「釣書」の意味とは?書き方・渡し方と「家族書」との違いも解説

「釣書」とはお見合いで本人を知ってもらうための自己紹介をした書類で古くからある習慣のひとつですが、その交わされ方は時代とともに変化もあるようです。

今回は「釣書」の読み方と意味、書き方に渡すときの注意事項、さらに釣書と似た言葉である「家族書」や「親族書」との違いも説明します。

「釣書」の読み方と意味は?

「釣書」は「つりがき」または「つりしょ」と読む

「釣書」の読み方は「つりがき」または「つりしょ」のどちらでも正しいです。

「釣り書き」のように送り仮名を送る場合もありますが、送り仮名を省略した「釣書」という書き方のほうがよく使われます。

「釣書」とは「お見合いで使われる自己紹介書」のこと

「釣書」とはその人の氏名や経歴、家族構成などを書いた自己紹介をするための書類です。主に縁談で使われて、お見合いで仲人がお見合いをする両者を知り、二人のつり合いが取れているのかを見定めるために使われる書類です。

時代の流れと釣り書きを渡す相手は仲人とは限らず、両家間で直接取り交わされることもあれば、恋愛結婚で釣書が交わされることもあります。

関西では「釣書」・関東では「身上書」

「釣書」は関西地方で古くから使われていた言葉です。関東では釣書の代わりに「身上書」(しんじょうしょ)という言葉がよく使われます。

「釣書」と「身上書」では言葉は違っても、その意味や使われ方は同じです。

「釣書」の書き方と構成

釣書は本人が手書きで書く

釣書は本人が手書きで書きます。筆ペンなどの毛筆または万年筆で書くことが理想的ですが、ボールペンでも構いません。

その人の筆圧や書き癖などを通しても人柄が分かるため本人が書くのがいいのですが、手書きに自信がない方は代理人に頼んでもいいでしょう。

釣書の構成

釣書とは履歴書のようなもので、その内容は本人の氏名や生年月日、住所、学歴や勤務先、趣味などが書かれます。

  1. 氏名・生年月日
    氏名には略字を使わず正確に書き、読み方が難しい場合にはフリガナを打ちます。
    生年月日は西暦、和暦のどちらでも構わず、年齢は書いても書かなくても構いません。
  2. 現住所
    現住所も略することなく、マンション等に住んでいるのならマンション名も含めて正確に記します。
    本籍地は書く場合もありますが、省略される場合もあります。
  3. 学歴
    中学校以降の学歴を書きます。中途退学をしている場合には、正直に書くほうがいいでしょう。
  4. 職歴や勤務先
    職歴は、短期のアルバイトなどは省き、主な職歴だけを記します。転職回数が多い場合は、現材の勤務先だけでも構いません。
    現勤務先については、正式な社名に、所属部署名、役職を書きます。
  5. 資格や趣味
    資格は運転免許書を含む主な資格を多くても三つほど書きます。趣味は、その人の人柄を知るために大切な箇所なので、読書のように一般的な用語で済まさず、好きなジャンルや作家などに触れてもいいでしょう。
  6. 身長と体重
    その人の体格を知るための項目なので、具体的な体重の数値などは省略することもできます。「小柄」や「安心できる体型」など本人が書ける範囲内で書くようにします。
  7. その他の知っておいてもらいたいこと
    上記のこと以外にも宗教や、過去に書か買った病気の履歴や健康状態といった既往症など本人について知っておいてもらいたいことを書くことができます。

「釣書」の渡し方と注意事項

 お見合い用の写真やスナップ写真を同封

釣書にはお見合い用の写真や1、2枚のスナップ写真を添えます。お見合い写真はフォーマルなスタイルで、スナップ写真は本人のみで普段の様子が分かる明るい雰囲気の写真です。スナップ写真を2枚同封するならば、2枚目はは家族や友人が一緒に写った写真でも構いません。

 釣書の折り方は三つ折りで封筒は白無地

釣書を渡す際には三つ折りにします。

釣書を入れる封筒は上質の白無地封筒を選びます。表書きには釣書と書き、すぐに仲人に見てもらえるように封は糊付けをしません。

「家族書」と「親族書」の意味とは?

「家族書」とは「本人から二親等まで書かれた書類」

「家族書」(かぞくがき)とは、その人の家族または親族のことを中心に書かれた書類です。本人から二親等まで、つまり本人と両親、祖父母と兄弟までの親族で、氏名、生年月日、住所、勤務先や部署・役職名などを書きます。

「家族書」には家族のことだけが書かれますが、「釣書」にはお見合いをする本人についていろいろと書かれ、その内容に家族書と同内容の家族について書かれることがあります。釣書に家族のことがすでに書かれている場合には、家族書を取り交わさないこともあります。

「親族書」とは「本人から三親等までが書かれた書類」

「親族書」は「本人から三親等までが書かれた書類」のことで、家族書に書かれる二親等を含めて、叔父や叔母、甥、姪までについて記載します。

「家族書」と「親族書」のどちらも書き方は同じで、毛筆で奉書紙に書くのが正式です。ただし両家で格式にこだわらないことが確認されている場合には、和便箋に筆ペンなどで手書き、またはパソコンを使って作成されることもあります。

渡すタイミングは結納か顔合わせ

「家族書」および「親族書」を渡すタイミングは主に結納ですが、結納が執り行われない場合には、両家が揃って知り合う顔合わせで渡されます。

「家族書」と「親族書」の両方を用意するのか、それとも一つだけでいいのかなどは、両家で事前に話し合って決められます。

まとめ

「釣書」とはお見合いで相手に本人を知ってもらうための自己紹介をするための書類です。かつては仲人役に渡されて本人同士のつり合いを見るために使われていましたが、両家が相手を知るために直接、両家間で取り交わされることもあります。