「会得」の意味や読み方とは?「取得」や「習得」との違いも解説

「会得」とは「えとく」と読むのですが、読み間違いがされやすいだけでなく、その言葉の意味や使い方も分かりにくい言葉のひとつではないでしょうか。

今回は「会得」の読み方にはじまり意味や使い方、さらには「取得」や「修得」などの類義語の意味と「会得」との違い、加えて英語表現も例文と併せて解説します。



「会得」の読み方と意味とは?

「会得」の読み方は「えとく」

「会得」の正しい読み方は「えとく」です。「会得」の「会」という漢字は「かい」という訓読みがよくされるため、「会得」と「かいとく」を間違った読み方が聞かれます。しかし「かいとく」と読むと「解得」という別の言葉が連想され「会得」という言葉が正しく伝わりません。

「会得」は「えとく」と読みますので覚えおきましょう。

「会得」の意味は「ある事柄を理解して自分のものにすること」

「会得(えとく)」とは「ある事柄の意味を理解して、それを自分のものにすること」という意味です。

例えばまだ習ったことのなりコンピューターのスキルやスポーツの技術などを習い、そのやり方をよく理解したうえで、自分のものとして修得した場合に「会得」という言葉が使われます。

「会得」の使い方と例文

本人が初めて方法やスキルを身につけた場合に使われる

「会得」は広く知られた何かの方法を身につけた場合だけでなく、あまり知られていないような特殊なスキルや技術を身につけた場合にも使われる言葉です。つまり「会得」は、その方法や技術を身につける本人にとって初めてのことを身につけたときに使われます。

<例文>

  • 「教習所に通って、やっと車の運転方法を会得した」
  • 「コツコツと練習を続けて、やっと茶道の奥義を会得した」
  • 「先輩社員と一緒に働くことでビジネススキルを会得した」
  • 「ボールコントロールスキルを会得したことで、彼のサッカースタイルが変わった」

コツを身につけた場合に使われる

物事を円滑に進めるための要領やコツを身につけた場合にも「会得」は使われます。要領やコツとはある物事の要点を知ることで、それまでうまくいっていなかったことでも上手くいくように導くことです。

<例文>

  • 「運動神経のいい彼は、何の苦も無くゴルフのコツを会得した」
  • 「新しいソフトウェアを使いこなすためのコツを会得することは難しい」
  • 「前回の会議ではうまく進行できなかったけれど、○○さんのアドバイスを得て要領を会得したので、次の会議はうまく進められるだろう」

「会得」の類義語とその意味の違いは?

「取得」とは単に「手に入れること」

「取得(しゅとく)」とは「手に入れること」という意味です。「取得」の意味は単に何かを手に入れることという事実のみに言及されているのに対して、「会得」は手に入れる手段として物事の意味の理解だとしている点で違います。

「習得」は「習い覚えること」

「習得(しゅうとく)」とは「習って覚えること」という意味です。「会得」は「物事の意味を理解する」ということに要点がありますが、「習得」は身につけるための手段は習うことだと言及されています。

例文:

  • 「技術を習得する」

「修得」とは「学び覚えること」

「修得(しゅうとく)」とは「学んで身につけること」という意味です。「修得」は何かを学びその内容を身につけることですから、主に学問や資格などを通して知識や技術を身につけるときに使われる言葉です。

「会得」も「修得」のように学んで身につけるという意味がありますが、学ぶこと以外の経験なども物事を理解する上の手段に含まれています。

例文:

  • 「ピアノを習得する」
  • 「専門単位を修得する」

「体得」は「体験を通して身につけること」

「体得(たいとく)」とは「十分理解して自分のものにすること」という「会得」と同じ意味がありますが、「体得」には「自分の個人的な体験を通して身につける」という意味もあります。

例文:

  • 「ロッククライミングのコツを体得した」

「得心」は「承知」の意味で「会得」の類語ではない

「得心(とくしん)」とは「十分に承知すること」という意味で、何かに納得したときなどに使われる言葉です。そのため「会得」のように「理解して身につける」という意味はありません。

例文:

  • 「最近、彼女に落ち着きがなかったので気になっていたけれど、結婚が決まったと聞いて得心がいった」

「会得」の英語表現

「会得」は英語で「comprehension」や「understanding」

「会得」とは物事を理解して身につけることという意味から、英語では「comprehension」という「理解」または「理解して得た知識」と訳される言葉が使われます。公式文書などにも使われる書き言葉で、語学学習においては「reading comprehension」つまり「読解力」といった意味でもよく使われる言葉です。

「comprehension」よりもくだけた表現なら「understanding」がいいでしょう。聞き慣れた「理解する」という意味の動詞である「understand」の名詞形で、「会得」だけでなく「理解」や「理解力」とも訳されます。

「会得」を使った英語例文

  • “He has got a comprehension of the writing skill.”
    「彼はライティングスキルを会得した」
  • “She seems not to have enough understanding of the business communication skill.”
    「彼女はビジネスにおけるコミュニケーションをスキルを十分に会得していないようだ」

まとめ

「会得」とは「物事を理解して身につけること」という意味の言葉で、類語も多いため使い分けにくいこともあるようです。単に身につけるという意味ではなく、物事の要点を理解するという意味が含まれていることを覚えておきましょう。