「繁忙期」とは「忙しい時期」を意味する言葉で、「繁忙期を迎える」などの使い方をします。「IT業界や飲食店の忙しい時期を知りたい」「反対の意味をもつ閑散期とは?」という方に向けて、「繁忙期」の使い方や時期、類語と対義語を紹介します。
「繁忙期」の意味と使い方とは?
「繁忙期」の意味は”仕事が忙しい時期”
「繁忙期」の意味は、“仕事が忙しい時期”のことです。読み方は「はんぼうき」で、「繁忙」が「やることが多くて忙しいこと」を意味します。働いている業界や仕事内容によって繁忙期はことなりますが、飲食や公共事業など幅広く「繁忙期」は存在します。
特定の時間帯が忙しいことを「繁忙期」というのではなく、期間や時期を「繁忙期」と表すため、単に忙しい状況をさす言葉として使用するのは控えましょう。
「繁忙期を迎える」は”忙しい時期を迎える”状況で使用
「繁忙期」の使い方に「繁忙期を迎える」があります。「繁忙期を迎える」とは「仕事が忙しい時期を迎えること」を意味しています。例えば、「来週から繁忙期を迎えるため、社員一同頑張ろう」という例文。
上記の文章のように、これから忙しい時期になる状況で使用しましょう。
- 繁忙期は仕事がおわらずに残業が続くためしんどい
- 来月から繁忙期を迎えるため、人手を増やさないといけない
- 繁忙期と閑散期では、心の余裕が全く異なる
「繁忙期」の類語と対義語とは?
「繁忙期」の類語”書き入れ時”
「繁忙期」の類語には「書き入れ時」が当てはまります。「書き入れ時」とは「商売において利益が多いとき」を意味する言葉で、読み方は「かきいれどき」です。たとえば「明日から繁忙期に入るため、料金が2倍になる」という例文。
上記を「書き入れ時」で言い換えると、「明日から書き入れ時のため、料金が2倍になる」となります。
「繁忙期」と反対の意味をもつ”閑散期”
「繁忙期」と反対の意味をもつ言葉が「閑散期」です。「閑散期」とは「仕事が忙しくない時期」を意味する言葉で、「かんさんき」と読みます。「繁忙期」が忙しい時期を意味しているため、「忙しくない時期」を意味する「閑散期」が対義語となります。
また、「閑散期」の他に「オフシーズン」なども「繁忙期」の対義語に当てはまるため、「忙しくない時期」を表したいときに使用してみましょう。
「繁忙期」はいつ?業界別に時期を紹介
飲食店の繁忙期は12月・3月
飲食業界の繁忙期は12月や3月です。居酒屋やカフェなど、飲食店の種類にもよりますが、12月は忘年会があり3月(4月)には歓送迎会があるため、基本的には忙しい時期となります。
また12月、3月以外にもお店によってはクリスマスや学生の夏休みなど、イベントによって繁忙期となる可能性があります。
IT業界の繁忙期は職種によってさまざま
IT業界の繁忙期は、職種や仕事内容によってさまざまです。特定の時期に忙しくなるのではなく、納期の締め切り前日や、システム開発のテスト期間中に忙しくなります。また、プロジェクトの期間が短かったり、予算が少なかったりすると忙しくなる傾向があります。
アパレル業界の繁忙期はイベント時
アパレル業界では、セールや大型連休などのイベント時が繁忙期となります。1年を通して春のバーゲンや夏のバーゲンなどが店舗によって開催され、イベントにあわせて顧客が集まります。
また、夏物を多く取り扱っているショップでは夏前に、冬物を多く取り扱っているショップでは冬前になど、お店の特徴にあわせて繁忙期が異なるのも特徴です。
ホテル業界の繁忙期は大型連休
ホテル業界では、大型連休が繁忙期となります。5月や9月にある大型連休やお盆、年末年始など世間がまとまった休みをとる時期に、ホテル業界は忙しくなります。また、ホテルの立地によっては、学生の修学旅行シーズンや花見などの業楽シーズンにも忙しくなるようです。
ビジネスホテルの場合、基本的な繁忙期はリゾートホテルやシティホテルと同じですが、近くで大きなイベントなどがあると、ビジネスホテルの価格帯が安価なことから利用客が増加します。
「繁忙期」の英語表現とは?
「繁忙期」は英語で”Busy season”
「繁忙期」は英語で”Busy season”です。「Busy」が「忙しい」を、「season」が「時期」を意味しており、「繁忙期」を表す状況で使用できます。たとえば、「Summer is a busy season」という文章。
上記の文章だと「夏は繁忙期だ」という意味になります。また、「Busy season」以外にも、「最も忙しい時期」を意味する「high season」や、「絶頂期」を意味する「Peak season」なども使用できます。
まとめ
「繁忙期」とは「仕事が忙しい時期」を意味する言葉で、「繁忙期を迎える」などの使い方をします。職業や担当している仕事内容によって繁忙期は異なり、飲食店では12月や3月に、ホテル業界では大型連休が繁忙期となります。
繁忙期の対義語には「忙しくない時期」を意味する「閑散期」が当てはまり、類語には「書き入れ時」が当てはまるため、言い換えてみましょう。