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「センチメンタル」の意味とは?使い方や類語・対義語も解説

歌のタイトルや小説の名前など、多くのシーンで使われるカタカナ語「センチメンタル」。か弱く感傷的なイメージで使われますが、意味をしっかり理解して正しい使い方をしていますか?

ここでは「センチメンタル」の意味を中心に、使い方や例文、類語と対義語を解説しています。英語での意味にも触れながら紹介していきましょう。

「センチメンタル」の意味とは?

「センチメンタル」の意味は”感傷的になりやすいこと”

「センチメンタル」の意味は、“感傷的になりやすいこと”です。他にも「感情的な状態」「気持ちや心や弱いさま」という意味があります。英語の「sentimental」のことです。精神的に弱く、感情に影響されやすい状態、気持ちが不安定で傷つきやすい様子、心に風が通るような寂しい様子を指します。

たとえば、いつも家族や友達、仲間と一緒にいることが多い人は、不意に一人になってしまった時に何となく寂しく心が不安定になることもあるでしょう。また、心を打つようなラブソングを聞いたり、夜に思い出の詰まった写真を眺めたりすると、感傷的になることがあります。

何となく泣きたくなる、ほろりとくる、夜空や星空を意味もなくぼんやりとみつめてしまう、こういった状況や様子を「センチメンタル」と言います。

「センチメンタル」の英語の意味は”思い出の詰まったもの”

「センチメンタル」の英語での意味もほぼカタカナ語の意味と同じですが、その他に、大切な人からのプレゼントや子供のころの写真など「思いでの詰まったもの」という意味でも使われます。他人にとってはあまり意味のないものでも、自分にとってはかけがえのないもの、お金に換えられないもの、心の支えになっているもの、これらを総称して「sentimental(s)」と呼びます。

「センチメンタル」の使い方と例文・関連熟語表現とは?

「センチメンタル」の使い方での注意点を含め、例文、関連する熟語表現を紹介します。

「センチメンタル」は精神的ダメージを受けたときに使う

「センチメンタル」は恋心や恋愛に対して使われることが多い表現ですが、その他、仕事や日常生活でのストレスで精神的にダメージを受け、心がやせ細ってしまった時に、傷つきやすい心や内面を表現する時にも使われます。たとえば、上司と取引先と喧嘩をしたり、仕事で大失敗をしてしまった時など、心が傷ついた時に「センチメンタルな気分」「センチメンタルな気持ち」というように文脈に用いることができます。

また、心が強くポジティブに活動している時には「センチメンタル」という表現は使いません。環境や周囲の状況、何らかの相手とのやりとりで気持ちや精神が傷つき、メンタルが弱くなった時に「センチメンタル」という表現を使いましょう。

「センチメンタル」をネガティブな意味合いで使わない

「センチメンタル」は感情に影響されやすく感傷的な状態を意味する言葉ですが、心が後ろ向きで、思考やものごとへの捉え方がネガティブであるという意味合いで使うのは適切ではありません。あくまで「センチメンタル」は感情に動かされやすく、気持ちが感傷的になっている様子を指す時だけに使うようにしましょう。

「センチメンタル」を使った例文

「センチメンタル」を使った例文をいくつかご紹介しましょう。

  • センチメンタルな気分に浸るのもいいけど、いち早く復帰ることも大切だ。
  • 上司と喧嘩をしてしまい、心がセンチメンタルになってしまった。
  • 突然の異動通知で、驚きと同時にセンチメンタルな感情が走った。
  • 友人からセンチメンタルな手紙を受け取り、涙が止まらなかった。
  • 秋の夜長に悲しいラブソング。実にセンチメンタルな気分である。

「センチメンタル」に関連する熟語表現

「センチメンタル」に関連する熟語表現をご紹介しましょう。

  • センチメンタルジャーニー(sentimental jurney):感傷旅行
  • センチメンタリズム(sentimentalism):感情主義
  • センチメンタリスト(sentimentalist):感傷家、涙もろい人
  • アンチ・センチメンタリスト(anti-sentimentalist):感傷的なことを嫌う人

「センチメンタル」の類語と対義語とは?

「センチメンタル」の類語は”哀愁”や”メランコリック”

「センチメンタル」の類語は「感傷的」や「感情的」の他、寂しく物悲しいことを意味する「哀愁」や「哀感」、「うら悲しさ」「やるせなさ」「切ない気持ち」「空白感」などがあります。

また、「センチメンタル」と同じカタカナ語の類語には、物思いにふけ、憂鬱な気持ちを表す「メランコリック(melancholic)」があります。「センチメンタル」と「メランコリック」は使い分けが難しいですが、憂鬱でブルーな気分が強い時は「メランコリック」を使う方が良いでしょう。

「センチメンタル」の対義語は”理性的”

「センチメンタル」の正式な対義語はみつかりませんが、「センチメンタル」が理論や理性よりも感情に依拠している状態であるとすれば、対義語となるのは道理や論理が感情を超越している意味を持つ「理性的」が最も対義語に近い表現だと考えられます。

まとめ

「センチメンタル」は英語の「sentimental」のことで、「感傷的なこと」「傷つきやすいさま」「心や気持ちが弱っている」という意味を持つカタカナ語です。一般的には恋愛や友人関係、ストレスなどで精神的に弱くなり、感情にに影響されやすいような状態を指します。

友達とワイワイ楽しむよりも、今は一人で静かに音楽を聞いていたい、訳もなくなぜか涙がこぼれてくる、というような「感傷的」な状況で「センチメンタル」を使いましょう。