「コンバージョン」の意味とは?コンバージョン率など用語も解説

「コンバージョン」とは、デジタルマーケティングやウェブサイトの運営に関わる者であれば、必ず知っておくべき言葉のひとつです。今回は「コンバージョン」の意味に加え、事例と使い方を解説。また、「コンバージョン率」や「コンバージョンタグ」などの用語を紹介するとともに、英語における表現についてもお伝えします。

「コンバージョン」の意味とは?

デジタルマーケティングにおいては「成果」の意味

「コンバージョン」の意味は、”成果”です。デジタルマーケティングやウェブサイトにおいてはこの意味で使われます。ユーザーに最終的にどのような行動をとって欲しいかのゴールを「コンバージョン」として定めます。

建築の分野における意味は「用途の転換」

建築分野や不動産業界における「コンバージョン」とは、“建物を元の用途と別の使い方へ転換する”こと。たとえば、倉庫から住宅へ、オフィスビルをマンションやホテルへと大幅なリフォームを行うのが「コンバージョン」です。

カメラでは「焦点距離の変換」の意味として使う

「コンバージョンレンズ」とは、カメラのレンズに装着して焦点距離を調整するレンズを「コンバージョンレンズ」と呼びます。装着する前のレンズの焦点距離を、マクロや魚眼・広角などに変換するレンズです。

ラグビーでは「得点方法」を意味する

ラグビーにおける「コンバージョン」とは得点方法のひとつ。トライを行った場所により蹴る位置が決まる「コンバージョンキック」や「コンバージョンゴール」などは、ラグビーにおける用語です。

「コンバージョン」の事例と使い方とは?

デジタルマーケティングにおける事例

デジタルマーケティングにおいて、「コンバージョン」が具体的に何をさすのかは、実施した内容と目的によって異なります。たとえば、ウェブ広告を掲出した際に、バナーをクリックしてもらうことは広告施策における「コンバージョン」のひとつです。通販の広告である場合は、バナーをクリックして訪れたページにおいて実際に商品を購入するまでを「コンバージョン」とすることもあります。

また、ウェブサイトにおいては、ページの目的によって「コンバージョン」が変わります。

「コンテンツを最終ページまで読んでもらうこと」「問い合わせ」「カタログのダウンロード」など、ページの目的が「コンバージョン」となります。

「コンバージョン」は目標の達成度を図るために使う

デジタルマーケティングにおいては、「コンバージョン」は目標の達成度合いや、費用対効果を図るために使います。たとえば、バナー広告を出稿した際、実際にクリックされた数が多いほど、高い費用対効果があったと見なされます。

「コンバージョン」を使った用語とは?

「コンバージョン数」

「コンバージョン数」とは「コンバージョンした数」のこと。成果を達成した数を意味しています。

「コンバージョン率」

「コンバージョン率」とは、コンバージョンが達成された割合のこと。「成果率」や「コンバージョンレート(conversion rate)」「CVR」などとも呼ばれます。

「コンバージョン率」は、コンバージョン数が母数においてどれほどの割合となるかを計算して割り出します。たとえばウェブサイトの成果をユーザーからの問い合わせであると設定する場合は、ウェブサイトからの問い合わせ数をサイトを訪れたユーザー数で割ります。

また、ウェブ広告においては、母数は「バナーが何回表示されたか」となります。実際に広告バナーがクリックされた回数を、バナーが表示された回数で割ったものが、「コンバージョン率」です。

「コンバージョンタグ」

「コンバージョンタグ」とは、コンバージョン数を取得するために、ウェブサイトのページに貼り付けるタグを意味しています。「トラッキングコード」と呼ばれるものの一種で、Webサイトのページにタグを貼り付けることで、実際にユーザーがページを見た回数をカウントすることができます。「Google Analytics」などアクセスログ解析ツールのタグを使う場合もありますが、Googleなどウェブ広告の媒体が指定するコンバージョンを図るタグを主に意味します。

「コンバージョン指標」

「指標」とは、評価や判断をするための物事につける目印のこと。したがって「コンバージョン指標」とは、「成果を図るための指標」と言う意味となります。ウェブ広告を実施する場合は、媒体の平均値や他社の実績、自社で前回実施した場合の実績などを鑑みて、「コンバージョン指標」を決定します。

「コンバージョンポイント」

「コンバージョンポイント」は、ウェブサイトのページにおける「成果を達成するポイント」のこと。たとえば、「問い合わせはこちら」などメールのアイコンや、「カタログをダウンロードする」などのダウンロードボタンを、コンバージョンポイントとする場合があります。

「コンバージョンエリア」

「コンバージョンエリア」とは、「コンバージョンポイント」同様の「ページにおける成果を達成するエリア」を意味する言葉です。広告バナーをクリックした際に表示される「ランディングページ」と呼ばれるページにおいては、特に「コンバージョンエリア」が重要な役割を持ちます。

「コンバージョン」の英語表現とは?

英語では「conversion」を使う

「コンバージョン」を英語で使う場合には、“conversion”を使います。「conversion」の本来の意味は、「変換」や「転化」「改装」などですが、日本語の「コンバージョン」同様のマーケティング用語としても使います。

また、「conversion」を省略した「CV」は、「コンバージョン」と言うカタカナ語同様、日本においても使われることが多い言葉です。「コンバージョン」と「CV」は、合わせて覚えておくのがよいでしょう。

まとめ

「成果」を意味する「コンバージョン」は、デジタルマーケティングやウェブサイトに関わる場合は、必ず知っておくべき言葉のひとつです。成果がどう達成されたかを図る「コンバージョン率」や、「コンバージョン」を図るためにあらかじめ設定しておく「コンバージョンタグ」などの用語も合わせて理解しておくことが必要となります。また略語の「CV」も「コンバージョン」に変わって使われることが多い言葉であるため、合わせて覚えておいてください。