「気遣い」の意味とは?使い方の例文や「心遣い」との違いを解説

「気遣い」とは相手に気を使うときに使われる言葉ですが、ではどのような行為を指して「気遣い」と呼ぶのでしょうか。

今回は「気遣い」の意味や正しい漢字表記の仕方や、「気遣い」の使い方を例文と併せて解説します。さらに「気遣い」の類語である「心遣い」や「気配り」の意味と違いのほかに英語表現も紹介します。

「気遣い」の意味とは?

「気遣い」の意味は「気をつかうこと」と「懸念」

「気遣い(きづかい)」には主に二つの意味があり、一つは「気をつかうこと」、もう一つは「懸念」です。

  1. 「気をつかう」:他人や他のものに気を配り、迷惑にならないような配慮のことです。人に親切にするという意味もあります。
  2. 「懸念」:よくないことが起こるのではないかと心配する気持ちのことです。

「気遣い」が「気をつかうこと」と「懸念」のどちらの意味で使われているかは文脈から判断します。気配りがされているときには「気をつかう」という意味であり、相手を思い不安を感じ心配しているときは「懸念」の意味で使われています。

「気使い」ではなく「気遣い」

「気遣い」は、漢字では「使い」ではなく「遣い」を使います。「使う」は主に動詞として用いる一方で、「遣う」は気持ちや心情などを工夫してつかう場合に用いられます。ただし「気をつかう」とした場合、「つかう」という動詞がつかわれているため「気を使う」と表記することが多くなります。

「気遣い」と「気を使う」には意味上でも違いがあり、「気遣い」は相手に見せる気の使い方に自然であるのに対して、「気を使う」というと「相手に対してこびる印象」があります。

「気遣い」の使い方と例文

「気遣いができる人」とは「他人への配慮ができる人」

人に気をつかうときに「気遣い」という言葉が使われます。

「気遣いができる人」と言えば、相手を配慮して自分よりも相手を優先させたり、相手と共感して一緒に喜びや悲しみを共有できます。相手に気遣いながらも、見返りを期待しないような人のことを指します。

例文
  • 「親切に困っているときに優しい言葉をかけられる彼女は気遣いができる」
  • 「気遣いができる○○さんは友人が多い」
  • 「相手を気遣った物言いが大切」

「お気遣い」は相手の配慮に対する丁寧な表現

「気遣い」に敬語の意味を持つ接頭語「お」を付けて「お気遣い」という表現は日常的によく使われます。「お気遣い」は、相手が気をつかってくれたことを丁寧にした表現になります。

例文
  • 「お気遣いありがとうございます」
  • 「○○さんのお気遣いが嬉しく、大変感謝しております」
  • 「どうぞお気遣いなく」

「気遣い」は心配するときに使われる

「心配」や「懸念」という意味の「気遣い」は、相手のことを考えたときに、これからよくないことが起こるかもしれないという予想や予感をしているときに使われます。「気遣い」に続く文末には、打ち消しの語が続きます。

例文
  • 「そんなに気遣わなくても大丈夫。なんとかなるから」
  • 「情報が洩れる気遣いはない。情報漏洩の対策は十分にした」
  • 「人に知れる気遣いはありません。だから安心してください」

「気遣い」の類語の意味と違い

「心遣い」は「相手が気をつかうこと」の意味

「心遣い(こころづかい)」には祝儀や心づけという意味もありますが、「気遣い」の類語として考えるときは、「気遣い」と同じ意味の「気をつかうこと」という意味になります。

「気遣い」と「心遣い」の違いは、「心遣い」の方が「気遣い」よりも相手をいたわる思う気持ちが強くなります。そのため「心遣い」は、相手への謝意を表した文面でもよく使われます。

例文
  • 「お土産を持ってきてくださり、お心遣いありがとうございます」
  • 「先日は、お心遣いをいただきまして、どうもありがとうございました」

「気配り」は相手が失敗しないように気づかうときの表現

「気配り」も「相手に気をつかう」という意味になるのですが、特に相手の落ち度がないように配慮するときに使われる言葉です。これから起こることを予想して、失敗する可能性があれば失敗しないようにと相手に気を回すことが「気配り」になります。

「気遣い」は相手の未来のことまで予想しているとは限らず、現状の相手に対して配慮する場合に用いられます。

例文

  • 「粗相がないように気配りをする」
  • 「彼女は気配りができるので、周囲のスタッフの仕事もはかどる」
  • 「子供たちが飽きないように、レクリエーション係の人はいろいろと気配りした」

「気遣い」の英語表現

「気遣い」は英語で「considerate」または「worried」

「気遣い」を相手を思いやって気をつかう「心遣い」の意味合いならば「considerate」のほかに、思いやりがある、優しいとも訳せる「thoughtful」や「kind」、「caring」なども使えます。

また「心配する気持ち」という意味の「気遣い」ならば、「worried」や「concerned」などがありますので、どのような状況で「気遣い」を使うかによって使われる英単語も変わってきます。

「気遣い」を使った英語例文

  • “She is considerate.”
    「彼女は気遣いができる」
  • “Thank you for being so thoughtful.”
    「お気遣いありがとう」
  • “The boss is worried about his staff.”
    「その上司は自分の部下のことを気遣っている」

まとめ

「気遣い」には「人にあれこれと心を使うこと」という意味と「心配する」という意味があります。「気遣い」の漢字表記は「使」ではなく「遣」を使うのですが、「気を使う」では「使」が使われます。