「晒す」の読み方と意味とは?使い方と併せて類語・英語も紹介

「晒す」は見してあまり見慣れない言葉の一つ。読み方はもちろん意味や使い方を正しく理解している人は少ないかもしれません。もともと「晒す」にはいくつかの意味がありますが、現代ではインターネットの被害に関して使われることもあります。

ここでは「晒す」の読み方、意味、使い方と例文、類語と対義語、英語表現について解説していきましょう。



「晒す」の読み方・意味と使い方の例文

「晒す」の読み方をはじめ、「晒す」が持つ5つの意味と使い方の例文を紹介します。

「晒す」の読み方は「さらす」

「晒す」の読み方は「さらす」です。同じ読み方で別の漢字表記「曝す」がありますが、意味はほぼ同じとなります。

「晒す」の5つの意味と使い方の例文

以下に「晒す」の主な意味と使い方の例文を挙げてみましょう。

1.日光や雨風に当たる状態にしておく、干す
太陽に晒された植物はカラカラになってしまった。
犬小屋は暴風雨に晒され壊れてしまった。
天気がいいから、日光に布団を晒しておこう。

2.薬品処理で白くする、漂白する
ソースやワインの染みを薬品に晒す。
しばらくの間、タオルを漂白剤に晒しておくように。

3.苦み・辛み、色を取り除くために水に浸す
ネギの辛みを取るために、水に晒しておこう。
水に晒して、布巾の色をぬくことにした。

4.人目に触れるようにする
同僚は駅の階段で転んでしまい、恥を晒したと言っていた。
宴会ではしゃぎすぎて、またしても酔態(悪態)を晒してしまった。

5.危険な状態に身を置く
荒波でサーフィンをするとは、身に危険を晒すようなものだ。
家族を台風の危機にさらさないように、家屋を万全に補強した。

現代では「ネット上で個人情報を無断開示すること」を指す

現代においては「晒す」という言葉を「ネット上で名前やメールアドレスなどの個人情報を無断で開示することを意味することがあります。「晒す」がもともと意味する「人目に触れるようにする」から転じ、ネットで勝手に他人の情報を掲載することを意味する言葉として使われるようになりました。そのため、ネット上における「晒し」という言葉は、良い意味では使われることはありません。

「晒す」の類語と対義語

「晒す」の類語は「暴露」「暴く」「漂白」など

「晒す」の類語は、「晒す」が示すそれぞれの意味合いによって異なります。

「日光や雨風にそのままにしておく」という意味では「当てる」「暴露」「露出」「吹きさらし」など、「薬品で白くする」という意味では「漂白」「褪せる(あせる)」、辛みや色を取り除くという意味では「除去」「そぎ取る」「取り去る」、人目に触れるようにするという意味では「丸見え」「暴く」「むき出し」「露出」、また危険な状態に身を置くという意味では「むき出し」などが挙げられます。

「晒す」の対義語は「隠匿」「隠蔽」

「晒す」の「人の目に触れるようにする」という意味での対義語にあたるのは、こっそりと人に見つからないように包み隠すことを意味する「隠匿(いんとく)」や、ものごとを他のものを故意に覆い隠すことを意味する「隠蔽(いんぺい)」などがあります。

ことに「隠蔽」においては、人に見られては不都合なものごとや悪事を隠す行為を表す四字熟語「隠蔽工作」は、社会時事に関するニュースで頻繁に見聞きする表現でしょう。

「晒す」を英語で表現すると?

「晒す」の英語表現と英語例文を紹介します。

「晒す」の英語はさまざま

日本語の「晒す」にいくつか意味があるように、英語も意味や使い方によって適切な表現が異なります。一般的には「危険に身をさらす」か「人の目に触れる」という意味で使うのが最も多いですが、下記で挙げるフレーズを覚えておくと、英語でコミュニケーションをする際に役立つでしょう。

危険に身を置く:lay open, jeopardize, endanger, risk
人目に触れるようにする:expose, show

「晒す」の英語例文

  • You should not jeopardize your career as a consultant for nothing.
    コンサルタントとしてのキャリアを危険にさらしてはいけない。
  • I feel nothing but embarrassed after I exposed myself in an abusive manner.
    悪態をさらし、恥ずかしい思いでいっぱいだ。

まとめ

「晒す」は「曝し」とも表記することができ、意味は「日光や雨風に当て、そのままの状態にしておく」「薬品で白くする」「苦みや色を取り除く」「人目に触れるようにする」「危険な状態に身を置く」などの意味を持ちます。現代においては「ネット上で個人情報を無断掲載すること」を意味する言葉としても使われ、大きな社会問題ともなっています。

また、ビジネスでは「経営危機にさらされる」「キャリアを危険にさらす」「会社の機密情報を他人にさらす」などのように使うこともあるでしょう。「晒す」は想像以上に使用頻度が高い言葉です。意味と使い方を把握して、会話に上手に取り入れていきましょう。

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某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。