「左様でございます」という言葉の意味を知っていますか?ビジネスシーンなどでよく使われる言葉ですが、使い方を間違えれば不自然な言い回しになってしまいます。「左様でございます」の正しい使い方やシーン別の例文を紹介するので参考にしてみてください。
「左様でございます」の意味や類語
「左様でございます」の意味は「その通り」
「左様でございます」とは、「その通り」という意味です。相手の話を肯定する際に使用されます。注意が必要なのは、何かを思い出した時などにも「そうそう」「そういえば」という意味で使われることもあるので、文脈を見て判断してください。
「左様でございます」の類語は「ごもっとも」
「左様でございます」の類語には「ごもっともでございます」や「おっしゃる通りでございます」「その通りでございます」という言葉があります。「左様でございます」が堅苦しい場面や仰々しい場面には、類語を使って言い回しを変えてみてください。
「左様でございます」は敬語?使う時の注意点
「左様でございます」は敬語として正しい
「左様でございます」という言葉は正しい敬語表現です。「左様」という言葉自体は敬語ではなく「ございます」のみが敬語となるので、二重敬語になる心配もありません。目上の上司に対して使うことも可能です。
例えば、「今日の会議は14時からだったかな?」という上司からの質問に対して「左様でございます。現在進行中の案件について担当者より報告があるようです。」というように使えます。
「左様でございます」を多用しない
「左様でございます」という言葉は敬語表現ですので、上司へ使っても問題はありません。ですが古い言葉ですので、人によっては使われることに違和感を持つ人もいます。感じ方は人それぞれ異なるので、相手への肯定が続くようであれば類語の「その通り」や「おっしゃる通り」に置き換えてみてください。
「左様でございますね」は不自然
「左様でございます」の語尾に「ね」をつけて「左様でございますね」という言葉を使うことは不自然ですので控えましょう。語尾に「ね」を付けることでフランクな言葉使いになってしまいます。状況によっては柔らかい物言いが伝わるため、語尾に「ね」を付けることもありますが、ビジネスシーンにおいては使わない方が適切です。
「左様でございます」のシーン別使い方
ビジネスシーンで使う際
「左様でございます」という言葉をビジネスシーンで使う際は、相手の話を肯定する状況で使われることが主流です。例えば、飲食店の接客シーンにて「今日のおすすめはオムライスなの?」というお客様の質問に対し「左様でございます。本日限定メニューですので、この機会に是非お召し上がりください。」というように使います。
上記の例文ですと「左様でございます」という言葉は、相手の「今日はオムライスなの?」という質問を「その通りです」と肯定していることになります。相槌として「左様でございます」を使うことに、違和感を覚える人もいるので使う際は注意してください。
上司にメールで「左様ですか」を使う
「左様ですか」は相手の意見を肯定する意味ではなく、相槌の意味を持っています。例えば今日開かれるはずの会議が中止になったことを、上司からのメールで伝えられた際「左様ですか。大切な会議だと聞いていたのですが、何かあったのですか?」という文章になります。
上記での「左様ですか」には「そうですか」という意味が含まれており、相槌として使われています。ただ、相槌として「左様ですか」を使うことに違和感を覚える人もいるので、あまり多用せずに「そうですか」や「そうなのですか」と置き換えても良いでしょう。
電話対応で「左様でございますか」を使う
電話対応の際も「左様でございます」を使うことができます。例えば電話越しにクレームを言われた場合「左様でございますか。この度はご迷惑をお掛けてしまい、大変申し訳ございませんでした。」と使えます。
相槌の意味で「左様でございますか」を使っているのですが、「そうですか」や「そうなのですか」を使うと、他人事で心が籠ってない謝罪に聞こえてしまうので「左様でございますか」を使うことが適しています。「左様でございます」の方が適切な場合もあるので、使い分けましょう。
面接時に「左様でございます」を使う
面接の際にも「左様でございます」を使うことができます。例えば面接官から「君は学生時代ボランティア活動に積極的だったようだが」と言われた場合「左様でございます。自分でも人の役に立つことができるということを知り、様々なボランティア活動へ参加致しました。」というように使えます。
まとめ
「左様でございます」はシーンによって肯定を意味する場合と相槌として使われる場合があります。「左様でございます」を使うことにより堅苦しく仰々しい文章になるため、場面に合わないと感じる際は類語を使うなどして言い回しを変えてください。丁寧でスムーズな会話ができるよう、意味を理解し正しく使いましょう。