チャネルとは?ビジネスや生物における意味や使い方も詳しく解説

ビジネス系やサイエンス系の情報番組などでよく見聞きする言葉に「チャネル」があります。会話や文脈を通して何となくニュアンスは把握できるものの、分野によって意味が異なるため困惑してしまうこともあるでしょう。

ここでは「チャネル」に着目し、英語表記、分野別の意味、使い方と例文、また「チャネル」のつく熟語表現を紹介させていただきます。

「チャネル」の意味と語源

「チャネル」の基本的な意味は「水路」「流れ」「運河」

「チャネル」の基本的な意味は「水路」「流れ「運河」です。

「チャネル」にはたくさんの意味がありますが、これらの意味をイメージしておくと分野別での意味も理解しやすいので、まず「水の流れる道」「水の流れ」という基本的な意味をおさえておきましょう。

英語の「channel」が語源

「チャネル」は英語の「channel」をカタカナ語にしたものです。英語表記からもわかるように、ローマ字読みだと「チャンネル」となりますが、意味や使い方は「チャネル」と同じです。英語での発音は「チャネル」に近く、耳から入る発音はほぼ「チャノ」となります。

「チャネル」の分野別の意味

ビジネスでは「商品の販売・流通・情報ルート」

ビジネスやマーケティング分野での「チャネル」は主に商品の「販売・流通・情報ルート」という意味で使われます。「販売チャネル」「流通チャネル」「情報チャネル」の3つのチャネルをマーケティングチャネルと呼んでいます。

「販売チャネル」は販売手段や方法、販売を実行する場所を意味します。「流通チャネル」は卸元、小売店、配送、消費者というように商品が移動する物流の流れや手段を意味します。また「情報ルート」はSNSやウェブサイト、コマーシャルや新聞広告など、消費者が情報を手に入れる場所や手段を意味します。

IT分野では「電気信号・データの伝送路」

ITやコンピューター関連の分野では、「チャネル」は「電気信号・データの伝送路」という意味で使われます。つまり電気信号が通る経路や、コンピューターと周辺機器との間でデータが送られる伝送路を指します。

またコンピューター内には情報の通り道を意味する「データチャネル」「通信チャネル」、ケーブルを使った通り道である「物理チャネル」がありますが、加えてソフトウェアの観点から見る論理通路を「論理チャンネル」と呼んでいます。

生物分野「イオンチャネル」は「イオンの通り道」

生物分野には「イオンチャネル」という「細胞を透過するための情報処理装置」があります。「イオンチャネル」は細胞が持つ情報伝達機構の一つでタンパク質でできており、外からの刺激を受けて開き、細胞膜の代謝の動きや電位などを変化させることができるのが特徴です。

これらのプロセスにおいて細胞にイオンを通過させるため「イオンの通り道」、つまり「イオンチャネル」と呼ばれるようなった経緯があります。

「チャネル」の使い方とビジネス・IT分野での例文

「チャネル」の新しい使い方も続々登場

上記でもご説明させていただきましたが、「チャネル」は分野によって異なる意味があります。しかし、基本的には「水路」「経路」「水の流れ」などのように「何かが通る道」という解釈を念頭においておけば、意味の解釈や使い方において何ら難しいことはありません。

むしろ「チャネル」の意味を膨らませた新しい使い方も続々登場しています。たとえば、就職やリクルートなどのシーンで「彼は有力なチャネルを使って就職を決めたらしい」という会話が聞いたなら、それは就職できた通路、「有力な人脈や口利き、コネやつて」などを意味します。また、なかなか手に入らないチケットが入手できた時「チケット入手までの効果的なチャネル(入手経路)を見つけた」と自慢する人もいるでしょう。

ビジネス分野での例文

  • 新規開拓を成功させるためにも、有力なチャネルを確保しておくべきだ。
  • SNSを最大限に利用した、販促でのチャネル効果がみられる。
  • ドライフルーツの全ての輸入チャネルを調べてもらえないか?

IT分野で例文

  • 通信機器会社が提供するチャネルサービスは音楽やスポーツ情報など充実している。
  • データチャネルが正常に機能していないため、早急の改善が必要だ。
  • IT業界においてチャネルは欠かせない情報の通り道である。

「チャネル」の熟語表現とその意味

オムニチャネルは「販売経路を統合すること」

「オムニチャネル(omni channel)」とは、あらゆる販売経路をまとめ統合することを意味する言葉です。たとえば、ランニングマシーンを購入するには店舗に足を運ぶ他、オンラインでの購入、テレビ・カタログ通販などのいくつかの方法があります。

このように複数の購入経路を設定することで、消費者に「買いやすさ」を提供したり、在庫不足でも別店舗から取り寄せたり、追加発注をするような販売形態を「オムニチャネル」と呼んでいます。ちなみに「omni」には「すべての」という意味があります。

チャネルドレーンは「体内に溜まった液体を排出する排液管のこと」

「チャネルドレーン(channel drain)」は医学的用語の一つで、「創傷部や傷口に溜まった液体や尿、血液やリンパ液などを排出する排液管」のことです。「チャネルドレーン」での「チャネル」の意味は尿管や血管などの場所を指しています。

まとめ

「チャネル」は英語の「channel」のことで、「水路・経路・水の流れ」という基本的な意味を持ちます。ビジネスやマーケティング分野では商品の「販売・流通・情報ルート」、IT分野では「データや情報が通る道」、生物分野では「イオンチャネル」という言葉を用いて「細胞を透過する情報処理装置(イオンの通り道)」という意味で使われます。

社会人になるとさまざまな分野で働く人との交流も増えてくるでしょう。ぜひ、分野別に異なる「チャネル」の意味をしっかり抑えて、スムーズな会話を心がけましょう。