「造詣」の意味とは?「造詣が深い」の正しい使い方や類語も解説

「造詣」とは「知識の深さやすぐれた技量」を意味する言葉です。「造詣が深い」や「造詣を深める」などの使い方をする「造詣」ですが、「造詣がない」とは使わないことを知っていますか?「造詣」の正しい意味や使い方、類語「博識」を紹介します。目上への敬語表現や例文も紹介するため、ぜひ参考にしてください。



「造詣」の意味とは?

「造詣」の読み方は「ぞうし」ではなく「ぞうけい」

「造詣」の読み方は「ぞうけい」です。「詣」が「脂」という漢字に似ているため、「ぞうし」と読まれることがありますが、間違いであるため注意しましょう。とくに、話し言葉として使用する場合、読み間違えは相手に失礼となります。

「造詣」の意味は「知識の深さ」

「造詣」とは「深い知識やすぐれた技量」を意味する言葉です。特定の分野に対する知識や技量が、すぐれている状況で使用されます。例えば、「日本史に造詣がある」という例文。上記の例文の場合、「日本史に関する深い知識をもっている」という意味になります。

「造詣」と「造形」は意味が異なるため注意

「造詣」と「造形」は、意味が異なるため注意しましょう。同じ「造」という漢字が含まれており、読み方も同じであるため間違えられることもあります。しかし、「造詣」は「知識の深さやすぐれた技量」を意味するのに対し、「造形」は「形をつくること」を意味する言葉です。

「造詣」の使い方と例文

「造詣」は「学問・芸術・技術」に対して使用

「造詣」は「学問・芸術・技術」の分野に対して、深い知識をもっていたり、技量がすぐれたりしている状況で使用できます。例えば、「掃除に関する知識が豊富」を表すときに「掃除に関する造詣がある」とは言いません。

「掃除」は「学問・芸術・技術」に当てはまらないため、上記の例文は間違った「造詣」の使い方となります。単に知識があり技術に優れているのではなく、普段の生活では習得できないような、特定の分野に対して使用されることを覚えておきましょう。

「造詣が深い」「造詣の深い」などの使い方をする

「造詣」は主に「深い」と組み合わせて使用され、「造詣が深い」や「造詣の深い」という使い方をします。「造詣」という言葉自体に、「知識が多く技量が優れている」という意味があるため、「造詣が深い」はさらに深い知識があることを強調して表しています。

「造詣を深める」は「知識を深める」を意味する

「造詣」の使い方の1つが「造詣を深める」です。「知識を深めること」を意味しており、特定の分野に対する知識や技量を高めたい状況で使用できます。例えば、「医療に関する造詣を深めるために、論文を読んでいる」という例文。

上記の例文は、「医療に関する知識や技量を深めるため、論文を読んでいる」という意味になります。

「造詣が深くていらっしゃる」は目上へ使用

「造詣が深い」を目上の人へ伝える場合、「造詣が深くていらっしゃる」が使用できます。「○○ていらっしゃる」という表現は「ある」「いる」の尊敬語であるため、目上の相手に知識があることを伝えるシーンで使用しましょう。

「造詣がない」は誤用であるため使わない

「造詣がない」という使い方は誤用であるため、注意しましょう。「知識や技量がない」を意味する言葉として間違えて使用されますが、「知識がない」ことを「造詣がない」と表現しません。

「造詣」という言葉自体に、「深い知識やすぐれた技量をもっていること」という意味があります。そのため、「造詣」のうしろに付ける言葉が「ない」の場合、「深い知識やすぐれた技術をもっている+ない」となり、おかしな文章ができあがります。

また、「造詣がない」だけでなく「造詣が浅い」も間違った使い方です。知識や技量が深いことを「造詣」が表しているため、後ろに「浅い」を付けることはできません。知識がないことを表したい場合は「造詣」を使用するのではなく、「無知」や「不見識」などを使って表しましょう。

「造詣」を使った例文を紹介

  • 日本の歴史に造詣のある彼の話を聞くのは、とても勉強になる
  • 音楽好きの私からすると、音楽に造詣のある彼はとても魅力的に見える

「造詣」の類語表現

「造詣」の類語は「博識」

「造詣」の類語には「博識」が当てはまります。読み方は「はくしき」で、「知識が広いこと」を意味する言葉です。「博識」も「造詣」と同じく、「知識がある様子」を表しているため、類語となります。

「学識がある」も「造詣」の類語表現

「学識がある」も「造詣」の類語です。「学識」とは、「学問についての知識や見識」を意味する言葉で、「学識がある」は「学問についての知識や見識があること」を表しています。「知識がある」という点が同じであるため、「造詣」の類語となります。

「造詣」の英語表現

「造詣」の英語表現は「Deep knowledge」

「造詣」の英語表現には「Deep knowledge」が当てはまります。「Deep knowledge」とは、「深い知識」を意味する単語です。例えば、「Deep knowledge of music」という例文の場合、「音楽に関する深い知識」を意味しています。

まとめ

「造詣」とは「深い知識やすぐれた技量」を意味する言葉です。読み方の間違えや「造形」と混同されることがあるため、注意しましょう。「造詣がある」や「造詣が深い」などの使い方をする「造詣」ですが、「造詣がない」「造詣が浅い」などの使い方はできません。

状況によっては類語「博識」や、「学識がある」へと言い換えてみましょう。

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大阪在住の新人ライターです。学生時代にビジネスマナーや医療事務・秘書などの検定を取得し、前職は医療秘書として医院勤めでした。料理とスポーツが得意なので、いつか記事にできたらなと思っています。よろしくお願いします。