「億劫」の意味と語源とは?使い方や類語「面倒」との違いを解説

「億劫(おっくう)」とは「気がのらないこと」を意味する言葉で、「億劫になる」「億劫な気持ち」などの使い方をします。また似た意味の言葉には「面倒」がありますが、どちらもけだるげでやる気のない様子が似ていますよね。

今回は「億劫」の意味や語源、使い方の例文を紹介しながら、類語・対義語も解説します。「面倒」との使い分けも参考にしてみてください。

「億劫」の意味とは?

「億劫」の意味は「気がのらないこと」

「億劫」とは「気分がのらず面倒であること」を意味する言葉です。なにか行動を起こそうとしている状況で、「面倒くさい」「気分がのらない」と感じるときに使用できます。

例えば「疲れているせいか、歩くのでさえも億劫だ」と言うと、「疲れのせいか、歩くことでさえ気分がのらず面倒だ」という意味になります。

「億劫」の読み方は「おくごう」ではなく「おっくう」

「億劫」は一般的に「おっくう」と読まれます。本来は「おくこう」と読まれていたのですが、音が発しづらいことから「おっこう」になり、現代で使われている「おっくう」へと変化しました。一般的には「おっくう」と読むが、「おくこう」「おっこう」とも読むことを覚えておきましょう。

また、「おくこう」と読むことはあっても「おくごう」とは読まないため、間違えないよう注意してください。

「億劫」の語源は仏教用語にある

「億劫」の語源は仏教用語にあります。元々「億劫」とは仏教用語で「とても長い時間」を意味していました。普通では考えられないほど長時間であることから、「時間がかかりすぎて気がのらない」に転じ、現代では「気分がのらず面倒であること」を意味するようになりました。

仏教用語として「億劫」を使用する場合、読み方は「おっくう」ではなく「おっこう」と読むため、読み間違えないよう注意しましょう。

「億劫」は方言ではない

普段聞きなれない言葉を耳にすると「方言か?」と思う人もでてくるでしょうが、「億劫」は辞書に記載されている共通語です。方言ではなく、日常会話でも使用される言葉であるため覚えておきましょう。

「億劫」の使い方と例文

「億劫になる」「億劫だ」のように使用

「億劫」は「億劫になる」「億劫だ」のような使い方をされます。「なにかをするときに気乗りしない状況」や「気分がのらず面倒だ」と感じた状況で使用しましょう。

例文

雨の日にわざわざ外出など億劫だ

嫌な予定を引き延ばせば延ばすほど、億劫になる

長期休暇後ということもあり、仕事へ行くのが億劫だ

「億劫な気持ち」「億劫感」は「気乗りしない心情」を表す

「億劫な気持ち」「億劫感」も、「億劫」の使い方の1つです。「気乗りしない心情」を表しており、「億劫な気持ちが強い」や「億劫感がある」などの使い方をします。

例文

明日から連勤が始まるのかと思うと、億劫な気持ちでいっぱいだ

今起きたばかりなのに億劫感がある

「億劫」を使った例文

  • 億劫だからと先延ばしにしていた自分が憎い
  • やらなければならないと分かっているが、億劫でやる気にならない
  • 梅雨の時期は出かけるのがどうしても億劫になる

「億劫」の類語と対義語

「億劫」の類語は「面倒」、違いは「どう思っているか」

「億劫」の類語には「面倒」が当てはまります。辞書で「億劫」を調べると、意味の中に「面倒な様子」と記されていますが、「億劫」と「面倒」には意味に違いがあります。

「面倒」とは「手間がかかって、わずらわしいこと」を意味する言葉です。「面倒」は単に「手間がかかること」を意味しているのに対し、「億劫」は「手間がかかるから気がのらない」という心情を表しています。

たとえば「仕事が面倒だ」という文章は「仕事に手間がかかり、わずらわしいこと」を表しています。「仕事が億劫だ」という文章は「仕事に手間がかかるため、わずらわしいから気がのらないこと」を表しています。単に「手間がかかること」を表す場合は「面倒」を、手間に加えて「気がのらない」場合は「億劫」を使いましょう。

「億劫」の対義語は「熱心」

「億劫」の対義語に当てはまるのが「熱心」です。「熱心」とは「物事に心を打ち込んでいること」を意味する言葉で、「億劫」の「気がのらずに面倒と思うこと」という意味の対義語になります。

また、「熱心」以外にも「心を集中すること」を意味する「専念」や、「力を尽くして頑張ること」を意味する「懸命」も対義語に当てはまります。

「億劫」の英語表現

「億劫」は英語で「Troublesome」

「億劫」の英語表現は「Troublesome」が適しています。「Troublesome」とは「億劫」「わずらわしい」を意味し、かしこまったシーンで使用される単語です。例えば、「It is troublesome to walk」という例文の場合、「歩くのが億劫です」という意味になります。

ただ、友人など親しい人に対し「億劫」を使用する場合、「Troublesome」では堅苦しいと感じられることがあります。「わずらわしい」を意味する「It is a bother」や、「気がのらない」「面倒」を意味する「A pain in the neck」に言い換えてみましょう。

まとめ

「億劫」とは「気分がのらず面倒なこと」を意味する言葉です。語源は仏教用語の「億劫(おっこう)」にあり、「億劫になる」「億劫だ」などの使い方をします。類語には「面倒」が当てはまりますが、「面倒」は単に「手間がかかること」を意味しているのに対し、「億劫」は「手間がかかるから気乗りしない」を意味しているため、わずかに違いがあります。

手間がかかることを表したい状況では「面倒」を、気がのらないことを表したい状況では「億劫」を、使い分けましょう。

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大阪在住の新人ライターです。学生時代にビジネスマナーや医療事務・秘書などの検定を取得し、前職は医療秘書として医院勤めでした。料理とスポーツが得意なので、いつか記事にできたらなと思っています。よろしくお願いします。