直訳でOK

最後に「注意を払う」の英語表現について紹介します。日本語を英語に訳す時は「直訳しないほうがよい」場合が多いですが、「注意を払う」は偶然にも直訳が正解です。

英語「pay attention」

英語で「注意を払う」は「pay attention」になります。

「さらなる注意を払う=pay more(extra or closer) attention」「かなりの注意を払う=pay great deal of attention」「細心の注意を払う=pay particular attention」「万全の注意を払う=pay perfect attention」など、注意するレベルや深さによって強弱を足していきましょう。

「注意を払う」の英文例

  • I am going to pay particular attention to new project
  • I am going to give an attention to detail in new project
    細心の注意を払ってプロジェクトに取り組みます
  • Make sure you watch the traffic as much as possible when you across the huge intersection.
    大きな交差点を渡るときはできるだけ注意を払うように.しなさい

まとめ

「注意を払う」は「注意をする」より、さらに周囲に意識を集中して目を配ることです。もし上司に「もう少し注意を払って仕事をしなさい」と言われたら「もっと周囲や状況を意識し関心を寄せなさい」というメッセージなのかもしれません。

「細心の」「万全の」という言葉にも着目し「どのような注意を払うのか」という点にも気を付けると行動もさらに明確になるでしょう。敬語表現を用いる時は相手との関係や立場をベースに適切に使い分けをすることも大切です。