「お疲れ様」と「ご苦労様」の違いとは?意味や使い方を解説

「お疲れ様」と「ご苦労様」は相手を労う言葉で、ビジネスでは「お疲れ様」を目上に、「ご苦労様」を目下に使用するという違いがあります。「いつから使い分けがされたのか?」「お疲れ様・ご苦労様以外の表現は?」という方に向けて、「お疲れ様」「ご苦労様」の違いや敬語表現、類語「お世話様」や英語表現を解説します。



「お疲れ様」と「ご苦労様」の意味と違い

「お疲れ様」「ご苦労様」の意味は「労い」

「お疲れ様」と「ご苦労様」は、どちらも「労(ねぎら)い」を意味する言葉です。「お疲れ様」は「相手の苦労を労う」を意味し、「ご苦労様」は「依頼した仕事に対する苦労を労う」を意味します。

「お疲れ様」「ご苦労様」は使う相手が違う

「お疲れ様」と「ご苦労様」はどちらも相手を労う言葉ですが、2つには違いがあります。一般的に「お疲れ様」は目下が目上に対して使用する言葉で、「ご苦労様」は目上が目下に対して使用する言葉です。

どちらも労いを表しますが、とくにビジネスシーンでは目上に対し「ご苦労様」を使うのは失礼とされているため、注意しましょう。

「お疲れ様」と「ご苦労様」の使い方の違い

敬語を加えた「お疲れ様です」「ご苦労様です」

「お疲れ様」や「ご苦労様」は敬語を加えて、「お疲れ様です」「ご苦労様です」のように使えます。ビジネスシーンでは退勤時の挨拶としてや、相手の苦労を労う言葉として使用しましょう。

また、同等の立場である人同士がお互いを労う状況では、「お疲れ」と「様」を除いて使うこともできます。

「お疲れ様」と「ご苦労様」の例文

  • 暑い中イベントの準備、お疲れ様です
  • 今月で閉店ということで、長い間お疲れ様でした
  • 本日の業務はここまでとしましょう。皆様お疲れ様でした
  • いつもお勤めご苦労様です
  • 寒いなか配達ご苦労様です
  • 今日はご苦労様。Aさんのおかげでプロジェクトの成功が見えてきたよ

「お疲れ様」と「ご苦労様」の使い分けはいつから?

「お疲れ様」と「ご苦労様」の使い分けは2000年頃から

目上の相手へは「お疲れ様」を、目下の相手へは「ご苦労様」をという使い分けがされたのは、2000年頃となっています。言葉の歴史で見ると、「ご苦労様」の方が古くから存在する言葉で、丁寧とされている「お疲れ様」の方が新しい言葉です。

本来「ご苦労様」は目上に使う言葉だった

現代では、目下へ使うとされている「ご苦労様」は、本来だと目上の相手へ使用する言葉でした。

目下へは「大儀(たいぎ)であった」が使われており、大正時代から「ご苦労様」が目下に使われるようになったのです。現代では「お疲れ様」を目上に使うとされていますが、なかには目下の者からの「労い」は上から目線で失礼だ、という考えもあります。

一般的なビジネスマナーでは「お疲れ様」が正しいとされていますが、人や状況によっては「大変勉強になりました」や「お先に失礼いたします」など、言い換えることも大切です。

「お疲れ様」と「ご苦労様」の類語表現とは?

「お疲れ様」「ご苦労様」の類語「お世話様」

「お疲れ様」「ご苦労様」の類語に当てはまるのが「お世話様」です。「お世話様」は相手を労う状況で使われる言葉で、「お世話様です」や「お世話様でした」などの使い方をします。「お疲れ様」「ご苦労様」と比較すると、ニュアンス的には「ご苦労様」に近い言葉で、目上の相手へは失礼と捉えられることがあります。

「お世話様」は「労り」以外に「感謝」を表す

「お疲れ様」「ご苦労様」の類語に当てはまる「お世話様」という言葉。「お世話様」には「労り」以外に、「感謝」という意味も含まれています。相手が自分のために何かをしてくれた状況で、「お世話様」を使うことにより感謝を伝えることができます。

「お疲れ様」と「ご苦労様」の英語表現は?

「お疲れ様」「ご苦労様」に該当する英語はない

「お疲れ様」や「ご苦労様」に当てはまる英語表現はありません。退社するときの挨拶として「お疲れ様」や「ご苦労様」を使う習慣はなく、「Bye」や「Good night」など「さようなら」を意味する言葉を使い、別れの挨拶をします。

相手の働きに対して労いの言葉をかけたい状況では、「You did a great job(あなたは素晴らしい働きをした)」などが使えます。「お疲れ様」や「ご苦労様」を使わず、直接相手を労う言葉をかけましょう。

まとめ

「お疲れ様」「ご苦労様」はどちらも「労い」を意味する言葉です。現代のビジネスシーンでは目上へ「お疲れ様」を、目下へ「ご苦労様」をと使い分けがされていますが、本来は「ご苦労様」が目上に使う言葉として定着していました。

「労り」を表す言葉には、「お疲れ様」「ご苦労様」の他に「お世話様」が当てはまりますが、「お世話様」は「労り」以外に「感謝」を表すなど、違いがあるため混同に注意しましょう。

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大阪在住の新人ライターです。学生時代にビジネスマナーや医療事務・秘書などの検定を取得し、前職は医療秘書として医院勤めでした。料理とスポーツが得意なので、いつか記事にできたらなと思っています。よろしくお願いします。