「フォロワーシップ」の意味とは?ビジネス・就活・看護での使い方

「フォロワーシップ」とはフォロワーである部下やメンバーがリーダーをサポートすることで、ビジネスだけでなく看護の現場でも使われています。今回は「フォロワーシップ」の意味とリーダーシップとの関係、フォロワーシップ理論について解説し、ビジネス、就活や看護での活かされ方や英語表現も紹介します。



「フォロワーシップ」の意味

「フォロワーシップ」とは「リーダーをフォロワーが補佐すること」

「フォロワーシップ」とは目的を達成するために活動するグループのリーダーをフォロワーと呼ばれるメンバーが補佐すること、またはフォロワーのリーダーを補佐する能力のことです。転じて、リーダーに限らず人を助ける人の能力のこともフォロワーシップと呼ばれます。

グループのリーダーを補佐することで、結果的にグループが所属している組織にも貢献することになります。

 大切なことは明確な目的と信頼関係

フォロワーシップのフォロワーの在り方は、リーダーから与えられたことをフォロワーがすることだけでなく、リーダーを補佐するためにフォロワー自らが判断して行動します。目的達成のためならば、リーダーに意見することもあるでしょう。

そのためフォロワーシップで大切なことは、明確な目的をグループ全体が共有して、リーダーとフォロワーがいい信頼関係を築くことです。フォロワーの反対意見に、リーダーが腹を立てて目的達成ができなくなるようではフォロワーシップは成り立ちません。

リーダーとフォロワーとの信頼関係と明確な目的を共有し、協力しながらプロジェクトを進めることでフォロワーシップが成り立ちます。

 フォロワーシップ理論はフォロワーシップの体系化

フォロワーシップ理論は、米国カーネギーメロン大学のロバート・ケリー教授によって提唱されたフォロワーを体系的に捉えた理論です。

フォロワーは貢献力と批判力の2つから成り、理想とされるフォロワーとは、リーダーの指示に従って事業の運営や組織に貢献しながら、リーダーからの支持を分析し、必要な場合にはリーダーに反対意見を述べるような高い批判力も兼ね備えていると定義されています。

ビジネスでのフォロワーシップの使い方

効率的な事業運営に生かされるフォロワーシップ

急速に成長するビジネスフィールドに価値観も多様化すると、リーダーが部下に指示を出し部下はそれに従うだけといった事業の進め方では事業効率は上がりません。

フォロワーシップならばフォロワーはリーダーの指示を待つことなく働くことができるので、効率的に事業の進めることができます。

 フォロワーシップの特性とリーダーシップの関係

フォロワーシップは、フォロワーシップの特性とリーダーシップのそれぞれ生かされることが重要です。

リーダーは明確な目的を示し、フォロワーはその実現のための方法を考えます。フォロワーは自主的に活動しますが、どのような状況でも決定権はリーダーが持っているので、最終的な判断はリーダーに任せるといったそれぞれの立場を尊重した関係を構築することが大切です。

 フォロワーは補佐としての立場を忘れないこと

フォロワーシップで大切なことは、フォロワーの自主的な行動と組織への貢献です。しかしフォロワーが出しゃばってチームとしての協調性を欠くようではフォロワーシップが裏目に出てしまいます。

リーダーも完ぺきではなく失敗もすることがあります。リーダーの失敗を責めるのではなく補佐するのがフォロワーの役割です。

 フォロワーシップ研修は中堅社員向けの研修

中堅社員がリーダーをどのように補佐できるのかを学ぶフォロワーシップ研修では、フォロワーシップの概要を学び、フォロワーである部下の位置づけや役割、上司や組織と協働することができるのかを知り、部下が上司に対するコミュニケーションの取り方を身につけます。

 「フォロワーシップ」と「メンバーシップ」の違い

「メンバーシップ」は自分の役割遂行が優先

「メンバーシップ」とは単にグループの構成員か、構成員としての資格や地位のことを意味します。「メンバーシップ」のメンバーがすることとは、目的を果たすために自分の役割を遂行で、時には他のメンバーと協力もします。「フォロワーシップ」においてもフォロワーはリーダーを助けるために自主的に活動をしますが、その点ではメンバーシップも変わりありません。

「フォロワーシップ」との違いは、「メンバーシップ」では自分の役割を果たすことに重い気が置かれていて、その結果としてグループに貢献します。一方、「フォロワーシップ」はリーダーへの貢献に重点が置かれているという点で違いがあります。

フォロワーシップと就活

就活でアピールされるフォロワーシップ能力

フォロワーシップ能力を求める企業が多いため、就活時に就活生のフォロワーシップ能力が見られることがあります。

チームリーダーとして学生時代に活躍した人ならば、入社してフォロワーとなった時、リーダーの経験からどのような補佐を求められているのかがわかるため、フォロワーシップ能力が高いと判断されることがあります。

面接でグループディスカッションがあった場合、口数が少なくても他の人の意見を分析して参考になるような意見を述べていれば、フォロワーシップ能力を高く評価されることがあり、採用への足掛かりになる可能性があります。

看護におけるフォロワーシップ

フォロワーシップでチームワークが活性

医療現場で働く看護婦や看護師の間でも、フォロワーシップは活用されています。

病院などの看護の現場では、リーダーが中心となり他の看護婦や看護師と支え合うフォロワーシップにより、患者の状態を報告し合い、お互いが誠実にかつ率直に対応することで、より効率的に仕事を進められます。手術では、リーダーの指示に従うだけでなく臨機応変な対応を求めらえることもあり、フォロワーシップの精神が大切です。

フォロワーシップを身につけるためのトレーニングを行う医療現場もあります。

「フォロワーシップ」の英語表現

「フォロワーシップ」は英語で「followership

英語で「フォロワーシップ」は「followership」です。英語圏でも「followership」は「フォロワーシップ」と同じ意味で使われていますが、ビジネスだけでなく、看護、教育、軍隊などあらゆる分野で「followership」が活用されています。

  • “Because of the Followership, we have good teamwork.”
    「フォロワーシップのお陰で私たちのチームワークはいい」
  • Followership makes our business more efficient.”
    「フォロワーシップは私たちのビジネスをより効率的にした」

まとめ

「フォロワーシップ」とは目的達成のために、チームのメンバーが補佐することです。メンバーであるフォロワーは、リーダーから与えられた指示を実現するために自主的に取り組み、結果として組織への貢献も果たせます。