「警句」の意味とは?使い方の例文や類語・英語をわかりやすく解説

「警める(いましめる)」の「警」とくぎりやセンテンスを意味する「句」を組み合わせた言葉「警句」。言葉から放たれるイメージから「言ってはいけない言葉」や「危険な文章」などと誤って解釈をしていませんか?

ここでは「警句」の意味、使い方と例文、類語、英語などを解説しています。身に染みて「深い」とうなづける有名な「警句」も併せて紹介していきましょう。



「警句」とは?

始めに「警句」の意味と英語での言い回し(カタカナ語)について紹介します。

「警句」の意味は「巧みに鋭く真理をついた短文・言葉」

「警句(けいく)」とは「巧みに鋭く真理をついた短文や言葉」を意味します。短い文章やセンテンスの中に、ものごとの核をつくような奇抜で優れた考えや教えが含まれていることを指します。また「警句」の特徴は着想が奇抜であることですが、時には皮肉めいた思想や観察の結果を表したり、ものごとを諧謔的に述べたものを指すこともあります。

「警句」と呼ばれる言葉や短文は「金言」とも称され、多くの人が「なるほど」と確信をつく言葉に共感することが多いでしょう。「警句」は「金言」とも言われるように「金に匹敵するほどの言葉」ですから、言葉の意味は偉大です。

「警句」は英語・カタカナ語で「aphorism(アフォリズム)」

日本でも外来語やカタカナ語が日常生活に多く浸透していますが、「アフォリズム」もその一つです。「警句」を表す英語「aphorism」が「アルフォリズム」というカタカナ語として立派に確立しています。

もともと「aphorism」は「分離」を意味するギリシャ語の「aphorizein」が語源ですが、のちに懸命な考え方や思想を表す「aphorism」へと変化した経緯を持ちます。

「警句」の使い方と例文

「警句」は名文でも長々しい文章には使わない

「警句」とは「鋭く真理をついた、着想が奇抜な言葉や短文」のことです。つまり端的で教育思想を含む言葉や真実であると認められた経験上の事実、また人生において広く価値が認められた「言葉や短い文章」を指します。そのため、何行も続く長々とした文章や本の内容に対して使うのは、適切とは言えません。あくまで「警句」は言葉や簡略された短い文章に対して用いるのが正しい使い方となります。

「警句」を使った例文

  • 部長は会議で怒りを抑えながらも、最後に警句を吐いた。
  • 警句を弄するのは、新人社員に真理の重要性を理解してほしいためである。
  • 祖父は警句を並べるのが癖のようだが、どれも優れた考えのものばかりだ。

「警句」の類語とは?

「警句」の類語は「箴言」「格言」

「警句」の類語は「金言」の他、「箴言(しんげん)」「格言」などがあります。それぞれ同じような意味を持ちますが、ニュアンスがやや異なります。

「金言」とは人々が尊いと感じる金に値する価値の高い言葉のこと、「箴言」は教えや教訓の要素を多み、戒めの意を含む短い句のこと、また「格言」とは人生の機微を語った端的な言葉を表します。

類語「マキシム」は金言・箴言・格言のこと

その他、「警句」の類語には「マキシム(maxim)」があります。「マキシム」とはズバリ「金言」「格言」「箴言」「警句」「座右の銘」などを総称するカタカナ語で、英語でも同様の意味で使われています。

たとえば、会話の中で警句や格言、金言、箴言など、どの言葉が適切であるか迷った時は、選択技として「マキシム」を選ぶこともできるでしょう。英語では「maxim of quality(質の公理)」や「maxim of relation(関係の公理)」というように、公に認められた真理という意味で使われています。

こころに響く8つの有名な「警句」一覧

8つの有名な「警句」を紹介します。自分を支える「警句」、辛い時に思い出したい「警句」を、ラテン語の名言を含め厳選してみました。

「警句」8選

  • 友人とは逆境に陥った時に認識される(友達は逆境の時こそ助けてくれるもの)
  • 友とはもう一人の自分のことである(何といっても自分自身が最良の友である)
  • 克服した仕事は楽しいものだ(辛い仕事も乗り越えればこれほど楽なものはない)
  • 不運であると思うな。そうすれば何事も不運ではない(人間、気持ちの持ち様である)
  • 可能であると思うからできる(無理だと思ったら何もできない)
  • ゆっくりでも止まるより良い(のろくてもとにかく前に進むことが大切)
  • 生きることとは、つまり戦うことである(人生、楽なし)
  • 実践することが最良の教師である(実践しなければ何も学ぶことはできない)

「警句」と「ことわざ」の違い

前述した「警句」は、ものごとの真理や真相を短い文章の中で鋭くつき、端的にまとめたものです。ここで疑問になるのが「警句」と「ことわざ」の違いです。「警句」と「ことわざ」は非常に混同しやすいですが、ことわざは昔から人々の間で言い伝えられ、成長する過程で習わされてきた教えや言葉などを指すします。そのため「警句」とは根本的に意味が異なります。

「警句」とは辛く長い人生で役に立つもの、生き方や考え方においてヒントを与えてくれるもの、鋭い観点が凝縮されたものです。「ことわざ」との意味の違いを理解して、言葉の使い方を誤らないようにしましょう。

まとめ

「警句」とは「巧みに鋭く真理をついた短文や言葉」のことで、辛辣な思想や経験から得た事実をついていることが特徴です。「金言」とも言い換えることができ、類語には「格言」「箴言」「座右の銘」などが挙げられます。

長い人生の中では、ふと足を止めて「疲れた」「なぜ?」と考えることもあるでしょう。そのような時に「警句」は奇抜でストレート、さらに確信をつく言葉や文章でで人々を支えてくれるのかもしれません。ぜひ、座右の銘と同じようなイメージで、自分の心に置いておきたい「警句」を一つ選んでみてはいかがでしょうか?

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某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。