「早口言葉」の起源は?難しいものや英語の早口言葉も一覧で紹介

「生麦生米生卵」。小学生の時に一生懸命練習した記憶はありませんか?小学校の教科書にも載っている早口言葉は、成人してからも声を職業とする人たちのトレーニング材料として使われています。

ここでは早口言葉が起源や学ぶことで得られるメリット、早口言葉を難易度別で紹介しながら、英語の早口言葉を含めて解説させていただきたいと思います。

「早口言葉」とは?

「早口言葉」は上手に言えるかを競う言葉遊び

「早口言葉」は間違えないように上手に言えるかを楽しく競う「言葉遊び」の一つです。「早口言葉」のような言葉遊びは「言語遊戯(げんごゆうぎ)」とも呼ばれ、その他には、尻取り、語呂合わせ、和歌や回文などの掛詞、しゃれなども同類の遊びとなります。

「早口言葉」は音節の並びが言いにくく、舌を動かしにくいのが特徴です。おそらく早口言葉にチャレンジしている時は、間違えないように言い切ることに集中してしまうことがほとんどでしょう。そのため、実際の文章の意味を理解しないまま早口言葉を言い切ることが多いと言えます。

また「早口言葉」は文章の意味よりも、響きや韻を踏んだ言いづらい音節を用いることに特化した言葉遊びであるため、文章の意味そのものを脳で解釈しにくいということもあります。

「早口言葉」の起源は「市川団十郎」のセリフ

「早口言葉」の起源は、享保3年に行われた二代目市川団十郎の舞台セリフであると言われています。この舞台セリフの中には「盆豆、盆米、盆ごぼう」や「粉米のなまがみ、粉米のなまがみ、こん粉米のこなまがい」という下りがあり、この二つのセリフが現代の早口言葉の起源だと伝えられています。

「早口言葉」は時代や生活背景をベースに作られる

早口言葉は定番のものが最も知られるところですが、時代とともに、生活習慣や時代背景をベースにした語句で作られるのも特徴でしょう。

たとえば「バスガス爆発」「ニャンコ子ニャンコ孫ニャンコ」「青パジャマ赤パジャマ黄パジャマ」などは、時代に反映した風俗的な感覚を用いた早口言葉です。

「早口言葉」のメリットは脳と滑舌の活性化

「早口言葉」は友達や家族と楽しく言葉遊びをするということだけではなく、他に「早口言葉」を繰り返すことによって得られるメリットがあります。

1.脳の活性化

一つ目は「脳の活性化」です。早口言葉をもともと言いにくい言葉を連続で早口で言う言葉遊びですが、脳が言葉を整理するために、一般的な会話よりも脳が活発に働くことになります。そこで考えや思考をまとめる前頭葉と、記憶力をつかさどる側頭葉との伝達システムが強まることで脳細胞を刺激するのです。懸命に覚えた言葉を脳が一生懸命にサーチすることになり、結果として脳が活性化すると考えられます。

2.活舌の改善

二つ目は「滑舌が良くなる」です。プロのアナウンサーや舞台俳優など、言葉を使って相手に内容を正しく伝える職業についている場合、難易度の高い早口言葉を言い慣らすことで、滑舌の改善を図ることがあります。

また、テレビやラジオなどのアナウンサーの場合は試験や新人研修の際だけではなく、収録の本番前などに「早口言葉」を取り入れて、滑舌を良くすることも多いようです。

簡単・普通・難しい「早口言葉」15選

「早口言葉」を難易度別に5つずつ紹介します。3回続けて言ってみましょう。

言いやすい!簡単な「早口言葉」

  • 生麦 生米 生卵(なまむぎ なまごめ なまたまご)
  • 隣の客はよく柿食う客だ(となりのきゃくはよくかきくうきゃくだ)
  • この寿司は少し酢がききすぎた(このすしはすこしすがききすぎた)
  • マグマ大使のママ マママグマ大使(まぐまたいしのまま まままぐまたいし)
  • 第一著者 第二著者 第三著者(だいいちちょしゃ だいにちょしゃ だいさんちょしゃ)

まだまだ余裕!普通レベルの「早口言葉」

  • 新人シャンソン歌手 新春シャンソンショー(しんじんしゃんそんかしゅ しんしゅんしゃんそんしょー)
  • 庭には二羽 裏庭には二羽 鳥いる(にわにはにわ うらにわにはにわ とりがいる)
  • お綾や、親にお謝り(おあやや おやにおあやまり)
  • 坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた(ぼうずがびょうぶにじょうずにぼうずのえをかいた)
  • この釘引き抜きにくい(このくぎひきぬきにくい)

難易度高し!難しい「早口言葉」

  • 七生麦七生米七生卵(なななまむぎ なななまごめ なななまたまご)
  • 消費支出費、非消費支出費(しょうひししゅつひ ひしょうひししゅつひ)
  • 商社の社長が調査書捜査中(しょうしゃのしゃちょうがちょうさしょそうさちゅう)
  • 東京特許許可局長、今日急遽休暇許可拒否(とうきょうとっきょきょかきょくちょうきょうきゅうきょきゅうかきょひ)

世界に見る「早口言葉」とは?

「早口言葉」は英語・中国語・韓国語など多くの言語にある

「早口言葉」は日本だけではなく、世界中の多くの言語に存在しています。英語では「tongue twister=舌がねじ曲がる)と呼ばれますが、フランス語、スペイン語、イタリア語、中国語、韓国語など主要言語に「早口言葉」があり、滑舌がにぶくなるような言いにくい言い回しが多く使われています。

また、ジャマイカや南アフリカでは「早口言葉」という言葉遊びがありません。そのため早口言葉の概念や遊び方に首をかしげる光景も見られます。

英語の代表的な「早口言葉」

  • She sells seashells by the seashore(彼女は海岸で貝殻を売っている)
  • Red Lorry, Yellow lorry(赤いトロッコ、黄色のトロッコ)
  • Peter Piper picked a peck of pickled peppers(ピーターパイパーさんは唐辛子の酢漬けを1ペック(約9リットル)購入した)
  • Freshly fried fresh flesh(揚げたての新鮮な肉)
  • He threw three free throws(彼は3回フリースローをした)

まとめ

「早口言葉」は言いにくい音節を複数つなげた文章を早口で言う言葉遊びです。日本でも数多く紹介されていますが、世界中の多くの国でも「言葉遊び」としての早口言葉が存します。「早口言葉」は、いかに早く間違えないように上手に言えるかを競い合う言葉遊びですが、アナウンサーや舞台俳優など言葉を職業とする人にとっては日常手的なトレーニングの一つになっています。

脳の活性化や滑舌改善に役立つ「早口言葉」。小さい頃に一生懸命練習したことを思い出しながら、ぜひ難易度の高いものにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?